ポータブル冷蔵庫とは、手軽に持ち運びできる、ミニ冷蔵庫のこと。
キャンプや釣り、車中泊などに携帯でき、大きな冷蔵庫を置けない場所でも便利に使えます。
最近では、急速冷蔵や冷凍機能がついているものも登場。
また、冷温が切り替えられる冷温庫タイプもあり、冷蔵庫と違って温めることもできるため、寒い冬場にも大活躍します!
キャンプで使いたいけど、どれを選んだら良いんだろう…
それなりに値段もするものだから、良い商品がほしい…!
そんな方に必見!
今回は、ポータブル冷蔵庫・冷温庫のおすすめ8選を紹介します。
選び方のポイントやメリット・デメリットも解説するので、ぜひポータブル冷蔵庫を購入する際のヒントにしてください!
いちろー
キャンプ歴10年のベテランキャンパー。泳げないのに海キャン・川キャンが大好きでギアへのこだわりは非常に強く、ブランドや価格帯にこだわらず、使い勝手の良いギア・コスパの良いギアを好む。
Index
ポータブル冷蔵庫・冷温庫の魅力
「クーラーボックスがあれば十分!」と思っている人も中にはいるかと思いますが、クーラーボックスとポータブル冷蔵庫の決定的な違いは、食材を保冷ではなく冷却ができることです。
常温の飲み物をキンキンに冷やすことができ、冷凍機能付きの商品なら、アイスや氷、冷凍食品を持ち運ぶこともできちゃいます。
また、保温機能のついている冷温庫は、暖かさをキープできるので、寒い冬にも大活躍!
お弁当や飲み物を温めておくことも可能で、わざわざ火を使わなくても、手軽に暖をとることができます。
ポータブル冷蔵庫のメリット・デメリット
屋外でも使え、コンパクトで持ち運びに便利なポータブル冷蔵庫。
メリット、デメリットを知った上で、しっかりと商品を選ぶことが大切です。
メリット |
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デメリット |
|
ポータブル冷蔵庫はクーラーボックスのように保冷剤や氷を一緒に入れる必要が無いので、容量一杯に食材を持ち運ぶ事ができます。
ポータブル冷蔵庫・冷温庫の選び方
ポータブル冷蔵庫の選び方について、詳しく紹介していきます。
注目すべきポイントを3つにまとめたので、それぞれ見ていきましょう!
サイズ・容量で選ぶ
ポータブル冷蔵庫は最小サイズで4L〜最大サイズで20L以上まであります。
必要な容量を選ぶ目安として以下の票を参考にしてみてください!
ポータブル冷蔵庫の容量 | 飲み物や食材がどの程度入るか |
---|---|
4L |
• 350mLの缶ジュースが約5本 |
10L |
• 350mLの缶ジュースが約8本 |
15L |
• 350mLの缶ジュースが約20本 |
20L |
• 350mLの缶ジュースが約30本 |
大人数でのキャンプなら20L以上のポータブル冷蔵庫がおすすめです。
容量が同じでも庫内の形状によっては入れたいものが入らないということもあるので、500mlのペットボトルが立てて入れられるか、2Lのペットボトルが入るかなど、購入前に確認することがポイントです!
電源のタイプで選ぶ
ポータブル冷蔵庫にはAC電源式(家庭用コンセント)、DC電源式(車のシガーソケット)、ガス・バッテリー式(コードレス)の3種類があります。
ACタイプとDCタイプの2種類
- 家庭用コンセントなどで使えるAC電源タイプ
- 車のシガーソケットから給電できるDC電源タイプ
この2種類が主流の電源タイプです。
ACタイプは電源付きのキャンプサイトか、ポータブル電源につないで給電するのが一般的。
DCタイプは車のシガーソケットから給電できますが、エンジン停止中に使用するとバッテリーが上がる原因となるので注意が必要です。
また、DCタイプの電圧は12Vと24Vの2種類あるので、車のバッテリーと同じものを選んでくださいね。
多くの商品は、AC電源とDC電源の両方が使える2wayタイプになっているので、車で移動中はシガーソケットで給電し、キャンプ場に着いたらポータブル電源やサイトの電源に切り替えるのがおすすめ!
コードレスタイプ
電源がなくても使え、バッテリー内蔵型やカセットガス対応のポータブル冷蔵庫もあります。
コードレスなので持ち運びに便利なのが魅力。
電源の確保が難しい場所や、ポータブル電源が早くなくなってしまった…というときにも便利なアイテムです。
冷却方法で選ぶ
ポータブル冷蔵庫には2種類の冷却方法があります。
- 冷蔵庫や冷凍庫など「冷やす目的に用いられるコンプレッサー式」
- 冷温庫など冷やす機能はないけど「保冷・保温の状態をキープするために用いられるペルチェ式」
種類によって機能性が違ってくるので種類別に詳しく見てみましょう!
コンプレッサー式
冷却機能が高いコンプレッサー式の冷蔵庫は、空気を圧縮して冷却しています。
飲み物をキンキンに冷やすことが可能で、氷やアイスクリーム、冷凍食品なども溶かさずに保管できることです。
スピード冷却も可能なので、常温の飲み物を冷たくすることもでき夏場のキャンプに大活躍!
デメリットとしては冷却力が強い分、モーター音が大きく、サイズも大型で重くなることです。
ペルチェ式
ペルチェ式の冷蔵庫は、電流を流すと片面で発熱、もう片面で吸熱する「ペルチェ素子」を使って冷蔵庫内を冷やします。
冷却機能はありませんが、保冷・保温の状態をキープする冷温庫に多く使われています。
冷えている状態のモノをずっと冷たい状態にしておける程度の冷蔵能力はあるので、飲み物を冷やしておくには十分!
常温からキンキンに冷やすことはできませんが、小さくてコンパクトなので持ち運びにはとても便利です。
価格もコンプレッサー式に比べてお手頃で、安く購入したい人にはオススメ!
冷却方法 | メリット | デメリット |
コンプレッサー式 (冷蔵庫・冷凍庫) |
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ペルチェ式 (冷温庫) |
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ポータブル冷蔵庫のおすすめ5選
ここからは、ポータブル冷蔵庫のおすすめ5選を紹介します!
便利な機能がついているものも多数あるので、気になるものを見つけたらチェックしてみてくださいね。
- ドメティック「3way ポータブル冷蔵庫・保冷庫」
- アイリスオーヤマ「キャスター付 ポータブル冷蔵庫」
- ゴチュール「18L 車載冷蔵庫」
- BougeRV「3WAY電源対応 車載冷蔵冷凍庫」
- イーノウ「静音 車載冷蔵庫 32L」
ドメティック「3way ポータブル冷蔵庫・保冷庫」
3パターンの電源(AC100V、DC12V、カセットガス) に対応していて、屋内・屋外問わず使用可能!
電気のないアウトドアシーンでも大活躍します。
アブソープションシステムという独自の冷却方法で、コンプレッサーを使用しないのでとっても静か。
無振動、超静音設計で、寝室に設置するのもおすすめです!
容量 | 31L | 給電タイプ | AC電源、DC電源、カセットガス |
---|---|---|---|
サイズ |
高さ44×幅50×奥行き44.3cm
|
設定可能温度 | 環境温度の最大25℃下 |
重量 | 15kg | 冷却方法 | アブソープションシステム |
カラー | ワンカラー | シーン | アウトドア、寝室 |
アイリスオーヤマ「キャスター付 ポータブル冷蔵庫」
DC12V・24V対応で、普通車や大型車どちらも使える2WAY仕様!
バッテリーあがり防止機能がついているので、安全に使うことができます。
また、ポータブル電源でも使えるので屋外でも大活躍!
急速・節電モードの切り替えも可能なため、電気代が気になる人や抑えたい人にもおすすめです。
容量 | 30L | 給電タイプ | AC電源、DC電源、バッテリー |
---|---|---|---|
サイズ |
高さ37.5×幅61.5×奥行き39cm
|
設定可能温度 | -20~20℃ |
重量 | 12kg | 冷却方法 | コンプレッサー式 |
カラー | ブラック、ホワイト | シーン | アウトドア、車中泊、屋内 |
ゴチュール「18L 車載冷蔵庫」
釣具メーカー「Goture(ゴチュール)」の冷凍冷蔵庫です。
家庭用AC電源と車載用DC電源が使え、車中泊、オートキャンピングなどにおすすめ!
18Lの大容量は、500mlペットボトルが縦に約18本、2Lペットボトルが3~4本入ります。
庫内がアルミニウム合金作りなので、冷凍効率がプラスチック型より速く、たったの40分間で-22℃まで急速冷凍可能!
ECO、MAXモード搭載で、MAXモードでは冷凍時間が早く、ECOモードでは省エネと、使い分けられて便利ですね。
容量 | 18L | 給電タイプ | AC電源、DC電源 |
---|---|---|---|
サイズ |
高さ28.5×幅57×奥行き32cm
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設定可能温度 | -22℃~10℃ |
重量 | 9.7kg | 冷却方法 | コンプレッサー式 |
カラー | ワンカラー | シーン | 車中泊、アウトドア、釣り |
BougeRV「3WAY電源対応 車載冷蔵冷凍庫」
AC/DC電源対応でバッテリーも内蔵できる、万能型の車載冷凍冷蔵庫です。
急速冷凍のMAXモードは、15分間で0℃まで、40分間で-22℃まで冷凍できるすぐれもの。
ポータブル冷蔵庫にLED庫内灯があり、夜のアウトドア、バーベキュー、キャンプなど大変役立ちます!
耐震性能に優れているため、走行中に本体が揺れや振動で30°傾斜したとしても、停止する等のトラブルなく、安定に動作可能。
移動に便利な別売りの専用バックに入れれば、持ち運びも楽らくです!
容量 | 20L | 給電タイプ | AC電源、DC電源、バッテリー |
---|---|---|---|
サイズ |
高さ30×幅60×奥行き32cm
|
設定可能温度 | -22℃~10℃ |
重量 | 11.8kg | 冷却方法 | コンプレッサー式 |
カラー | グレー、ブラック | シーン | アウトドア、車中泊 |
イーノウ「静音 車載冷蔵庫 32L」
庫内が2室に分かれていて、小さい部屋は0℃~10℃の冷蔵用、大きい部屋は-20℃~10℃の冷凍・冷蔵両用として使用できます。
使いやすさにこだわったタッチパネルは、ワンタッチでモード切替や1℃刻みの細やかな温度調節が可能で、機械の操作が苦手な方でも扱いが簡単!
また、メモリー機能付きなので、次に使い始める時に最初から設定し直す必要がなく便利です。
本体は12.5㎏とやや重いですが、大きな取っ手が付いているので持ち運びも楽らくです!
容量 | 32L | 給電タイプ | AC電源、DC電源 |
---|---|---|---|
サイズ |
高さ37.6×幅63.5×奥行き37.5cm
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設定可能温度 | -20℃~10℃ |
重量 | 12.5kg | 冷却方法 | コンプレッサー式 |
カラー | ワンカラー | シーン | アウトドア、車中泊、屋内 |
オールシーズン使える「冷温庫」
最新のポータブル冷蔵庫は、冷温切り替えられるタイプが増えていて、-18℃くらいから最大60℃くらいまで温度設定ができるようになっています。
冷蔵・冷凍・保温ができる一台三役のものもあり、進化が進んでいます。
冷温庫は、温かい飲み物などをそのまま保温できるので、夏だけでなく冬でもシーズンを通して使えるのでとっても便利!
ポータブル電源などと組み合わせて使えば、アウトドアやキャンプ、災害時や車載冷蔵庫としても使えるのでとてもオススメです。
ポータブル冷温庫のおすすめ3選
夏にも冬にもアウトドアシーンで活用できる、ポータブル冷温庫のおすすめ3選を詳しく紹介していきます!
それぞれ性能が異なるので、気になるものを見つけたらチェックしてみてくださいね。
ハイコーキ「コードレス 冷温庫 」
電動工具ブランド「HiKOKI(ハイコーキ)」のポータブル冷温庫。
コードレス冷温庫では業界初の、2部屋で冷凍・冷蔵を同時にできる仕様が特徴!
いつもは冷凍ケースと冷蔵ケースを使っていて持ち運びが大変…という人も、これ一台で済むので便利です。
-15℃~60℃の間は5℃単位での調整ができるので、自分好みの設定温度で使用可能。
蓄電池を使えば最大18時間以上の保冷が可能で、保冷・保温しながらスマホの充電もできます!
一台あれば災害時の備えとしても安心ですね。
容量 | 25L | 給電タイプ |
AC電源、DC電源、バッテリー |
---|---|---|---|
サイズ |
高さ45×幅65.3×奥行き34cm
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設定可能温度 | -18℃~60℃ |
重量 | 16.6kg | 冷却・加温方法 | コンプレッサ・冷媒ガス・ワイヤーヒーター |
カラー | ワンカラー | シーン | アウトドア、車中泊 |
マキタ「充電式保冷温庫 18V」
設定温度が-18℃~60℃と、冷凍・冷蔵・保温までこなす万能タイプです。
18Vバッテリーが2本まで装着可能で、3wayで使用可能!
容量は、500mlのペットボトルが20本、2Lのペットボトルが4本まで入る20Lタイプ。
キャスター付きなので、持ち運びもラクラクで、キャンプやアウトドア、スポーツ観戦に大活躍します。
容量 | 20L | 給電タイプ |
AC電源、DC電源、バッテリー |
---|---|---|---|
サイズ |
高さ37.15×幅34.1×奥行き62.3cm
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設定可能温度 | -18℃~60℃ |
重量 | 14.3kg | 冷却・加温方法 | コンプレッサ・冷媒ガス・ワイヤーヒーター |
カラー | ワンカラー | シーン | アウトドア、車中泊 |
AYATORI 「小型 冷温庫 24L」
−9~60℃の温度設定が可能で、1℃単位で細かく温度が設定可能!
重さ約7.3kgとコンパクトながら、容量は24Lで2Lペットボトルを最低でも4本入れられます。
収納型のハンドルが付いていて、使い勝手に優れているため、アウトドアシーンでも持ち運びやすく便利!
使用時の音量は最も大きい時で約45dBなので、寝室での使用もおすすめです。
容量 | 24L | 給電タイプ |
AC電源、DC電源 |
---|---|---|---|
サイズ |
高さ52×幅45×奥行き39cm
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設定可能温度 | -9℃~60℃ |
重量 | 7.3kg | 冷却・加温方法 | ハイパワーWペルチェ |
カラー | ワンカラー | シーン | 寝室、オフィス、アウトドア |
ポータブル冷蔵庫・冷温庫の比較一覧
合わせて使いたい!おすすめのバッテリー!
ポータブル冷蔵庫をポータブル電源と組み合わせて使うという方も多いと思います。
ここからは、ポータブル冷蔵庫と合わせて使える、おすすめのバッテリーを紹介します!
Jackery 「ポータブル電源」
ソーラー/コンセント両方から最短1.8時間で高速充電可能!
最大出力1000Wの高出力で、1000W以下の電気製品を使用することができます。
同クラスのポータブル電源に比べとても軽量。
持ちやすいハンドル付きなので、どこでも手軽に持ち運べ、アウトドアシーンでも大活躍します。
容量 | 708Wh | 瞬間最大出力 |
1000W |
---|---|---|---|
定格出力 |
500W
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重量 | 6.8kg |
Anker 「6倍長寿命 ポータブル電源 」
寿命の長さと安全性の高さが特徴のリン酸鉄リチウムイオン電池を厳選して使用。
業界一般に比べて約6倍の長寿命という高品質の商品です。
高さ50cmからコンクリート床への落下テストもクリアする高い耐久性能で、アウトドアに最適!
大型ライト内蔵で、停電時にも安心です。
容量 | 512Wh | 瞬間最大出力 |
750W |
---|---|---|---|
定格出力 |
500W
|
重量 | 7.6kg |
ポータブル冷蔵庫・冷温庫おすすめの使い方
実際にポータブル冷蔵庫を使う際に、知っていると便利な使い方をご紹介します!
1時間前には電源を入れて庫内を冷やしておく
ポータブル冷蔵庫は冷えるまでにだいたい1時間程度掛かります。
温度の高い状態からすぐに保冷ができるわけではないので、事前にスイッチを入れて庫内を冷やしておく必要があります。
車の移動中はシガーソケットから給電
車載用のシガーソケットが使える冷蔵庫は、12Vのシガーソケットから給電することが可能です。
エンジンが掛かっている移動中にはシガーソケットで給電しておくと良いでしょう。
停電や災害時にも役立つ!
地震や台風などで避難が必要になったとき、ポータブル冷蔵庫があると非常に便利。
車内で生活しなくてはいけない場合でもシガーソケットから電源が取れます。
ソーラーパネルで充電ができるポータブル電源などがあればずっと使い続けることができます。
ポータブル冷蔵庫・冷温庫まとめ
本記事では、ポータブル冷蔵庫の魅力と人気商品8選を紹介しました。
- ポータブル冷蔵庫は、夏のキャンプに大活躍
- 急速冷凍や保冷機能があると生鮮食品やアイスもキャンプで楽しめる
- 冷温機能もあれば、冬にも使え、オールシーズン対応で便利
- 給電タイプはDCタイプとバッテリー式がキャンプ向き
- 冷却方法の違いによって機能性も異なる
- 静音タイプのものが多く、家庭用の寝室にも使える
- 災害時にも使えて持っておいて損はなし
車に乗せておいても、家庭内でも気軽に使えるポータブルタイプの冷蔵庫はとてもおすすめなアイテム!
クーラーボックスにはない冷却機能、冷凍機能、保温機能で、キャンプをより楽しむことができます。
ぜひこれからの夏シーズンに向けてポータブル冷蔵庫を用意して、アウトドアやキャンプを楽しんでみてください!