キャンプで快適に寝るのに重要なのは、寝袋(シュラフ)だけと思っていませんか?
背中が痛くて眠れない……。
地面からの冷えがツラい……!
そんなとき快適な睡眠のカギとなるのは、体の下に敷くキャンプマットです。
テント内での寝心地が悪いと感じたら、マットの種類や厚みが合っていないのかもしれません。
本記事では、自分に合ったキャンプマットの選び方とおすすめのキャンプマットを紹介します。
いちろー
キャンプ歴10年のベテランキャンパー。泳げないのに海キャン・川キャンが大好きでギアへのこだわりは非常に強く、ブランドや価格帯にこだわらず、使い勝手の良いギア・コスパの良いギアを好む。
Index
キャンプマットの種類と選び方のポイント
キャンプマットは、テントの中で寝るときに敷布団の役割をします。
シュラフの下にマットを敷けば、地面の硬さや底冷えから体が守られ、寝心地が格段に良くなります。
ここでは、キャンプマットの種類と選び方のポイントを紹介します。
キャンプマットは主に4種類
キャンプマットは主に4種類のタイプに分かれます。
- 銀マット
- ウレタンマット
- エアマット
- インフレーターマット
それぞれのメリットとデメリットを以下にまとめました。
銀マット
銀マットは、ホームセンターで数百円ほどで購入でき、薄いですが断熱効果もあります。
自分で好きな大きさに切って使え、軽くて持ち運びしやすいのが特徴です。
銀マットの特徴
- 安価で手に入れやすい
- 断熱効果がある
- 軽くて持ち運びやすい
- 薄いため寝心地はあまりよくない(他のマットと併用がおすすめ)
ウレタンマット
ウレタン素材でつくられたマットで、断熱性があるので冬のキャンプにも使えます。
クッション性は低いですが、空気を注入するタイプと違ってキズ付いても使えるので、登山など過酷な環境下で使用する場合に人気です。
ウレタンマットの特徴
- 高い断熱力がある
- 空気を入れる必要がないため丈夫で長持ちする
- 軽いが収納するときかさばる
- マット自体が硬く寝心地はあまりよくない
エアマット
ポンプやエア注入器で空気を入れて膨らませて使うタイプのマットです。
エアマットの特徴
- 厚みと弾力があり寝心地もいい
- 空気を抜けばコンパクトになり収納に便利
- 空気を入れる手間と時間がかかる
- 穴が空くと使えなくなる
インフレーターマット
インフレーターマットは中にスポンジ素材が入っており、バルブを開けるだけで自動的に空気が入る仕組みのマットです。
ふくらませる必要がなく利便性が高いので、キャンプシーンでは一番よく使われています。
インフレーターマットの特徴
- 寝心地はスポンジ素材の厚みによって変わる。
- 空気を抜けばコンパクトに収納できる。
- 他のタイプより価格が高め。
- 穴が空いてしまうと使えなくなる。
キャンプマットの寝心地は厚みで決まる
マットを選ぶときは、なるべく厚みがあるものを選ぶのがおすすめです。
氷点下になるほどの寒い時期でなければ、単純にマットの厚みが寝心地に直結すると考えていいでしょう。
キャンプマットの厚みは、2~3cmの薄いものから10cm以上の厚いものまでありますが、基準としてマットの厚みが5cm以上であれば心地よく寝られます。
軽さ・コンパクトさで選ぶ
ソロキャンプやツーリングキャンプの場合、マットの軽さやコンパクトさを重視しましょう。
エアマットやインフレーターマットなどの空気を注入するタイプは、コンパクトに収納できおすすめ。
エアマットの場合はマット自体が軽くてもポンプが大きいことがあるので、ポンプを含めた全体のコンパクトさで選びましょう。
身長やテントのサイズに合う長さを選ぶ
一人用であれば長さが180cm、幅が55~60cmが一般的なサイズです。
大人数で使う場合は人数に応じた大きめサイズを選ぶか、連結して使えるマットを選びましょう。
また、小さめのテントであればテント内に納まるサイズかどうかの確認が必要。
なるべく軽量化したいのであれば、頭から膝くらいまでの短いマットを選ぶのも一つの方法です。
キャンプマットのおすすめ人気5選
ここからはおすすめのキャンプマットを厳選して5つ紹介します。
- 驚きの断熱性「サーマレスト Zライト ソル」
- 寝心地とコスパが両立「Hilander スエードインフレーターマット」
- 極厚10cmでふかふか!「Colemanキャンパーインフレーターマットハイピーク」
- ソロやバイクに!超軽量「サーマレスト ネオエアーウーバーライト」
- 超厚ゆったりサイズ「LOGOS(高密弾力)セルフインフレートマット」
驚きの断熱性「サーマレスト Zライト ソル」
アウトドアマットの専門メーカー「サーマレスト」の定番ウレタンマットです。
穴の開く心配がなく、アコーディオンのように折りたたんですぐに収納できます。
厚さ2cmながら表面の凸凹が体重を分散してくれる構造になっており、片面をアルミ蒸着にすることで断熱性がアップしています。
2020年にそれまでのレモンカラーに加え、鮮やかなブルーが追加されました(レギュラーサイズのみ)。
寝心地とコスパが両立「Hilander スエードインフレーターマット」
マットには珍しいスエード素材を使用して寝心地にこだわったモデル。
スエードはナイロン素材より摩擦力が強いため、傾斜した場所でもシュラフが滑ることがありません。
触れても冷たさを感じず、厚みが5cmで底冷えの心配もないので、秋冬のキャンプにぴったりです。
連結すれば複数人で使用でき、お得なセット売りもあります。
極厚10cmでふかふか!「Colemanキャンパーインフレーターマットハイピーク」
2020年に発売された、新しいタイプのインフレーターマットです。
Coleman(コールマン)では初の逆止弁付きの自動膨張マットで、5~10分待つだけで厚さ10cmの極厚マットが完成!
さらに空気をパンパンにしたい場合は、収納袋を空気入れとして使えるので、わざわざ空気入れを持っていく必要がありません。
ソロやバイクに!超軽量「サーマレスト ネオエアーウーバーライト」
サーマレストの超軽量エアマット「ネオエアー」シリーズの中でも最軽量なのが、この「ウーバーライト」です。
Sサイズは重量わずか170gで収納時は手のひらサイズなのに、空気を入れると6.5cmと肉厚で、しっかりと体を支えてくれます。
バルブを大きく改良したことで、それまでのモデルよりも空気の注入がグッと楽になり、逆止弁付きで入れた空気が逆戻りしません。
ソロやツーリングキャンプで、荷物を極力小さくしたい人におすすめです。
超厚ゆったりサイズ「LOGOS(高密弾力)セルフインフレートマット」
LOGOS(ロゴス)の人気マット「(超厚)セルフインフレートマット」の進化版として発売された、長さ190cmのゆったりサイズのインフレートマットです。
グリーンとブラウンのリバーシブルなので、テントの雰囲気に合わせて使い分けが可能。
ワイドバルブを採用し、従来品よりも空気の出し入れが早くできるようになっています。
「高密弾力」の名のとおり厚さ5.5cmで弾力があり、高級マットレスのような寝心地が体感できますよ。
おすすめ人気キャンプマット比較一覧表
製品名 | サーマレスト Zライト ソル |
Hilander スエードインフレーターマット | Colemanキャンパーインフレーターマットハイピーク |
サーマレスト ネオエアーウーバーライト |
LOGOS(高密弾力)セルフインフレートマット |
---|---|---|---|---|---|
特徴 | 手軽にサッと使えるウレタンタイプで断熱性が高い。 | スエード素材が肌触りよく、コスパがいい。 | 極厚10cm。 収納袋が空気入れになる。 |
サーマレストの最小、最軽量モデル。 ソロやツーリングに。 |
リバーシブルカラー。 ワイドバルブで空気が出し入れしやすい。 |
マットのタイプ | ウレタンマット | インフレーターマット | インフレーターマット | エアマット | インフレーターマット |
サイズ | S:51×130cm R:51×183cm |
シングル:65×192cm ダブル:132×192cm |
シングル: 68×198cm ダブル: 128×200cm |
S:51×119cm R:51×183cm L:63×196cm |
SOLO:約65×190cm DUO:135×190cm |
厚さ | 2cm | 5cm | 10cm | 6.4cm | 5.5cm |
重量 | S:290g R:410g |
シングル:約1.6kg ダブル:約3.4kg |
シングル:約2.7kg ダブル:約5kg |
S:170g R:250g L:340g |
SOLO:約2kg DUO:約3.9kg |
収納サイズ | S:51×10×14cm R:51×13×14cm |
シングル:20×65cm ダブル:30×70cm |
シングル: 約21×72cm ダブル: 約31×70cm |
S:15×8cm R:15×9cm L:19×10cm |
SOLO:約17×61cm DUO:24×66cm |
キャンプマットの口コミを徹底調査
キャンプマットに関する口コミを調査しました。
良い口コミ
良い口コミとしては以下の意見がありました。
- 断熱性とクッション性が重要
- 高機能のマットは底冷えしない
- 銀マット+インフレーターマットなど、組み合わせを工夫すると快適
マットはキャンプのアイテムとしては地味ですが、実際にテント泊をすると、寝心地を左右する重要なアイテムだと実感できるようですね。
2種類の違うタイプのマットを組み合わせて工夫している人も多かったです。
悪い口コミ
悪い口コミとしては以下の意見がありました。
- 高機能のマットは値段が高い
- エアマットやインフレーターマットは穴が空くリスクがある
- 実際に使ってみないと良し悪しが判断できない
マットの使用で一番怖いのは、エアータイプに穴が空いて使えなくなること。
万が一を考えて、銀マットやウレタンマットを併用する人も多いようです。
また、どの程度の厚みやクッション性があれば眠れるかは、実際に寝てみないとわからない部分でもあります。
キャンプマットのよくある質問(Q&A)
キャンプマットに関するよくある質問をまとめました。
キャンプマットのお手入れ方法は?
どのタイプのマットも共通して、少しの汚れであれば水拭きして陰干しが基本です。
特にエアマットやインフレーターマットの場合、内部に湿気がたまったまま保管するとカビの原因になるためしっかりと乾燥させましょう。
汚れがひどい場合は、中性洗剤とぬるま湯で洗ったあとに陰干しします。
脱水機や乾燥機の使用はマットを痛めるので避けてください。
マットのエアー漏れの修理方法は?
エアマットやインフレーターマットは、穴が開いてエアー漏れしたら修理が必要です。
穴の箇所が自分でわかる場合は、マットに付属している修理パッチと接着剤を使用して修理します。
しかし、穴が大きい場合や複数の場合、箇所が分からないなどは、メーカーに修理を依頼するほかありません。
自分でリペアするにしても接着剤が乾くまでは使えないので、キャンプでいざというときに使えないことがないよう、空気を入れなくても使えるタイプのマットを予備として持っておくのもおすすめです。
さらに寝心地をよくする方法は?
寝心地をよくするには、水平で凸凹していない地面を選ぶのがポイントです。
いくらマットの性能が良くても、テントを設営した場所の地面に石がゴロゴロしていたり、傾斜があったりすると快適に寝られません。
また、銀マットの上にエアマットを乗せるなど、異なるタイプのマットを重ねて使うと寝心地がより良くなることも。
アウトドア用の枕を併用するのもおすすめです。
キャンプマットまとめ
キャンプマットはシュラフと同様、テント泊をするために欠かすことのできないアイテムです。
- テント泊の快適な睡眠にはキャンプマットが不可欠
- キャンプマットは5cm以上の厚みがおすすめ
- 汎用性の高さならインフレーターマット、軽さならエアーマットがおすすめ
- 収納サイズ、重さもチェック
- マットの重ね使いや枕の使用でより快適に
自分の体に合ったマットを使うだけで、キャンプでの睡眠の質は驚くほど変わります。
キャンプマットはタイプも厚さもさまざまですが、睡眠を重視するのであれば信頼できるメーカーを選びましょう。
本記事で紹介したモデルを参考に、気持ちよく朝を迎えるためのキャンプマットにこだわってみませんか?