キャンプで揃えておきたい調理用具の一つであるケトル。
短時間でお湯を沸かし、コーヒーを淹れたりカップラーメンを作ったりするときに使える、便利なアイテムです。
本記事では、直火で使えるキャンプ用ケトルのおすすめ5選を紹介します。
選び方のポイントやお手入れ方法についても詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

ひろ
新しいキャンプグッズに目がなく、商品を購入した週末には予定を立ててしまうくらいのキャンプ好きで、公共交通機関で行けるキャンプ場を探すのが得意とする、旅好きの女性ソロキャンパー。
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キャンプにケトルは必要?どんな時に使う?
キャンプ用品として定番のケトルですが、「クッカーがあれば必要ないのでは?」と考える方もいるのではないでしょうか。
もちろんクッカーでもお湯を沸かすことはできますが、注ぎにくく作業がしにくいのが難点。
その点ケトルは注ぎ口が細めで狙ったところにしっかりとお湯を注げるので、とっても便利です。
お湯の注ぎやすさや、沸かすまでの時間を考えると、アウトドアシーンにキャンプ用ケトルは必要!
コーヒーや紅茶、スープやカップラーメンなど、さまざまな調理に役立ちます。
また、形状も持ちやすく、たくさんの量のお湯を一度に湧かせるのも魅力!
ほとんどのアイテムは直火使用可能なため、焚き火にそのまま使えるのも優れたポイントです。
キャンプケトルにはどんな形のモノがある?
キャンプ用ケトルは、主にやかん、縦長、銅・寸胴タイプの3種類に分かれます。
やかんタイプ
最もスタンダードなタイプであるやかんは、効率的に加熱することが可能です。
底面が広く火がまんべんなく当たるため、お湯を早く沸かすことができます。
安定感に優れており、コンロやバーナーに置いても倒れる心配もありません。
軽量でコンパクトなアイテムが多いため、ソロキャンプにぴったりです。
縦長タイプ
スリムなボディの縦長タイプは、トライポッドから吊り下げられて便利!
焚き火で暖まりながら、簡単にお湯を沸かすことができます。
ハンドルやサイドに持ち手が付いているものも多く、掴みやすいのも優れたポイントです。
容量が大きいので、グループキャンプやファミリーキャンプで活躍するでしょう。

銅・寸胴タイプ
シングルバーナーやコンロでも安定してお湯を沸かしたいなら、銅・寸胴タイプがおすすめ。
クッカーに注ぎ口が付いており鍋としても使いやすく、料理にも活用可能です。
一つ持っていけば別で鍋を用意する必要もないので、荷物をコンパクトにまとめられます。
ただし、比較的大きめで重さがあるため、購入するときはサイズを確認してからにしましょう。
キャンプケトルの代表的な素材を解説!直火で使えるのは?
ケトルは使われている素材によって、使用感や見た目が異なります。
素材は大きく分けるとステンレス、アルミ、チタン、銅、ホーローの5種類があります。
この5種類の素材はどれも直火での使用が可能です。
しかし、直火の中でもより高火力になる「焚火」での使用については製品ごとに異なります。
それぞれの特徴や形状について、詳しく見ていきましょう。
ステンレス
非常に耐久性が高く、錆びにくい性質を持っているステンレスは焚き火での使用に最適!
直火に当てることで黒くなりますが、経年劣化を楽しみたいキャンパーにとってはこれもメリットとしてあげられています。
熱を均等に伝えることができるため、お湯を効率的に沸かすことが可能。
味や匂いが移りにくく、手入れが簡単なので初心者にも向いているでしょう。



アルミ
アルミ製は軽量で持ち運びやすく、熱伝導率が高いのが魅力。
コスパの良いアイテムが多く、手頃に入手することができます。
焚き火に対応してますが、一定の温度を超えるとアルミが溶けてしまうため、空焚きには十分注意が必要。
耐久性はあまり高くなく、変形しやすいので、バーナーやコンロで使用するのがおすすめです。



チタン
強固で耐久性が高い素材のチタン製は、錆びたり腐食したりすることがほとんどありません。
衝撃を与えても変形しにくく、長期間にわたって使い続けることができます。
比較的価格が高いのが難点ですが、強度を保つ加工がされているのが特徴です。
銅
熱伝導率が優れており、早くお湯を沸かすことができる銅ケトル。
洗練されたデザインはキャンプサイトにも映え、銅特有の経年劣化を楽しめるのも魅力となっています。
炎に触れると化学反応により炎の色が変わるので、焚き火を見て雰囲気を楽しめるのもポイント。
銅表面の輝きを保つために、定期的に磨くお手入れが必要な素材なので注意しましょう。



ホーロー
可愛らしいデザインやカラフルなカラーが魅力のホーローは、保温力も抜群!
味や匂い移りが少なく、水以外のものを入れて使うこともできます。
ただし、焚き火で使うと変色してしまう可能性があるため、バーナーやコンロで使用するのが良いでしょう。
実際に使って見た際の容量とシュミレーション
適切な容量のケトルを選ぶためには、使用する目的や人数を考慮しなくてはなりません。
持ち運びや収納のことを考えると、容量1L程度のケトルがおすすめです!
使用する目的や人数によって最適なサイズは異なるので、こちらの目安を参考にしてください。
- 200mL〜300mL
コーヒー1杯に必要なお湯はおよそ200mL。
1人分を素早く沸かすだけなら、このくらいの容量で十分です。 - 300mL〜400mL
カップラーメン1杯分(300~400mL)のお湯を沸かすのにちょうどいい容量。
2人分のコーヒーを淹れる場合もこの容量が適しています。 - 400mL〜500mL
カップラーメン1杯分プラス、飲み物の分を沸かすのにちょうどいい容量。 - 1,000mL〜1,500mL
4人以上の飲料に使うお湯が必要な場合や、調理でもお湯を使用する場合は、最低でも1,000mL〜1,500mLの容量があるケトルを持っていると安心です。
1Lのケトルであればソロキャンプ、ファミリーキャンプどちらでも問題なく扱えます。
大人数でキャンプをするなら、1.5L以上のものを選ぶと良いでしょう。
調理に使うお湯と飲み物に使うお湯を同時に湧かせるので、あらゆる場面に活用できます。



キャンプケトルおすすめ5選を紹介
ここからは、直火でも使えるキャンプ用ケトルのおすすめ5選を詳しく紹介していきます!
ファイヤーサイド グランマーコッパーケトル 小【おしゃれ】
高級感あふれるデザインと、どっしりとしたシルエットが印象的な高級ケトルです。
使い込むほどに風合いが増す「銅」を使っています。
熱伝導がよく、底広のデザインによってお湯が早く沸くのでキャンプでの使用に大活躍!
2.3Lの大容量で、一度にたっぷりお湯を沸かして料理に使いつつコーヒーを飲むことも可能です。
おしゃれキャンプにピッタリハマること間違いなし!



コールマン パックアウェイケトル0.6L【ソロに最適】
パックアウェイケトル0.6L
丸みを帯びた収まりの良いサイズ感が魅力のパックアウェイケトルです。
容量は600mlで、1人分のお湯が欲しい時にちょうど良いサイズ。
角度をつけて傾けても蓋が外れない設計になっており、安心して使うことができます。
傷がつきにくいようハードアノダイズド加工や滑りにくいシリコンハンドルなど、使いやすさも重視して作られています。
シンプルなメッシュポーチ付きで、他のギアと紛れて汚れる心配もありません。
スノーピーク クラシックケトル1.8【ファミリーに最適】
クラシックケトル1.8は、大容量の1.8Lでファミリーキャンプでも問題なく使うことが可能。
吊り下げ用ハンドル付きで、焚き火調理にも対応しており、あらゆるシーンで役立ちます。
注ぎ口蓋のばねを固定することで、開いたままにすることができるのも優れたポイント。
オシャレな縦長タイプを探している方、スノーピークのシリーズでギアを揃えたい方におすすめです!
ロゴス たためるケトル1L【折りたたみ】
シリコン製のたためるケトルです。
収納時は厚さ5.8cmになるので、かさばらずに収納&持ち運びが可能!
広げれば1リットルの容量があるので、ソロキャンプだけではなく2〜3人の少人数キャンプにも対応できます。
底面以外はシリコン製で、熱に強いので直火での使用もOK。
とにかくかさばらないケトルが欲しい人におすすめです。
ユニフレーム 山ケトル700【日本製】
国産アウトドアブランドであるユニフレーム。
登山にも使える「山ケトル」は横広で安定感が高く、お湯を早く沸かすことのできる優秀ギアです。
持ち手部分には穴が空いており、熱を逃しやすく扱いやすいところがポイント!
日本製なので作りもしっかりとしていて、金属臭などもなく安心して使えます。
コンパクトでかさばらないのが特徴で、別売りのクッカーセット「fan5」の中にスタッキングが可能です。
まとめ
- アウトドアシーンにキャンプ用ケトルはあると便利!
- 持ち運びや収納のことを考えて容量1Lを程度が使いやすい
- やかんタイプは軽量でコンパクトなアイテムが多く、効率良く加熱できるので初心者向け
- ステンレス製のケトルは、耐久性が高くてお手入れが簡単なのでおすすめ
アウトドア愛好家にとって便利な調理器具のキャンプ用ケトル。
「クッカーで代用できるのでは?」「荷物になるし本当に必要?」という意見もあります。
しかし、ケトルには注ぎ口があり溢れることなく、一度にたくさんのお湯を沸かすことができるので、持って行くと重宝されるでしょう。
少人数でのキャンプやファミリーキャンプでの料理や、コーヒーを淹れる際の湯沸かしに役立つこと間違いなし!
キャンプスタイルや人数、容量などを考慮しながら、お気に入りのアイテムをぜひ見つけてみてください。