ガソリンランタンを使っているキャンパーはベテランの雰囲気があって憧れますよね。
ガソリンランタンが欲しいけど、モデルごとの違いがよくわからない!
ガソリンランタンは興味があるけど使いこなせるか不安……
そのように思う方も多いのでは?
実はガソリンランタンの種類はそれほど多くなく、構造がシンプルなので慣れてしまえば扱いが大変ということもありません。
本記事では、ガソリンランタンの魅力や選び方、おすすめのモデルなどを紹介します。
ガソリンランタンが気になる方はぜひ参考にしてください。
のん
ゆるきゃんにハマり、キャンプを始めた女性キャンパーで、CAMP ONではキャンプギアやウェアのレビュー記事を担当。穴場のキャンプ場や、キャンプ場ならではの楽しみ方をコラムで執筆予定。
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ガソリンランタンの魅力と選び方のポイント
まずはガソリンランタンの魅力と使い方、選び方のポイントを紹介します。
ガソリンランタンは「コールマン」の独占状態
ガソリンランタンは、主にホワイトガソリンを燃料にしたランタンのことをいいます。
実は日本で購入できるガソリンランタンの種類はそれほど多くなく、コールマンのモデルがほぼ独占している状態です。
1970年代から変わらない人気をほこるコールマンのガソリンランタンなら、どのモデルを選んでも問題ないでしょう!
また、燃料やマントルなどの消耗品、メンテナンス用品などもアウトドアショップやネットショップで購入できますし、万が一故障したときの修理も依頼できるので安心して使えますよ。
明るさで選ぶ
ガソリンランタンの明るさは「CP(キャンドルパワー)」「W(ワット)」「lm(ルーメン)」などで表されます。
メインランタンとして使う場合は200CP以上を目安にするといいでしょう。
他の単位であれば130W、1000ルーメンが目安になります。
ただし、明るければそれだけ虫が寄ってきてしまうので、なるべくテントサイトから離れた場所に置くようにし、光量が少なめのLEDランタンなどをサブランタンとして使うのがおすすめです。
タンク容量で選ぶ
タンク容量が多いほど、燃焼時間が長持ちします。
1泊のキャンプであれば燃焼時間が7時間以上あれば一晩過ごすのに問題ありません。
ただしタンク容量が多いモデルはそのぶんサイズや重量も大きくなってしまうので、バランスをみて選びましょう。
燃料の種類で選ぶ
ガソリンランタンは一般的にホワイトガソリンを使います。
ホワイトガソリン専用のランタンは、自動車の燃料として使われるレギュラーガソリンは使えません。
ただし、「デュアルフューエル」と呼ばれるタイプはレギュラーガソリンが併用可能。
レギュラーガソリンはホワイトガソリンに比べると純度が低く、ススで汚れやすいのが難点ですが、災害時などにガソリンスタンドですぐに手に入るというメリットもあります。
災害時への備えとしても使いたいのであれば燃料を併用できるモデルがおすすめです!
ガソリンランタンのおすすめ人気4選
おすすめのガソリンランタンを厳選して4つ紹介します。
- 初心者におすすめのエントリーモデル コールマン「ワンマントルランタン」
- 自動点火装置付きのコールマン「ノーススターチューブマントルランタン」
- 明るくてタンクが大容量のコールマン「パワーハウスツーマントルランタン」
- 燃料が兼用できるコールマン「プレミアム デュアルフューエル ランタン」
初心者におすすめのエントリーモデル コールマン「ワンマントルランタン」
1980年代からほぼモデルチェンジしていないスタンダードなランタンで、2010年にはグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞しています。
マントル(発光体)が1つだけなので燃料の持ちがよく、最大15時間も燃焼が続くので燃料のコスパ良し!
コールマンのガソリンランタンの中では小さめで持ち運びがしやすいので、初心者におすすめできるモデルです。
自動点火装置付きのコールマン「ノーススターチューブマントルランタン」
点火が難しそうなイメージのガソリンランタンですが、このモデルは自動点火装置が付いているためライターを使わず簡単に点火できます。
チューブ型のマントルを使用するため、ワンマントルでも230W相当の大光量!
基本的にホワイトガソリンを使用しますが、非常時には無鉛ガソリン(車用のレギュラーガソリン)を使えます。
防災用として備えるのもおすすめです。
明るくてタンクが大容量のコールマン「パワーハウスツーマントルランタン」
マントルが2つ付いているため非常に明るくて燃焼時間も長いのが特徴です。
コールマンのランタンの中でも大型タイプで、メインランタンとして存在感があります。
燃焼音も味わいがあり、多くのキャンパーやコレクターに愛され続けるモデルです。
燃料が兼用できるコールマン「プレミアム デュアルフューエル ランタン」
ホワイトガソリンとレギュラーガソリンが両方使用でき、非常時やホワイトガソリンが切れたときにも使えることが強みのモデル。
レギュラーガソリンを使っても光量は変わらずコスパもいいですが、ガソリンのニオイが気になるかもしれません。
ススが出るとお手入れの手間がかかるので、基本的にはホワイトガソリンがおすすめです。
おすすめ人気ガソリンランタン比較一覧表
製品名 | ワンマントルランタン |
ノーススターチューブマントルランタン |
パワーハウスツーマントルランタン |
プレミアム デュアルフューエル ランタン |
---|---|---|---|---|
特徴 | スタンダードなモデル 初心者におすすめ |
点火装置付きで簡単点火 | ツーマントルタイプで明るい | レギュラーガソリンも使える |
燃料 | ホワイトガソリン | ホワイトガソリン ※無鉛ガソリンも使用可(非常時) |
ホワイトガソリン | ホワイトガソリン、レギュラーガソリン |
サイズ | 約φ16×31(h)cm | 約φ17.3×34.3(h)cm | 約φ18×35(h)cm | 約φ15×30.5(h)cm |
重量 | 約1.4kg | 約1.8kg | 約1.8kg | 約2kg |
タンク容量 | 約590cc | 約940cc | 約940cc | – |
最大光量 | 約200CP/130W相当 | 約360CP/230W相当 | 約300CP/190W相当 | 最大861ルーメン |
燃焼時間 | 約7.5~15時間 | 約7~14時間 | 約7~14時間 | 最大7時間 |
ガソリンランタンの評判・口コミを徹底調査
ガソリンランタンに関する口コミを調査しました。
良い口コミ
良い口コミとしては以下の意見がありました。
- とにかく明るい
- 点灯までの行程が楽しい
- メンテナンスすれば長持ちする
- 寒冷地でも炎が安定する
ガソリンランタンはただの照明ではなく、点灯するまでの行程を楽しめるギアでもあります。
気温が低くても安定して明るいので冬キャンプにもおすすめです。
悪い口コミ
悪い口コミとしては以下の意見がありました。
- 熱くなるので子供が触ると危険
- 値段が高い
- メンテナンスが必要
ベテランイメージの強いガソリンランタンは、初心者にはなかなか手が出しづらいかもしれません。
また、ガラスグローブやベンチレーターが高温になるため、うっかり触ると火傷の危険があります。
ガソリンランタンのよくある質問(Q&A)
ガソリンランタンに関するよくある質問をまとめました。
ガソリンランタンの点灯方法は?
ガソリンランタン(マントルランタン)は点火が難しい、爆発しそうで怖いという感想も聞きますが、手順通りにおこなえばそこまで危険ではありません。
- ホワイトガソリンを入れる
- ポンピングをする
- マントルを取り付ける
- マントルを空焼きする
- 点火し、炎が安定するまでポンピングをする
繰り返しチャレンジして慣れていけば、キャンプの夜を迎える楽しい儀式になりますよ!
コールマンの公式サイトには使い方の動画が公開されていますので、参考にしてみてください。
コールマン以外のガソリンランタンはないの?
コールマン以外のガソリンランタンでおすすめなのはペトロマックスの「HK500」です。
ただし、 HK500の燃料はホワイトガソリンではなく灯油なので、正確にはガソリンランタンではなくケロシン(灯油)ランタンと呼ばれます。
HK500の明るさは400W(5000ルーメン)相当とかなり明るく、マントルの空焼きやポンピングといった点火の手順もガソリンランタンとほぼ同じです。
見た目もレトロでおしゃれなランタンなので、コールマンのランタンと比較検討してみてはいかがでしょうか。
メンテナンスは何をすればいいの?
ガソリンランタンを長く使うには日頃のメンテナンスが欠かせません。
特にチェックが必要なのは「ポンプカップ」と「ジェネレーター」です。
ポンプカップはポンピングする棒の先端についているゴムのことで、ポンピングしてもスカスカして加圧できない場合は交換する必要があります。
普段はリュブリカント(潤滑油)を数滴入れて滑りを良くしておきましょう。
ジェネレーターはランタンの支柱の近くにある金色の棒のことで、中は筒状になっておりバネと紙筒が入っています。
ポンピングはできているのに暗かったり光らなかったりする場合は、ジェネレーターの交換が必要かもしれません。
面倒に感じるかもしれませんが、正しくメンテナンスをすれば、10年、20年と長く使えて愛着もわいてきますよ!
おすすめのガソリンランタンまとめ
ガソリンランタンは所有するだけで玄人キャンパーの仲間入りができるような、奥深い魅力のあるランタンです。
- 大光量でメインランタンにぴったり
- 流通しているモデルのほとんどはコールマン製
- ホワイトガソリン専用モデルとレギュラーガソリン兼用モデルがある
- 点火にはマントルの空焼き、ポンピングなどの手順を踏む必要がある
- メンテナンスをすれば10年、20年と使い続けられる
手軽に使えて安価なLEDランタンが普及し、キャンプの明かりの選択肢が増えてもなお、ガソリンランタンにはキャンパーの心をつかんで離さない魅力があります。
サイズが大きく手間もかかることから敬遠されがちですが、気温が低くても安定した光量を保てるので冬キャンプや災害時に持っておくと役立つはず。
なにより、一生モノのランタンを手に入れるのはロマンがありますよね!
紹介したモデルを参考に、キャンプの相棒となるガソリンランタンを見つけてください。