ランタンは、夜間のキャンプに必要不可欠なアイテムです。
主流のLEDランタンは機能が多いものやデザインが良いものが増えていますが、ガソリンやガスなどを燃料とする、昔ながらのランタンも趣きがあって人気です。
ランタンの種類が多くて違いがわからない!
初心者でも使いやすいのはどれ?
そんな方のために、本記事ではランタンの種類と選び方やおすすめのランタンを紹介していきます。
ランタン選びに迷っている人はぜひ参考にしてくださいね。
のん
ゆるきゃんにハマり、キャンプを始めた女性キャンパーで、CAMP ONではキャンプギアやウェアのレビュー記事を担当。穴場のキャンプ場や、キャンプ場ならではの楽しみ方をコラムで執筆予定。
ランタンの種類と選び方のポイント
キャンプで夜を過ごすには、ランタンの明かりが必須。
インテリアに間接照明が重要なように、ランタンをうまく活用すればキャンプサイトの雰囲気を一気に格上げしてくれます。
とはいえ、ランタンの種類によって得意なこと・不得意なことがあります。
それぞれの特徴を理解した上で、自分のキャンプスタイルに合うランタンを見つけてくださいね。
種類で選ぶ
ランタンは燃料の違いで主に4種類に分かれます。
それぞれのメリットとデメリットを以下にまとめましたので、チェックしてみてくださいね。
- LEDランタン
- ガソリンランタン
- ガスランタン
- オイル(灯油)ランタン
①LEDランタン
充電や電池、ソーラーなどを利用するランタンで、価格は1,000円~10,000円とリーズナブルで、小さいものだと100円ショップでも買えます。
LEDランタンの一番の利点は、熱や火が出ないので室内でも安心して使えること。
メンテナンスコストもかからないので、初心者向けで防災アイテムとしても役立ちます。
- リーズナブルで手に入れやすい
- 操作が簡単
- 充電式はコスパがいい
- テント内でも使える
- 光が人工的であたたかみがない
- 明るさが足りない
②ガソリンランタン
車のガソリンではなく、純粋な成分の「ホワイトガソリン」を燃料とするランタンです。
100年近く構造が変わっていないので、ヴィンテージランタンとしてコレクションしたり、世代を超えて受け継がれたりもします。
「ポンピング」や「マントルの空焼き」など手間ひまがかかるものの、その分愛着が湧き根強いファンの多いランタンです。
- かなり明るい
- ホワイトガソリンは燃費がいい
- 火力が安定している
- 値段高め
- 点火が難しい
- 定期的なメンテナンスが必要
③ガスランタン
「LPガス」や「液化石油ガス」などのガスカートリッジを燃料とするランタンです。
ガソリンランタンより使いやすく、LEDランタンより明るいというバランスの良さが魅力。
明るくて見た目もおしゃれなものが多いので、キャンプサイトの雰囲気重視の人におすすめです。
- 扱いが簡単
- ガソリンランタンほどではないが十分な明るさがある
- 見た目がおしゃれなものが多い
- 寒冷地に弱い
- 火が安定しないことがある
- 燃料のコスパが悪い
④オイル(灯油)ランタン
灯油やパラフィンオイルを燃料とするランタンで、さらに圧力式とフェアーハンド式に分かれます。
圧力式はポンピングが必要なタイプ、フェアーハンド式は芯から燃料を吸い上げるタイプで、圧力式のほうが比較的明るめ。
他の種類に比べて明るさはあまり期待できませんが、ハリケーンランタンに代表される「これぞランタン!」と感じるようなクラシカルなデザインが人気です。
- デザインがおしゃれ
- 強風でも炎が消えにくい
- 炎のゆらめきに癒やされる
- 燃料が安い
- 明るさが足りない
- メンテナンスが必要
設置場所や用途で選ぶ
ランタンは設置場所や用途によって、おすすめのアイテムが変わります。
今回は大きく分けて3つの用途とおすすめランタンを紹介するので参考にしてみてくださいね。
メインランタン
テントから少し離れた場所に設置し、サイト全体を照らす役割をするランタン。
その他、ランタン側に虫を誘導する誘蛾灯としても活躍してくれます。
全体を照らすランタンなので、光量の大きなものを選ぶのがおすすめです。
サブランタン
メインランタンでは照らしきれない、手元などを照らすランタン。
サイトの雰囲気作りもしてくれるので自分のお気に入りのデザインのものを探してみてください。
テント内ランタン
テント内で寝るまでの間に使ったり、トイレなど移動の際に使うランタンです。
小型で安全性の高いものや、持ち運びできるものを選ぶのがおすすめ。
明るさで選ぶ
ランタンの明るさは、ルーメンやW(ワット)などで表します。
明るすぎても虫が寄って来やすくなったり、キャンプの雰囲気が損なわれたりするので、自分にとってちょうどいい明るさになるよう調整してみてくださいね。
▼メインランタン
1000ルーメン以上もしくは200Wほど必要。
▼サブランタン
150~300ルーメンもしくは50~100Wのものを選びましょう。テント内ランタンであればそれ以下でも◯
おすすめのランタン12選
ここからはおすすめのランタンを種類別に厳選し紹介していきます。
【LEDランタン】レイルロードランプLED
ベアボーンズ
サイズ | H14.6×W32.5cm | 重量 | 960g |
---|---|---|---|
明るさ | 35〜200lm | 連続使用時間 | Lowパワー100時間、Hiパワー3.5時間 |
レトロな雰囲気がたまらない「レイルロードランプLED」はかつて北米の鉄道作業員が使っていたランプをモチーフにしたランタン。
樹脂製のガラス風セードはあえて気泡を入れて光に陰影が出るように工夫され、LEDランタンとは思えないほど趣きのあるヴィンテージデザインが魅力です。
つまみを回すと無段階に光量を調節でき、最大は200ルーメンとムーディな雰囲気にぴったりです。
【LEDランタン】ザ・ランタン
バルミューダ
サイズ | 幅110×奥行103×高さ248mm | 重量 | 630g |
---|---|---|---|
明るさ | 195lm | 連続使用時間 | 3〜50時間 |
おしゃれで可愛らしいデザインのLEDランタン。
ダイヤルを回すだけで調光が可能で、光の色合いを簡単に変えることができます。
バッテリー内蔵なので、アウトドアシーンだけでなくおうちでのリラックスタイムや間接照明として使用するのもおすすめ。
いざという時には防災グッズとしても活躍してくれます!
【LEDランタン】ML4
レッドレンザー
サイズ | Ø29×97mm | 重量 | 71g |
---|---|---|---|
明るさ | 5〜300lm | 連続点灯時間 | 2.5〜45時間 |
超小型なのにしっかり明るい、手にちょこんと乗る極小サイズのランタンです。
上部にカラビナ付きなのでパックパックに取り付けたり、ガイラインに吊るしたりして使えます。
レンズにマイクロプリズムテクノロジーを採用しているので、まぶしく感じにくいのも嬉しいポイント。
専用充電池のほか、単三乾電池も使えるので充電を忘れてしまった時も安心です。
最大光量のブーストモードは専用充電池でなければ使えないので注意。
【LEDランタン】LUMENA7
ルーメナー
サイズ | 92×92×28mm | 重量 | 220g |
---|---|---|---|
明るさ | 260~1300lm | 連続使用時間 | 8〜100時間 |
クラウドファンディングで目標額を大幅に超える支援が集まり「コンパクトなのに明るすぎ!」と一躍話題になったLUMENA7。
手乗りサイズですがLEDではなかなか見ない1300ルーメンという驚異的な明るさで、メインランタンとして充分に使うことができます。
容量10000mAhのモバイルバッテリーとしても使用できるのも嬉しいポイントです。
【ガソリンランタン】ノーススター(R) チューブマントルランタン
コールマン
サイズ | 約φ17.3×34.3(h)cm | 重量 | 約1.8kg |
---|---|---|---|
明るさ | 230W | 連続使用時間 | 約約7~14時間 |
チューブ型マントルならではの大光量を放つガソリンランタン。
レトロな雰囲気が漂うおしゃれな見た目も魅力です。
マントルはワンタッチで取り付けることが可能で、230Wの明るさでサイト全体を照らしてくれます。
【ガスランタン】ギガパワー BFランタン
スノーピーク
サイズ | φ130×235(h)mm | 重量 | 1.25kg |
---|---|---|---|
明るさ | 170W | 連続使用時間 | ー |
一時期は手に入らなかったほどの大人気アイテム「ギガパワー BFランタン」。
170Wの光量は遠くからでも目印になるほどの明るさで、夜のサイトをしっかりと照らす頼れる存在となってくれます。
サイトの主役級の佇まいと、ガスランタンならではの温かな光が気分を上げてくれること間違いなしです。
メインランタンとして使用するのがおすすめ。
【ガスランタン】キャンドル ガスランタン
キャプテンスタッグ
サイズ | 外径46×高さ156mm | 重量 | 155g |
---|---|---|---|
明るさ | ー | 連続使用時間 | 32時間 |
マントルを使わず、キャンドルのように直接炎が出るランタン。
灯りとしてではなく、炎を眺め癒やしの時間を楽しむアイテムです。
ゆらゆらと揺らめく炎と柔らかな明かりに包まれた夜の時間は、更に特別な空間になること間違いなし。
サブランタンとしてリラックスタイムに取り入れるのがおすすめです。
【ガスランタン】虫の寄りにくいランタン
ソト(SOTO)
サイズ | 直径136×高さ375mm | 重量 | 1.3kg |
---|---|---|---|
明るさ | 210〜230W | 連続使用時間 | 3〜3.5時間 |
キャンプの夜に気になる虫問題を解決してくれる「虫の寄りにくいランタン」。
虫には感じにくいオレンジ発光、蚊トリフレクター、リフレクターの装着の3つの効果で虫を寄りにくくしてくれます。
サイトをしっかりと照らしてくれるのはもちろん、オレンジのほんわかした明かりがサイトの雰囲気を更に良くしてくれます。
【ガスランタン】IP-2245A-S ランタン
プリムス
サイズ | 8.3×8.3×12.7cm | 重量 | 200g |
---|---|---|---|
明るさ | 370ルクス | 連続使用時間 | 8時間 |
プリムスの「 IP-2245A-S ランタン」は、30年以上もほとんど形を変えずに販売されている超ロングセラー商品。
燃料はプリムスのOD缶を使用するので、テーブルランタンとして使うのにぴったりです。
ホヤは擦りガラス製で、100W相当のほのかな明かりが幻想的。
小型で軽量なので、徒歩やツーリングなどに気軽に持っていけるのも魅力です。
【ガスランタン】フォールディングガスランタン
ユニフレーム
サイズ | 約13.5×12×35.5(高さ)cm | 重量 | 1.4kg |
---|---|---|---|
明るさ | 210〜240W | 連続使用時間 | 4〜5時間 |
カセットボンベを燃料にすることで低燃費と高照度を両立させたアイテム。
火ならではの味わいのある光がサイトをしっかりと照らしてくれます。
使い終わったらガラス部分をボディ内部に収納することができ、コンパクトになるのも魅力的。
スタイリッシュな見た目もかっこいいですよね。
【オイルランタン】ハリケーンランタン D76
デイツ
サイズ | 約15×24.5(高さ)cm | 重量 | 440g |
---|---|---|---|
明るさ | 7.6CP | 連続使用時間 | 11時間 |
デイツは、手に取りやすい価格で良質なランタンを販売するアメリカのメーカー。
D76はそんなデイツのランタンの中で1番コンパクトなモデルです。
レトロでクラシカルな見た目がおしゃれで、サイトの雰囲気作りに一役買ってくれること間違いなし。
着火も簡単で、揺らめく炎と柔らかな明かりが癒やしの空間を作ってくれます。
【オイルランタン】ランタン ベイビースペシャル276
フェアーハンド
サイズ | 15×13.5×H26.5cm | 重量 | 530g |
---|---|---|---|
明るさ | 5W | 連続使用時間 | 20時間以上 |
ドイツ製の歴史のあるデザインのオイルタイプ「ランタン ベイビースペシャル276」。
別名ハリケーンランタンとも呼ばれ、風に強いのが特徴です。
やさしくゆらめく炎とランタンの佇まいが、キャンプサイトの雰囲気を格上げしてくれること間違いなし。
面倒な準備やメンテナンス不要で長く使うことができ、キャンプの相棒になってくれる一台です。
ランタンのよくある質問(Q&A)
ランタンに関するよくある質問をまとめました。
キャンプでランタンは何個必要?
ランタンは1つあれば事足りると思うかもしれませんが、いくら明るくても一方向から照らすと影が必ずできてしまいます。
そのため、メインランタンの他にサブランタンを1~2個用意するのがおすすめ。
メインランタンの反対サイドにサブランタンを置くようにレイアウトすれば、サイト全体を明るくすることができます。
また、小型のランタンを用意しておくと、トイレに行くときなどに持ち運べるので便利です。
ランタンスタンドの選び方は?
ランタンスタンドには主に3本脚と1本脚のタイプがあります。
1本脚は地面に打ち込むので地面に凸凹や傾斜があっても設置しやすいのですが、硬い地面だと打ち込むのが難しいことも。
一方、3本脚は地面に立てておくだけなので設置は簡単ですが、傾斜には弱く足を引っ掛けて倒れる心配があります。
どちらを選ぶかは好みですが、重量と高さ、持っているランタンとの相性も考えて選びましょう。
1本脚タイプのおすすめはこちら!
3本脚タイプのおすすめはこちら!
おすすめのランタンまとめ
ここまでおすすめのランタンについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
操作の簡単さ・燃料のコスパ・明るさ・雰囲気重視など、求めることによっておすすめのモデルが変わります。
自分がどこに重きを置きたいかが重要になるので、アイテム選びの際には意識してみてください。
好みのランタン、好みの明かりを見つけて、ぜひキャンプの夜を満喫してみてくださいね。