おしゃれなキャンパーに大人気のワンポールテント。
三角のフォルムが特徴的で、1つのポールで簡単に設営できるのが魅力です!
とはいえ、一概にワンポールテントといっても種類はたくさんあり、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。
そこで本記事では、ワンポールテントの特徴と選び方、おすすめ商品をご紹介!
ソロキャンプ向けのものからファミリーキャンプにぴったりな大型タイプまで幅広く取り上げています。
また、組み立て方のポイントや、悩みがちなワンポールテントのレイアウトも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
リリー
趣味はアウトドアウェアを集めること。おしゃれで機能的なアウトドアウェアをこよなく愛するキャンパーです。タウンユースできるウェアにもこだわりたくて勉強中。愛用しているグッズや流行先取りのグッズなども紹介していきます!
Index
ワンポールテントとは?3つの特徴を解説!
ワンポールテントは、1本のポールを立ち上げるだけで設営できる円錐形のテントです。
設営が比較的簡単で、とんがり屋根のフォルムが特徴。
モノポールテントやティピーテントとも呼ばれ、アメリカの先住民の住居に由来しているとされており、機能性とデザイン性の高さから人気を集めています。
ここからは、そんなワンポールテントの3つの特徴を解説します。
設営が簡単
1本のポールでテントの頂点を立ち上げるというシンプルな構造。
他のテントと比較しても使うポールが限られているため、簡単に立ち上げることができるのが特徴です。
ただし、ポールが少ない分、テントを固定するためのペグの本数が増え、ペグ打ちに時間がかかります。
特にサイズの大きいテントやカスタマイズ性の高いテントほどペグの本数は多め。
そのため、グループキャンプ時などは、複数人で協力して行うのがおすすめです。
コンパクトで軽量
ポールの本数は多ければ多いほど重くなり、特に女性一人での持ち運びは大変です。
その点、ワンポールテントはポールが1本しかないので他のテントに比べると軽く、持ち運びに便利!
フレームが多いドーム型のテントなどと比べてコンパクトに収納できる点も魅力です。
雨風に強い
ワンポールテントは、六角形や八角形のものが多くあります。
頂点の高いワンポールテントは風を受け流す構造のため、耐風性が高いです。
真ん中のポールを軸としてガイロープがたるまないようにピンと張り、しっかりペグダウンをすることがポイント。
また、頂点が高いため屋根に雨が溜まる心配もありません。
キャノピー(前室)付きのワンポールテントを選ぶと、出入りの際に雨水が入ることを防げますよ。
ワンポールテントの後悔しない選び方を紹介
うまく空間を活用できれば、とっても便利なワンポールテント。
せっかくテントを買ったのに思ってたのと違う…と後悔しないよう、ワンポールテントを選ぶ際におさえておきたい3つのポイントを紹介します。
人数
ワンポールテントは形状上、端のほうにデッドスペースができるのに加え、前室もほとんどないものが多いため、やや大きめのサイズを選ぶのが大切です。
快適に利用するには、使用人数より1~2人多い定員数のものを選ぶとよいでしょう。
プラス1人分のスペースがあることで余裕がもてるだけでなく、荷物を置く場所も確保できます。
素材
ワンポールテントには「ポリエステル製」「ナイロン製」「コットン製」などがあり、どの素材を使っているかによってテントの特徴が異なります。
メリット | デメリット | |
ポリエステル |
吸水性が低く乾きやすい コスパがよく安価 |
火に弱い 経年劣化しやすい |
ナイロン |
とても軽く柔軟性がある |
価格が高め |
コットン |
天然素材特有のナチュラルな風合い |
乾きにくくカビやすい |
T/C(ポリコットン) |
ナチュラルな風合いと軽さを両立 |
化繊と比較すると乾きが遅い |
ポリエステル
ポリエステルは、軽量かつ低価格で多くのテントに採用されている素材です。
ただし、火や熱に弱いため、テントの近くで焚き火をしたい場合には注意が必要です。
ナイロン
ナイロンは、耐久性が高く伸縮性もあり、ポリエステルより軽くて丈夫な生地です。
水分吸収しやすいというデメリットがありますが、すぐに乾くので安心!
ナイロン自体は紫外線に弱いですが、テントに使用されている場合は特殊な加工により紫外線に強く、防水性がある場合がほとんど。
コットン
コットンは、やさしく自然な肌触りを感じられ、素材感を大切にしたい人に向いています。
通気性が良く、難燃性に優れた素材で、焚き火にも最適!
一方で、水を吸収すると重くなるというデメリットもあります。
テントが濡れたあとは、しっかり乾燥されてから収納しないとカビが発生する場合があるので注意が必要です。
ポリコットン(T/C)
ポリコットンとは、ポリエステルとコットンが混ざった合成繊維のこと。
コットンの耐火性と、ポリエステルならではの耐久・耐水性を兼ね備え、コットン100%のものより軽量なのが特徴です。
また、遮光性と透湿性、通気性にも優れていて、オールシーズン使用できる点も大きなメリット!
機能性
使用する季節や環境に応じた機能が備わっているかも重要なチェックポイント。
雨の日や暑い夏・寒い冬でも快適に過ごすための機能を見ていきましょう。
防水性能
機能面で最も重要といえるポイントが「耐水性能」です。
山間部のキャンプ場では天気が急変しやすいので、防水性能の確認は必須!
防水性能を確認する際は、耐水圧(mm)の数字をチェックしてください。
- 500mm…小雨に対応
- 1,000mm…通常の雨に対応
- 1,500mm〜…大雨に対応
日常的な雨量に耐えるとされる耐水圧1,000mm以上を目安に選ぶと良いでしょう。
前室・キャノピー付き
前室付きやキャノピー付きタイプも要チェック!
前室付きは、2ルームテントのような広いスペースを確保でき、テントの外でも椅子やテーブルを置いて快適に過ごせます。
跳ね上げ式のキャノピー仕様なら調理スペースまで確保できたり、タープのように熱い日差しから守ってくれます。
さらに、ワンポールテントの構造上のデメリットである「雨が中に吹き込む」という問題も解消!
雨の日でも出入り口を開放し通気性を確保したまま過ごすことができますよ。
冬ならスカート・煙突穴付き
厳しい寒さの冬キャンプでは、寒さ対策も重要ですよね。
スカートがあれば、テント下から冷気が侵入するのを防ぎ、内部の保温性を高める効果があります。
また、煙突穴の装備されたテントは、薪ストーブが使用でき、冬でも暖かく過ごせますよ。
夏ならベンチレーター・メッシュ付き
ベンチレーターとは、テント上部に設計された換気用の窓のこと。
外気を取り入れて内部の温度調節をしたり、結露を防いだりする役割があります。
日差しが強くテント内が蒸れやすい環境では、ベンチレーターやメッシュパネルを上手に活用して、通気性を高めることが重要です。
ワンポールテントの設営方法
設営が簡単といわれるワンポールテント。
どれだけ簡単にできるのか、キャンプ初心者の方でもわかりやすいように基本的な設営方法を紹介します!
- グランドシートの上にインナーテントを広げて、六角形の頂点をペグで固定
- インナーテントに合わせてフライシートを被せる
- 組み立てたポールをインナーテントの中央に差し込み、テントを立ち上げる
- ペグ・ロープを使い、フライシートを固定
①グランドシートの上にインナーテントを広げて、六角形の頂点をペグで固定
対角線上にペグダウンしていくとぴんと張ることができます!
また、後で張り具合を調整できるよう、ここでは浅めにペグを打っておくのがおすすめです。
②インナーテントに合わせてフライシートを被せる
③組み立てたポールをインナーテントの中央に差し込み、テントを立ち上げる
中心がズレていると不安定になり設営後倒れる原因にもなるので、ポールの位置はしっかり確認しておきましょう。
④ペグ・ロープを使い、フライシートを固定
あっという間に完成です!
このように、基本的な手順はたったの4ステップだけで、とても簡単なことが分かりましたね。
慣れれば一人でも数分で設置可能なので、ぜひチャレンジしてみてください!
ワンポールテントおすすめ10選!
ここからは、ワンポールテントのおすすめモデルを厳選して10個ご紹介!
ソロ・デュオ向けのコンパクトなタイプから、広々とした空間が大人気のファミリー・グループ向け大型タイプまで幅広く取り上げています。
使用シーンや人数に合わせて、ぴったりのテントを見つけてくださいね。
ワンポールテントL T8-200-TN【ファミリー】
フロアシート:5,000mmミニマム
- 最大8人就寝可能
- パーツが少なく、コンパクト
- 天井が高く、テント内でかがむ必要がない
- スカートがなく、冬は寒い
- キャノピーがなく、雨が入る
最大8人が就寝可能な床面積がありながら、必要なパーツが少ないため、とってもコンパクト。
出入口が2ヶ所ついているので、ファミリーキャンプや大人数のグループキャンプでもスムーズに出入りできます。
また、天井が300cmと高いので、高身長の方でもテント内をかがまずに歩くことが可能!
ファッション性の高い外観で、おしゃれなキャンプ場やフェス会場におすすめです。
ナバホ Tepee 300-BB【ソロ】
フロアシート:3,000mmミニマム
- おしゃれなデザイン
- 高機能メッシュで小さな虫の侵入も防げる
- 初心者でも組み立てが簡単
- 軽量でコンパクトに収納できる
- 熱気がこもりやすい
ロゴスのナバホ Tepee 300-BBは、ショックコードがついており、初心者でも簡単に組み立てられます。
インナーテントの中央にはストッパーもあるので、中心が分かりやすくスムーズに設営可能。
それでも迷ってしまわないか不安な方は、公式サイトに画像付きで組み立て方法が載っているので、見ながら設営をするのがおすすめです。
また、収納サイズもコンパクトで、重量はたったの約4kgと軽量なのが魅力。
収納場所もとらず、できるだけ荷物を減らしたいソロキャンパーにぴったりです!
ソロティピー1【軽量】
ポール1本で簡単に設営できる、ワンポール型のソロティピー。
ポリエステルとコットンの混紡生地で通気・遮熱性に優れ、夏は涼しく、冬は暖かく快適に過ごせます。
フラップが装備さているのでキャノピーとして利用すれば前室を広く使え、日差しや雨を遮ることができます。
また、耐熱性も高く、テント前での焚き火も可能!
裾にはスカートも装備しているので、外部からの冷気も軽減してくれます。
アスガルド19.6【ファミリー】
ノルディスクの「アスガルド 19.6」は、アスガルドシリーズの中で一番大きいサイズで、最大10人まで楽しめる広々としたテント。
センターポール構造ですが、テントの壁が立ち上がるベル型になっていることで、居住空間を最大限に活用できます。
また、側面には半円型のメッシュ付き窓があり、外の景色を楽しみつつ空気の入れ替えができるのも嬉しいポイントです。
ポリコットン素材で難燃性にも優れているため、穴が開く心配もありません。
ソロピラミッドTC【ソロ】
ソロキャンプブランドEMBER(エンバー)。
まだ新しく知名度が低いブランドですが、キャンプ場でテント被りをすることは少ないので、人とギアが被るのが嫌な方におすすめです。
ソロピラミッドTCは、一人でも素早く簡単に設営できるのが魅力。
インナーテント設営までたったの12分で完了します。
また、自分のキャンプスタイルや好みにあわせて、形を変化させることができるのも特徴です。
日差しや天候、用途にあわせてテントレイアウトを変えられるので、気分や季節に合わせて使えますよ。
ライダーズワンポールテント【軽量】
フロアシート:3,000mmミニマム
- タープとしても使用可能なキャノピードア
- バイクに積みやすい収納サイズ
- 逆T字型のインナードアで出入りしやすい
- 平坦な場所でしか使えない
バイクに積みやすい収納サイズで、ソロキャンプにぴったりな「ライダーズワンポールテント」。
居住空間が広く、荷物が多くなりがちなキャンパーでも安心。
テーブルやイス、クーラーボックスなどもテントの中に置いて管理することができます。
また、テントの高さが183cmあり、屈まずにテント内を移動できるのも魅力の一つです。
ワイドティピー/3025 (グレージュ)【ファミリー】
フロアシート:2,000mmミニマム
- 長方形型でデッドスペースが少ない
- UVカット機能でテント内の温度が上昇しにくい
- ヘキサタープと組み合わせることでリビングスペースを作れる
- 耐水性が不十分と感じる方も
家族4人で荷物を置いてもゆったりと過ごせる広さがあるワイドティピー/3025 (グレージュ)。
4人用のテントですが、子どもたちがテント内で遊ぶスペースもあるほど十分な広さがあるので、ファミリーキャンプに最適です。
また、シンプルなグレージュカラーがキャンプサイトに馴染みやすく、レイアウトしやすいことから人気を集めています。
インナーテントを外してシェルターとしても使えて、別売りのキャノピーポールを使用するとさらに前室を広げることも可能。
ワンポールテントでも、雨の吹込みなどを防ぐ前室付きモデルを探している方におすすめです。
フォークテント 280 【ソロ】
フロアシート:1,984mmミニマム
- 自分にあったスタイルを楽しめる
- 簡単設営なのに、居住空間が広い
- シェルターとしてフライシートだけでも使える
- ジッパーが引っかかりやすい
簡単設営&空間が広く使える二又仕様のワンポールテント!
インナーテントはハーフタイプのため広く前室を確保できます。
また、二又ポールのため真ん中にポールがなく、スペースを無駄なく有効的に使用可能!
フライシートのみで使用することも可能で、コットを使ってのテント泊やシェルターとしてもおすすめです。
ピルツ15 T/C【ファミリー】
フロアシート:1,800mmミニマム
- 設営が簡単
- 通気性、吸水性がいい
- 八角錐形状で広く開放的な空間に
- 煙突穴付きでストーブも使える
- しっかり乾燥させないとカビが発生しやすい
- 手入れが面倒と感じる方も
幕の素材がT/C素材で、火の粉に強く通気性に優れた「ピルツ15 T/C」。
幕上部には煙突穴も装備されていて薪ストーブも使用可能なため、冬キャンプでも大活躍します。
また、八角錐の円錐型ワンポールテントになっており、設営が簡単なので、小さい子どもがいるファミリーキャンパーにおすすめ。
室内も床サイズが直径475cmあるため、このテント一つでリビングと寝室スペースを分けることができるのも特徴です。
サーカスTC+【ソロ】
あの大人気モデル「サーカスTC」の復刻版ワンポールテント「サーカスTC+」。
遮光性抜群で、夏は木陰のように涼しく、冬は暖気を逃さないので快適に過ごせるのが魅力!
さらに、通気性がよく結露しにくい綿混紡素材に加え、2ヶ所の出入口があるため風通しが良いです。
2人でも使えるサイズ感なので、ソロキャンプでゆったり過ごしたい方や、デュオキャンプの方におすすめ。
ワンポールテントを使ったレイアウトを紹介!
ワンポールテントは設営が簡単な一方で、デッドスペースができやすく、レイアウトが難しいと感じている方も多いと思います。
ここからは、ワンポールテントを使ったレイアウトを厳選してご紹介!
工夫次第で空間を有効に活用することができるので、ぜひ参考にしてください。
寝室とリビングスペースをコンパクトに
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コンパクトなワンポールテントですが、空間が広く圧迫感を感じにくいのが特徴。
居住空間が広いからこそ、ソロ用のサイズでもテント内に寝室とリビングスペースを確保することができます。
テント前に置いたイスやラックなども、寝るときはテント内に収納して管理もできるので安心です。
ベル型テントなら子どもの遊ぶスペースなども確保できる
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ワンポールテントの中でも、サイドが立ち上がったベル型テントなら、さらに広々としておりレイアウトしやすい!
寝室やリビングはもちろん、テント内で小さな子どもが遊ぶスペースを確保することも可能です。
クーラーボックスやイス、テーブル、コンテナなどいろいろなギアをテント内置けるので、レイアウトするのも楽しくなりますよ。
ワンポールテントに関するよくある質問
ワンポールテントに関するよくある質問をまとめました。
ワンポールテントのデメリットは?
ワンポールテントのデメリットとしては、以下の意見がありました。
- デッドスペースが多い
- ペグを打たないと自立しない
- センターポールが邪魔
ワンポールテントは、四角錐や六角錐などの形をしており、三角のとんがり屋根が特徴。
そのため、テントの壁がすべて斜めになるのでデッドスペースが多くなります。
これにより、思ったよりも利用できるスペースが少ないと感じる方も。
サイドが立ち上がったベル型のテントを選ぶと、デッドスペースが少なくなるのでおすすめです。
ワンポールテントのペグの長さは?
ワンポールテントは、一般的に20〜30cmくらいの長さのペグを選びましょう。
すべて40cmの鍛造ペグを使うのもいいですが、テントにあわせて何本も用意するのとなると、費用がかかり、重いので持ち運びも大変。
テントの形状にあわせて、必要な長さのペグを選ぶのがおすすめです。
ワンポールテントを買って後悔するポイントは?
主に素材の特徴を知らずに購入し、後悔する方が多いです。
ワンポールテントは基本的にシングルウォール構造なので、ダブルウォールのテントに比べて結露が発生しやすいのが特徴。
そのため、ポリエステル生地のテントを選んでしまうと内側にも結露が発生し、テント内が濡れてしまう可能性もあります。
購入してから後悔しないためにも、結露の発生を抑えることができるT/C素材のものを選ぶようにしましょう。
また、中央にポールがあるので、テント内に大きめのインナーテントを置くことができません。
インナーテントも使いたい方は、ドーム型テントなどを選ぶといいでしょう。
おすすめのワンポールテントまとめ
- 設営が簡単で撤収も楽
- 頂点が高いワンポールテントは耐風性が高い
- デッドスペースができやすいが、工夫次第で解消できる
- 空気が循環しやすくオールシーズン快適
- 拡張できるもの、ベル型のものなど、広く使える種類も多数
- コンパクトで持ち運びに便利
誰でも簡単に設営できて、面倒な撤収作業も一瞬で終わるワンポールテント。
自分でテントを設営したことがない方の、最初の一張りとしてもおすすめです!
本記事を参考に、ぜひお気に入りのワンポールテントを見つけて、快適なキャンプライフを楽しんでみてくださいね。