近年のアウトドアブームにより、キャンプ利用者が多くなってきました。
しかし、それと同時に迷惑行為やマナー違反なども度々話題になっています。
なかには、ルールを知らなかったことでトラブルを起こしてしまい、せっかくのキャンプが台無しなんてことも。
そのようなことがないように、今回はキャンプマナーの基本的なルール10選について詳しく紹介します。
初心者だけではなく上級者も注意したい暗黙のルールをまとめたので、本記事でしっかり確認しておきましょう。
いちろー
キャンプ歴10年のベテランキャンパー。泳げないのに海キャン・川キャンが大好きでギアへのこだわりは非常に強く、ブランドや価格帯にこだわらず、使い勝手の良いギア・コスパの良いギアを好む。
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キャンプマナーの大切さ
キャンプでは、マナーを守ることが最優先です。
ほとんどの方が事前にエチケットやルールを理解して、キャンプを楽しんでいます。
しかし、マナーを守らない一部の利用者によって、不快な思いをしてしまうこともしばしば。
あまりにも改善されないとキャンプ場の運営が難しくなり、残念なことにその場所で二度とキャンプができなくなることもあります。
キャンプ場は、みんなで利用するものです。
周りの方々に対する思いやりを持ち、気を遣うことで、心地良くキャンプを行うことができます。
自分の知識が正しいのか、間違った行動を起こしていないか、改めてキャンプマナーを確認しながら振り返ってみましょう。
キャンプマナーの種類
キャンプマナーは、大きく分けて基本的なマナーと各キャンプ場のマナーの2種類があります。
▼基本的なマナー
キャンプを行う際に他の利用者や自然環境に配慮しながら、心地よく過ごすためのルールのこと
▼各キャンプ場のマナー
安心・安全なキャンプ場を運営するため、各施設のホームページや看板に示されているルールのこと
本記事では、基本的なマナーについて説明していきます。
キャンプを行う際に必ず確認しておきたい行動について、要点をまとめたのでチェックしてみてください。
キャンプマナー10選を紹介
それでは、キャンプ場で注意したい基本的なマナーについて、詳しく紹介します。
キャンプ場では挨拶をする
キャンプ場を利用する際は、管理者や利用者の方にしっかりと挨拶をしましょう。
キャンプシーズンは人出も多くなるため、隣のサイトとの距離が近くなりがち。
設営前に軽く会話を交わすだけでも、トラブル回避に繋がります。
事前に「こんにちは」「よろしくお願いします」と一声かけておくことが大切です。
お互い気分良く過ごすためにも、少しでもコミュニケーションを取るように心がけましょう。
他人のサイトを横切らないようにする
サイトとは、テントやタープを張って生活の拠点とするスペースのことです。
主に、指定のスペースが分け与えられた区画サイトと、好きな場所にサイトを作れるフリーサイトがあります。
キャンプ中の庭のようなもので期間限定の仕切りを意味するため、勝手に入り込んだり、むやみに横切ったりしないように注意しましょう。
また、夜間はサイトの区切りが見えにくいため、気を付けていても立ち入ってしまう恐れがあります。
昼間の明るいうちに、目印や境目を確認しておくのがおすすめです。
会話や音楽の音量に注意する
家族や友達とキャンプに行くと、ついつい盛り上がってしまうこともあるかもしれません。
特に、お酒が入った後は気分が良くなり、大声で騒いで迷惑をかけてしまうなんてことも。
また、最近はスピーカーで爆音の音楽をかけたり、ラジオ体操を流したりする行為も問題になっています。
自分たちの声のトーンは問題ないか、音楽のボリュームが大きくないかなど、周りに音が漏れていないかしっかりと確認しましょう。
夜は寝ている方もいるため、いつもよりも静かに過ごすよう心がけてください。
キャンプ場には、静かに過ごしたい方や自然の音を聴きながら楽しみたい方も訪れていることを、意識して行動することが大切です。
照明の明るさに注意する
キャンプ場は自然に囲まれており、夜はかなり暗くなります。
消灯時間以降は明かりを消しておき、光にも気をつかうようにしましょう。
特に、ランタンは広範囲を照らすので、他サイトに光が漏れないよう配慮が必要です。
また、移動する際に懐中電灯やヘッドライト、スマートフォンのライトを利用する方もいます。
想像以上に目立ちますので、むやみに野外を照らしたり、他の利用者のテントに向けたりする行為は控えるようにしてください。
炊事場などの共用スペースはきれいに使う
キャンプ場には炊事場やトイレ、シャワールームなどの共用スペースがあります。
特に炊事場は、料理の後片付けで使用することが多いですが、残り物や生ゴミをそのまま流すのはNG。
排水溝が詰まってしまい、キャンプ場の管理者や利用者に迷惑をかけてしまうので、必ず自分で持ち帰ってください。
また、食器や調理器具を洗う場所では、バーベキューの網などを洗わないように注意!
専用の洗い場が使える場合もあるので、キャンプ場のルールに従うようにしましょう。
ゴミ捨てのルールに従って処理する
ゴミは自分で持ち帰るのが基本ですが、キャンプ場によってはゴミ捨て場が設置されていることもあります。
地域によって分別方法が異なるので、事前に確認しておくのがおすすめです。
あらかじめゴミ袋を数枚持参しておき、しっかりと指定の場所に捨てるようにしましょう。
また、割り箸や紙コップなどの可燃ゴミが出た際に、焚き火に入れて燃やすのは絶対にやめてください!
燃え殻が風で舞って万が一テントやタープに飛んでいってしまったら、火事になる可能性もあります。
煙が発生したり異臭が漂ったりと、環境にも悪く周りに迷惑がかかるため、控えるようにしましょう。
焚き火の後始末に気を付ける
焚き火は1時間ほど前から薪の量を調整して炎を落ち着かせ、完全に鎮火させてるようにしてください。
火が消えたら火ばさみで炭をほぐし、温度が下がったところで火消し蓋を使用しましょう。
万が一に備えて水入りバケツを用意しておくことが大切ですが、一気に水をかけると蒸気が舞い上がるので危険なので、注意してください。
そして、消火した炭や灰は自然に還らないので土に埋めず、指定の処理場に正しく処理すること。
灰捨て場が用意されていないキャンプ場では、必ず袋に入れて持ち帰るようにしてください。
また、最近は地面の上で直接薪を置いて火を起こす、直火を禁止しているキャンプ場が増えてきています。
安心・安全にキャンプを楽しむためにも、正しい焚き火のルールに従って行動するようにしましょう。
木や川などの自然を大切にする
キャンプとは、豊かな自然を楽しむイベントでもあります。
雄大な自然や満点の星空など、風景を楽しむのも醍醐味の一つです。
マナー違反によって、自然をむやみに壊さないように配慮しましょう。
焚き火に使うために木や枝を勝手に切る、洗剤や油分を川に流すといった行為は絶対にNG。
草の上で焚き火をするのも、山火事や自然破壊に繋がるため控えるようにしてください。
車のエンジン音や排気ガスに注意する
買い出しで車を使う場面もあるかと思いますが、早朝や夜間の利用は避け、徐行運転を意識しましょう。
エンジン音やアラート音は、キャンプ場のような野外でよく響きます。
意外とドアの開閉音も大きく、周りを不快させることがあるので注意が必要です。
また、暑さ・寒さ対策でエンジンをかけたままにしている車を見かけることがありますが、アイドリングはもちろん禁止。
排気ガスが出続けていると空気を汚してしまい、大気汚染や地球温暖化にも悪影響です。
車の利用はなるべく回数を減らし、何度もドアを開閉しない、買い出しを必要最低限にするなど工夫しましょう。
チェックイン・チェックアウトの時間を守る
チェックインの時間を大幅に過ぎないよう、注意しましょう。
キャンプ場は原則予約が必要で、だいたい13時から14時に入れる場所が多いです。
受付で利用料金の支払いやルールの説明を受けるので、遅れてしまうと管理者にも手間をかけてしまいます。
渋滞などで到着が遅れてしまう場合は、事前にキャンプ場に連絡しておくことが必要です。
また、同様にチェックアウトの時間も把握し、余裕をもって行動しましょう。
テントの撤収や調理器具の後片付け、焚き火処理は意外と時間がかかります。
チェックアウトの時間を過ぎてしまうと、次の利用者へ案内ができず迷惑をかけることになるので、気を付けてください。
キャンプマナーに関するトラブルの対処方法
ルールやマナーを意識して過ごしていても、守らない利用者がいることでトラブルに発展してしまうことがあります。
迷惑行為や違反行為に遭遇した場合は、直接注意するのではなく、キャンプ場の管理者に相談するようにしましょう。
キャンプ場側から伝えてもらうことで穏便に解決でき、トラブルに巻き込まれるリスクも軽減します。
ルールやマナーに関してわからないことがあったときも、遠慮なくキャンプ場に質問することをおすすめします。
キャンプマナーのまとめ
キャンプでは、ルールやマナーを守って楽しむことが大切です。
基本的なマナーの多くは、挨拶をする、騒音に注意するなど、日常的に心がけておきたいものばかり。
普段からしっかりと守るようにしていれば、キャンプ場でもトラブルを起こすことなく過ごせるでしょう。
また、今回紹介したマナーに加え、各キャンプ場のマナーもしっかり確認しておいてください。
一人ひとりがマナーをきちんと意識しお互いを尊重しながら、キャンプを思いっきり楽しみましょう!