キャンプなどのアウトドアシーンでも簡単に使えて、自宅と同じ感覚で料理を楽しめるカセットコンロ。
炭火料理のときの大変な火起こし作業も不要で、簡単に火加減を調整できるのも魅力です。
しかし、カセットコンロには、自宅用やキャンプ向けで製品に違いがあるのを知っていますか?
コンパクトで軽量なものから、野外での使用を想定して、風に強く火力が安定するように工夫されているものまでさまざま。
そこで本記事では、用途別におすすめのカセットコンロをご紹介!
安全性・火力・コスパを考慮した選び方も解説しているので、ぜひ購入前の参考にしてください。

ひろ
新しいキャンプグッズに目がなく、商品を購入した週末には予定を立ててしまうくらいのキャンプ好きで、公共交通機関で行けるキャンプ場を探すのが得意とする、旅好きの女性ソロキャンパー。
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キャンプ用カセットコンロって?自宅用と違うの?
キャンプ用のカセットコンロは、自宅用よりも風に強い構造で、持ち運びやすいようコンパクトになるのが特徴。
五徳やバーナーを工夫し、風が吹いても火が消えにくい設計になっており、火力が安定しています。
折りたたんで収納できるものや、ケース付きのものなどがあるので、持ち運びも楽らく。
また、ガス缶を装着してつまみをひねるだけで着火できるので、大変な火起こし作業をする必要もありません。
火力の調節も簡単で、後片付けも汚れを拭き取れば完了するため、火起こしが苦手な初心者キャンパーや、小さい子どもがいるファミリーキャンパーにおすすめです。

自宅用のカセットコンロは、風の影響を受けやすく火力も弱いため、アウトドアには不向き。
購入する際は、「キャンプ用」「アウトドア用」などと書かれている商品を選ぶのがポイントです。
カセットコンロの選び方のポイント
ここからは、カセットコンロを選ぶときのポイントを5つ紹介します。
キャンプ用のカセットコンロは、アウトドアで使うからこその注意したいポイントがあるので、しっかりチェックしてくださいね。
火力と燃焼時間をチェック
調理をするときに重視したいのが、火力ですよね。
1時間に消費するガスのカロリーは「k/cal」という単位で表され、数値が大きいほど火力が強いことを意味します。
キャンプで料理をする場合は、2,500k/cal程度を目安に製品を選ぶことで、火力が弱すぎるという心配はないでしょう。
また、合わせて、燃焼時間も確認しておきましょう。
製品詳細を確認していると、連続燃焼時間という単語を目にしますが、これはガス缶1本あたりの燃焼時間のこと。
平均的に1時間程度が目安ですが、商品によっては長時間燃焼し続けるモデルもあります。
連続燃焼時間が1時間以上のものを選ぶと、キャンプに持っていくガス缶の本数を少なくできるのでおすすめです。



ガス缶の種類
カセットコンロに使うガス缶には、CB缶(カセットボンベ)とOD缶(アウトドア)の2種類があります。
それぞれの特徴は以下の通りです。
CB缶(カセットボンベ)![]() ![]() |
OD缶(アウトドア)![]() ![]() |
---|---|
家庭用カセットコンロでも使われるガス缶 | キャンプ専用に作られたガス缶 |
アウトドアショップにあまり行かない方や家でもカセットコンロを使う方におすすめ | 火力を重視する人や寒い時期のキャンプが好きな方におすすめ |
CB缶は、低価格で手に入れやすいのが特徴。
防災用としてストックしておいて、自宅でもキャンプでも使えるので便利です。
しかし、火力は外気温に左右されやすいため、登山や冬キャンプには向きません。
一方OD缶は、キャンプ用に作られたガス缶なので、野外でも寒い場所でも安定した火力を保つことができます。
寒い時期のキャンプが好きな方や、火力の必要な料理をしたい方におすすめです。
風よけがあるか
野外でカセットコンロを使うときは、風が強いと火力が弱くなってしまったり、火が消えてしまったりします。
安定した火力で調理をするためにも、防風対策がされているかを必ずチェックするようにしましょう。
本体に風よけがついていたり、五徳が防風設計になっているもの、風の影響を受けにくい工夫がされたバーナーを採用しているものなどさまざま。
火が出る穴が多い多孔式バーナーになっているタイプなどもあるので、自分が調理しやすい形のものを選んでくださいね。
持ち運びやすさ
キャンプで使う場合には、持ち運びやすさも大切です。
専用のケースがついているものや、本体に取っ手がついているもの、折り畳んで収納できるタイプなどがおすすめ。
また、重量もチェックしたいポイント。
オートキャンプではない場合、重すぎるとキャンプサイトに運ぶのだけで一苦労です。
できるだけ軽量でコンパクトになるカセットコンロを選ぶと、どんなシーンでも重宝しますよ。
使用シーンに合わせて選ぶ
カセットコンロには、1口タイプと2口タイプのものがあります。
1口タイプは、シンプルでコンパクトなので、誰でも手軽に扱えるのが魅力です。
複数の料理を同時進行で作りたい場合や、グループキャンプで一度に大量のご飯を作りたい場合は、2口コンロタイプがおすすめ。
おかずと汁物を同時に作ることができますが、コンパクトさに欠けるのがデメリットです。
キャンプサイトに余裕があり、保管スペースも確保できる場合は、検討してみてくださいね。
キャンプ用カセットコンロのおすすめ3選
キャンプでもタフに使えるカセットコンロのおすすめを5つ紹介します。
野外でも自宅と同じように料理を楽しみたい方や、火力調整などを簡単にできて持ち運びやすい商品を探している方は、参考にしてくださいね。
イワタニ「カセットフー“タフまる”」
ダッチオーブンも置けて、風にも強いカセットコンロ。
ダブル風防ユニットと多孔式バーナーが搭載されており、カセットフーシリーズで最も風に強いモデルです。
鍋底の直径16cm〜24cmまで対応しているため、さまざまな鍋をおくことができて使い勝手も抜群。
専用キャリングケース付きで持ち運びやすいので、キャンプでも自宅でも庭でも、場所を選ばずに使うことができますよ。



スノーピーク「HOME&CAMPバーナー」
キャンパーなら知らない人はいない、超有名なコンパクトカセットコンロ。
1本の筒状に収納することができ、直立するため収納スペースを取らないのが特徴です。
バックにも収まるサイズ感なので、キャンプはもちろん、お花見やピクニックにも気軽に持ち出すことができます。
無駄を省いたシンプル設計でありながら、五徳はしっかり固定されるので、安定感もバッチリですよ。



イワタニ「カセットガススタンドBBQグリル“グリルスター”」
キャンプでもしっかり料理を楽しみたい方におすすめなのが、イワタニのグリルスター。
取り外し可能なプレートでバーベキュー調理をしたり、はずして五徳付きのコンロでケトルやフライパンなどを使って調理することができます。
火力調整もつまみを回すだけで簡単なので、とろ火調理もお手のもの!
風の影響を抑える独自構造で、安定した火力を保てるのも魅力です。
また、持ち運びや収納に便利なタイヤ付きのスタンドが付属しており、卓上以外でも使えて、キャリーのように引いて持ち運べます。



防災用カセットコンロのおすすめ2選
災害時、ガスが復旧するのには約1ヶ月ほどかかります。
ガスが使えない生活は、想像以上に不便なんです。
そんなときにあると重宝するのがカセットコンロ!
そこでここからは、防災用として備えておきたいという方におすすめのカセットコンロを2つ紹介します。
出番があるかわからないから、キャンプ用よりもシンプルで低価格のものが欲しいという方におすすめですよ。
イワタニ「カセットフー “達人スリムV”」
カセットフーシリーズシリーズの代表機種で、座ったままでも料理が見やすく取り分けしやすい薄型タイプなのが特徴。
従来品よりも縦長の炎口で、鍋底を捉えて効率的に調理をすることができます。
また、ヒートパネルが搭載されていることで、火力を維持して最後までガスを消費できて経済的!
シンプルで使いやすいカセットコンロを探している方におすすめです。
アイリスオーヤマ「カセットコンロスリム IGC-E1-G」
カセットコンロには珍しいおしゃれなマットカラーが特徴的なアイリスオーヤマのカセットコンロスリム。
デザインだけでなく機能性にも優れており、3.5kWの高火力で、約1時間の連続燃焼が可能。
ボンベ交換の手間が少なく、大人数のパーティーや煮込み料理なども快適に作ることができます。



洗剤とぬるま湯で洗うこともでき、いつでも清潔に保つことができますよ。
人気カセットコンロを価格帯別に比較
おすすめ商品で紹介したモデル以外の人気カセットコンロを、価格帯別にまとめました。
予算や自分の重視したいポイントに合わせて、選んでみてください。
5,000円以下 | 5,000円〜10,000円 | 10,000円以上 |
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キャプテンスタッグ ポータブル カセットコンロ(ブラック) | SOTO レギュレーターストーブ | ユニフレーム US-1900 |
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薄型・軽量で持ち運びやすいカセットコンロ。 カセットの取り付けはマグネット式で簡単。 |
低温で火力が低下してしまうCB缶の弱点を解消したモデル。 外気温25℃〜5℃までは、常に一定の火力を発揮。 大きな五徳で、大きめの鍋も置けて便利。 |
ファミリーやグループキャンプにおすすめ! 軽量ながら、ハイパワーで高強度なカセットコンロ。 風防もついていて、効率よく安全に調理できる。 |
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基本的にアウトドアで風に強い機種は5,000円以上のものが多い中、キャプテンスタッグのコンロは5,000円以下で購入できる数少ないモデルです。
薄型で収納場所をとらないので、防災用として保管しておくのにもぴったり。
5,000円〜10,000円台の製品は、風防がついていたり、多孔式バーナーが搭載されているモデルが多く販売されています。
この価格帯が一番機能面と価格面が両立されていて、コストパフォーマンスが高いのでおすすめです。
10,000円以上になると、2口コンロや風や低温に強い多機能モデルが多い印象。
より本格的な調理をしたい方や、自宅と同じように調理をしたい方は、この価格帯から選ぶと失敗しにくいですよ。



カセットコンロのよくある質問
カセットコンロに関するよくある質問をまとめました。
カセットコンロのガス缶の持ちはどのくらい?
一般的なCB缶は、1本で約1〜1.5時間使用できます。
OD缶は、だいたい2時間ほどが目安です。
CB缶よりも長持ちしますが、1本あたりの値段が700円程度と割高のため、冬キャンプをしない方はCB缶でも充分料理を楽しめますよ。
屋外でカセットコンロを使う場合の注意点は?
野外でカセットコンロを使う場合、風に火力が左右されやすいので注意が必要です。
そのため、耐風性能が高いモデルを選ぶか、風よけを設置しましょう。
また、火が出る穴が多い多孔式バーナータイプを選ぶのもおすすめですよ。
カセットコンロの寿命は?
カセットコンロの使用期限は、通常10年が目安です。
部品が劣化して火災など事故が起きる危険性が高まるため、製造から約10年での買い替えを検討するようにしましょう。
また、ガス缶にも使用期限があります。
ガス缶の使用期限は約7年で、カセットコンロよりも短め。
7年で使いきれなかった場合は、廃棄するようにしましょう。
カセットコンロの製造年月は、本体に貼られているステッカーで確認可能。
ガス缶は底面に印字されているので、思わぬ事故に遭わないためにも、定期的に確認するようにしましょう。
おすすめのカセットコンロまとめ
キャンプ用のカセットコンロは、風に強く火力が安定するような工夫がされており、おしゃれなデザインが多いのが特徴。
また、持ち運びやすいようコンパクトに収納できて、使い勝手がいいのも人気の理由です。
本記事を参考に、自分のスタイルにあったカセットコンロを見つけて、アウトドアでの料理を満喫してくださいね。

