キャンプでも家と同じようにぐっすり眠れたら、疲れがとれて次の日も元気に動けますよね。
睡眠環境を良くするにはマットやシュラフ選びが大切ですが、寝心地を重視するなら「コット(折りたたみベッド)」という選択肢もあります。
コットは地面の硬さや冷えを簡単に防いでくれて、使い勝手がいいと好むキャンパーは多いです。
本記事ではコットのメリットや選び方、おすすめモデルを紹介します。
キャンプでもっと寝心地を良くしたい人はぜひ参考にしてください。
のん
ゆるきゃんにハマり、キャンプを始めた女性キャンパーで、CAMP ONではキャンプギアやウェアのレビュー記事を担当。穴場のキャンプ場や、キャンプ場ならではの楽しみ方をコラムで執筆予定。
コットの魅力と選び方のポイント
コットとは持ち運び可能な簡易ベッドのこと。
キャンプにおいて睡眠を快適にするアイテムとして人気です。
ここからはコットの魅力と使い方、選び方のポイントを紹介します。
コットがあればキャンプでの睡眠が快適になる
コットの魅力は、地面の環境に左右されず快適に寝られることと、多彩な使い方ができること。
コットは地面から距離があるので、石がゴロゴロしていたり、傾斜があったりしても問題なく寝られます。
床にマットを敷いて寝ると背中が痛くなってしまう人や腰痛がある人にもおすすめです。
また、ベンチや物置きとしても活用できテント内のインテリアとしても映えます。
ローコットとハイコット、それぞれのメリット・デメリット
コットの高さはロータイプとハイタイプに分かれます。
ロータイプの特徴
- 高さ20cmほど
- 寝返りを打っても安定する
- 軽量でコンパクトに収納できる
- テント内の圧迫感が少ない
- 地面からの冷気や湿気の影響を受けやすい
- 下に荷物を置けない
ハイタイプの特徴
- 高さ40~50cmほど
- ベンチとしても使え、下に荷物を収納できる
- 地面からの冷気や湿気の影響を受けにくい
- 掛け布団が地面に付かない
- ロータイプより重く、収納もかさばる
- 圧迫感がある
それぞれにメリットとデメリットがあるので、自分のキャンプスタイルに合ったものを選びましょう。
どちらにしようか迷う場合は、脚を付け替えることでハイにもローにもなる2Wayタイプがおすすめです。
軽量・コンパクトさで選ぶ
コットは人の体重を支えるため頑丈に作られています。
そのため重量があり、パーツが多くてかさばるものが多いです。
ツーリングキャンプなど持っていける荷物が限られる場合は、アルミフレームを使用した軽量なモデルを選ぶのがおすすめ。
ただし、軽量なものほど価格が高くなる傾向があります。
サイズで選ぶ
一般的なコットの長さは190cmほど、幅は65~70cm。
寝返りを打つには少し狭いくらいのサイズです。
もっとゆったりと寝たい人、体格が大きめの人、親子で一緒に寝たいといった場合はワイドサイズのコットを選ぶといいでしょう。
ただし、大きなコットはそれだけスペースが必要なので、テントに入る大きさなのかを必ず確認してくださいね。
組立方法のタイプで選ぶ
コットにはパーツを組み立てるタイプと、展開するだけのタイプがあります。
展開するだけのタイプが一番手間がかからず簡単ですが、収納サイズは大きめ。
脚を付けるタイプは組み立てる手間がありますが、パーツが細かい分、コンパクトに収納できるメリットもあります。
コットの組み立ては力が必要なものもあるので、力の弱い人は一人で組み立てから解体までできるかどうか確認してから購入しましょう。
コットのおすすめ人気7選
おすすめのコットを厳選して7つ紹介します。
- 安定感のある逸品 Helinox「タクティカルコットコンバーチブル」
- コスパ最強のNaturehike「2WAYコット」
- 圧倒的コンパクト!THERMAREST 「ウルトラライトコット R」
- 組立てが簡単なCAPTAIN STAG「キャンピングベッド」
- エアマット内蔵でふかふか DOD「ハンペンインザスカイ」
- 頑丈でゆったり Coleman「トレイルヘッドⅡ」
- 大注目の国産ブランド WAQ「2WAY フォールディング コット」
安定感のある逸品!Helinox「タクティカルコットコンバーチブル」
軽量チェアで有名なヘリノックスのコットは、アルミポールを採用し軽量なのに耐久性が抜群!
テコの原理を使ったジョイントの組み立てシステムは、力がなくても簡単に設営できます。
サイドループはカラビナでギアを吊るすなどアイデア次第で活用でき、カラー展開も豊富なのでインテリアとしてもおしゃれです。
別売りのコットレッグを使えばハイタイプとしても使えますよ。
コスパ最強のNaturehike「2WAYコット」
コットを初めて使う人でも手に入れやすい価格帯が魅力。
安くてもポールは太くてしっかりしていて、耐荷重も150kgと申し分ありません。
シートのテンションもほどよく、ハイ&ローの2Wayで使用できるのもうれしいポイント。
コスパ重視なら迷わずおすすめするモデルです。
圧倒的コンパクト!THERMAREST「ウルトラライトコット R」
重量わずか1.36kgの超軽量コット。
シート裏面にはサーマレスト独自のサーマキャプチャーをラミネート加工し、ロータイプでも断熱性が高いのが特徴です。
徒歩キャンプやツーリングキャンプで使うなら迷わずおすすめします!
組立てが簡単なCAPTAIN STAG「キャンピングベッド」
開くだけで設営でき、折りたためば即収納できる手軽さが魅力。
細長くしまえるので思ったより収納場所を取りません。
サイドポケット付きなので、寝るときにスマホやペットボトルの置き場所として使えます。
エアマット内蔵でふかふか フィールドア「エアーコンパクトコット」
フィールドアのエアーコンパクトコットはふかふかのエアマット内蔵。
耐荷重180kgなので3人でベンチとして使ってもへっちゃらです。
コット単体でこの寝心地は他では体験できないですよ…!
丈夫でゆったり Coleman「トレイルヘッドⅡ」
丈夫なスチール素材で横幅が広めなので安定感が抜群です。
横幅もワイドなので、体格が大きめの人でも体がはみ出すことなく体重を支えられます。
重量があるのでグラつくことがなく、まるで家のベッドのような寝心地が味わえるかも。
黒い脚にサンドカラーの組み合わせがおしゃれです。
大注目の国産ブランドWAQ「2WAY フォールディング コット」
WAQは2017年設立の日本のアウトドアメーカー。
こちらは「安くて機能性が高い」とたちまち評判になった人気モデルです。
脚がショックコードでつながっているので組み立てしやすく、しっかりと張りのあるシートは安定感があり高見えします。
付属の継ぎ脚でハイコットとしても使用可能です。
おすすめ人気コット比較一覧表
製品名 | ヘリノックス タクティカルコットコンバーチブル |
ネイチャーハイク 2WAYコット |
サーマレスト ウルトラライトコット R |
キャプテンスタッグ キャンピングベッド |
DOD ハンペンインザスカイ |
コールマン トレイルヘッドⅡ |
WAQ 2WAY フォールディング コット |
---|---|---|---|---|---|---|---|
特徴 | 軽量コンパクトでインテリア性もGood! | コスパがよく2Wayで使える | 超軽量で断熱性が高い | 組み立て・撤収が簡単にできる折りたたみ式 | マット内臓で寝心地が良い | ワイドサイズで頑丈設計 | 国産ブランドでコスパと機能のバランスがいい |
高さのタイプ | ロータイプ | ハイ&ロータイプ | ロータイプ | ハイタイプ | ハイ&ロータイプ | ハイタイプ | ハイ&ロータイプ |
サイズ (長さx幅x高さ) |
190×68×16cm | 190×65×(ハイ)38cm(ロー)17cm | 195.6×66×10.2cm | 183×67×51cm | 190×78×39cm | 190×88×43cm | 190cm×67×(ハイ)37cm(ロー)17cm |
収納サイズ | 54×16.5cm | 52×19×19cm | 43×13cm | 12×22×106cm | 44×25×22cm | 93×20×10cm | 60×18×18cm |
重量 | 2.54kg | 2.3kg | 1.36kg | 6.5kg | 5.9kg | 8.3kg | 3.2kg |
耐荷重 | 145kg | 150kg | 147kg | 80kg | 180kg | 136kg | 150kg |
コットの評判・口コミを徹底調査
コットに関する口コミを調査しました。
良い口コミ
良い口コミとしては以下の意見がありました。
- 地面からの冷えを遮断できる
- 地面が凸凹や傾斜していても快適に寝られる
- ベンチや荷物置きとしても1つあると便利
どんな地面でも寝るときに影響を受けないのがコットのいいところ。
コットを置くかわりにタープや簡易テントで軽量化する工夫も見られました。
悪い口コミ
悪い口コミとしては以下の意見がありました。
- テントのサイズと合わないことがある
- 大きくて重いので荷物になる
- 組み立て・解体に力がいるモデルもある
コットは持ち運びや組み立てが面倒に感じる人もいます。
小さめのテントにコットが入らないという失敗もあるようです。
コットのよくある質問(Q&A)
コット(折りたたみベッド)に関するよくある質問をまとめました。
コットの寝心地をさらに良くするアイテムは?
コットの上にインフレータブルマットを敷くとよりやわらかく快適になります。
コットの座面がマットになっているタイプもありますよ。
ブランケットや枕を併用するのもおすすめです。
コットのメンテナンス方法は?
コットを使ったあとは陰干ししてしっかり乾燥させてから収納します。
布部分の汚れは中性洗剤を薄めて表面を拭き取るようにし、ひどい汚れがある場合は取り外して丸洗いしましょう。
また、フレームが折れたり曲がったりした場合は、メーカーに連絡して修理やパーツ交換ができるか確認してくださいね。
キャンプで急に使えなくなることのないよう、日頃からパーツをメンテナンスしておきましょう。
コットの生地は張り替え可能?
コットは丈夫に作られていますが、長く使っていると生地の張りがなくなったり縫い目がほつれたりすることも。
メーカーによってはコットの張り替え用シートが販売されているところがあり、自分で張り替えることも可能です。
長く使いたいのであれば、購入時に張り替え用シートの有無も確認しておきましょう。
おすすめのコットまとめ
アウトドアでの睡眠環境を重視するならコットがおすすめです。
- コットは睡眠を快適にでき、ベンチや物置きとしても使える便利なアイテム
- ハイタイプ、ロータイプと2Wayモデルがある
- 大きさ、重さ、組立方法を確認して選ぶ
- テントに入るサイズなのかチェックする
- マット併用でさらに快適に
コットは重くかさばるイメージでしたが、軽量で気軽に携帯できるモデルも増えてきています。
まだコットを使ったことがない人は紹介したモデルを参考に、ぜひコットの寝心地を体験してみてくださいね。