アウトドアシーンにあるとテンションが上がる、燻製器(スモーカー)。
肉や魚、チーズに卵などを燻すだけで、美味しいおつまみを作れる優れたアイテムです。
しかし、サイズや重量によって種類が異なるため、どのようなタイプが合ってるのか探すのも大変ですよね。
そこで今回は、初心者でも使いやすい燻製器おすすめ10選を紹介!
気になる選び方だけではなく、燻製するのに最適な食材も合わせてピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてください。
ひろ
新しいキャンプグッズに目がなく、商品を購入した週末には予定を立ててしまうくらいのキャンプ好きで、公共交通機関で行けるキャンプ場を探すのが得意とする、旅好きの女性ソロキャンパー。
Index
燻製器の特徴と魅力
出典:PIXTA
燻製とは、食材に煙をかけることで、特有の風味を施し保存性を高める調理方法です。
木材で燃やした燻煙が食材に吸収され、深い味わいと香りを加えてくれます。
塩漬けした肉や魚、チーズやナッツ、野菜などの多くの種類の食材に適用できる優れもの!
キャンプやバーべキューなどのアウトドアシーンで活用可能で、新鮮な料理を味わうことができます。
燻製剤や燻製時間、燻製温度を調整することで、自分だけのオリジナルな風味を楽しめるのも魅力でしょう。
また、燻製された食材は酸化や細菌の成長を抑え、鮮度を保ってくれるので長期保存の手段としても有効です。
燻製法の種類
燻製方法は、熱燻、温燻、冷燻の3種類があります。
調理温度や燻製期間によって方法が異なるので、しっかり確認しておきましょう。
種類 | 調理温度 | 燻製期間 | 適した食材 |
---|---|---|---|
熱燻 | 80〜140℃ | 10分〜1時間 | 玉子、チーズ、ナッツ、魚 |
温燻 | 30〜80℃ | 数時間〜1日 | ベーコン、チキン、ジャーキー |
冷燻 | 15〜30℃ | 数日〜1ヶ月以上 | スモークサーモン、生ハム、タラコ |
熱燻
出典:コールマン
80〜140℃の高温で10分〜1時間程度燻す方法を熱燻といいます。
食材に深い燻煙の風味を付けるための方法として、とても効果的。
木材チップや木材の欠片、スモークペレットなどの燻製剤を使用し、ガスバーナーやガスコンロなどの熱源で加熱して燻煙を発生させます。
短時間で手軽に作業しやすいため、アウトドア初心者に最も適している燻製方法でしょう。
温燻
出典:コールマン
温燻は、30〜80℃で数時間〜1日程度燻す必要があります。
中温の煙で燻すという最も一般的な手法で、食材の水分が半分ほど失われるため、香りがよく付き長期間保存に最適。
調理前に塩漬けや調味液に浸しておくことで、風味を強化することができます。
キャンプやバーベキューで燻製したものを、自宅に持ち帰って楽しむのもおすすめです。
冷燻
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15〜30℃で数日〜1ヶ月以上燻し続ける方法を、冷燻といいます。
低温での燻製により風味が徐々に食材に浸透し、深い味わいを作り出してくれます。
低温を保つため秋から冬の温度に適しており、保存性を高めるためには数ヶ月かけて燻製することも。
食材の下準備や温度管理などの時間と手間がかかりますが、本格的な燻製を楽しみたい上級者にはぴったりです。
燻製器の選び方
出典:PIXTA
ここからは、燻製器の選び方のポイントを紹介します。
サイズで選ぶ
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燻製器のサイズは、燻製方法によって異なります。
熱燻で作りたいなら、食材と煙が循環するスペースが作れるコンパクトなサイズで対応可能です。
アウトドアで使うには持ち運びの手間も考えて、なるべく使い勝手の良い小型なものを選ぶことをおすすめします。
また、煙がしっかり回る中型の燻製器は、温燻で使いたいときにぴったり。
時間をかけて燻すので、小さすぎると煙が充満して熱されすぎる可能性があり、食材が焼けてしまうことも。
冷燻は温燻よりもじっくり燻す必要があるので、さらに大きめのサイズを用意しておきましょう。
なかには折りたたんだり分解できたりするタイプもあるので、持ち運びたいときに適したものを購入しておくと便利です。
重量で選ぶ
燻製器はコンパクトなサイズでも重量があるものがほとんど。
アウトドアで使用するなら持ち歩きしやすさも考えて、2kg以下のものがおすすめです。
後ほど素材についても説明しますが、金属製のものは特に重いので注意が必要です。
素材で選ぶ
素材は大きく、鉄、ステンレス、陶器、ホーロー、ダンボールの5種類に分類されます。
素材 | 特徴 |
---|---|
鉄 | ◎高い火力に耐えられる ◎短時間で燻製できる △サビやすく重い △お手入れが大変 |
ステンレス | ◎耐久性が高く使い込むほど味が出る ◎サビにくく軽い △焦げやすい |
陶器 | ◎食材の保温性が高い ◎遠赤外線効果で旨味が出る △割れやすく衝撃に弱い |
ホーロー | ◎密閉性が高く煙が出にくい ◎お手入れがしやすい △割れやすく衝撃に弱い |
ダンボール | ◎コンパクトで扱いやすい ◎コスパが良くリーズナブルに購入できる △耐久性が低く雨や風に弱い |
鉄・ステンレス
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鉄やステンレス製は鉄伝導率が高く、高い火力にも耐えられるのが魅力。
食材を均一に熱することができるので、失敗することなく美味しい燻製を作り上げることが可能です。
特に、ステンレスは比較的壊れにくく扱いやすいため、燻製初心者におすすめの素材となっています。
陶器
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陶器製は食材の保温性が高く、遠赤外線効果で旨味を引き出してくれるのが特徴で、土鍋タイプのものが多いです。
本格的な燻製体験ができますが、衝撃に弱く割れやすいのがネック。
キャンプでの持ち運びには注意する必要があるでしょう。
ホーロー
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熱や煙を出さずに、しっかりと密閉して効率よく食材を燻すことができ、ホーロー製。
焦げにくい素材なので、お手入れがしやすいのも優れたポイントとなっています。
長く清潔に使い続けたい方や、おしゃれな燻製器を使いたい方におすすめです。
ダンボール
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手軽に燻製料理を楽しめるダンボール製は、なんといってもコスパの良さが魅力!
必要なグッズがセットになっている商品が多いため、購入してすぐに使えます。
軽くて持ち運びやすい上に、処分しやすいので試しに燻製に挑戦してみたい方にも向いているでしょう。
形状で選ぶ
主に、箱型と鍋型があります。
それぞれの特徴をもとに、どちらが適しているか判断するようにしましょう。
箱型
出典:Amazon
アウトドアにおすすめなのは箱型タイプ。
高さが30〜40cmほどあると、魚やベーコンなど長さがある食材を吊す際にも活用できます。
色々な食材を一度に燻製したい場合は、網とフックを同時に使えるものを選ぶと良いでしょう。
鍋型
出典:Amazon
自宅で燻製を作りたいなら、鍋型がぴったりです。
蓋の密閉性が高いため自宅のキッチンでも使いやすく、収納場所を確保しやすいのも嬉しいポイント。
蒸し料理や焼き魚などにも対応したタイプであれば、日常的にも使用できて便利です。
熱源で選ぶ
対応する熱源を必ずチェックしておきましょう。
カセットコンロやツーバーナーだけではなく、IHにも対応したものであれば自宅でも使えるのでおすすめ。
また、シングルバーナーはゴトクが小さく安定しにくいため、専用スタンドを購入して対応するようにしましょう。
燻製器のおすすめ10選
キャンプやバーベキューなどのアウトドアで大活躍する、おすすめの燻製器10選を紹介!
初心者でも安心して使える商品をピックアップしているので、ぜひチェックしてみてください。
- ソト「燻家(スモークハウス)」
- コールマン「ステンレススモーカーⅡ」
- キャメロンズ「ミニスモーカー」
- ロゴス「LOGOSの森林スモークタワー」
- バンドック「スモーク缶温度計付」
- ソト「お手軽香房」
- ユニフレーム「フォールディングスモーカー」
- キャプテンスタッグ「燻製ビギナーセット」
- スノーピーク「コンパクトスモーカー」
- マルカ「くんせい器スモーくんDX」
ソト「燻家(スモークハウス)」
初めてスモーク料理に挑戦したい方にピッタリのお手軽燻製器です。
スモークウッドが付属されており、道具を揃えなくてもすぐに使うことができます。
高さが50cm近くあり食材を吊るすことができるうえに、比較的コスパも良く購入できるのが魅力。
ダンボール製でコンパクトに収納可能で荷物にならないため、ソロキャンプで楽しみたい方にもおすすめです!
使用サイズ | 48×23.9×9.9cm |
---|---|
収納サイズ | 記載なし |
重量 | 490g |
素材 | ダンボール |
熱源 | 記載なし |
コールマン「ステンレススモーカーⅡ」
ステンレスで耐久性が高く、長期間使い続けられるステンレススモーカーです。
2段階式の内部は十分な量の食材を入れられるスペースがあり、蓋裏に魚やベーコンなどを吊るしてスモーク可能。
加えて、本体下部にはスモークチップ用の窓があるため、追加や取り出しも簡単!
嬉しい温度計付きなので、熱燻の温度管理も完璧にこなせるのも優れたポイントでしょう。
使用サイズ | 約25×26.5×40cm |
---|---|
収納サイズ | 記載なし |
重量 | 約2.1kg |
素材 | ステンレス |
熱源 | バッテリー |
キャメロンズ「ミニスモーカー」
スモーク製品やグリル製品を数多く展開するキャメロンズの、お手軽スターターセットです。
マルチ熱源対応で、IH・ガス・炭火・オーブンと様々な熱源で燻製を楽しむことができます。
フラットで四角い形状なので、鍋やフライパンにもなる便利アイテムです。
軽くてコンパクトなのでお手入れもしやすく、一つ持っておくと自宅のキッチンでも活用できること間違いなし!
使用サイズ | 17.5×42.5×7cm |
---|---|
収納サイズ | 17.5×30×7cm |
重量 | 約12.6kg |
素材 | ステンレス |
熱源 | ガスコンロ、炭火、オーブン、IH |
ロゴス「LOGOSの森林スモークタワー」
自宅のベランダでもアウトドア気分を味わえる、本格的な燻製器セットです。
バーナーがいらないスモーカーを採用しており、素材は耐久性に優れたステンレスでサビにも強いのが嬉しいポイント。
本体は180度と大きく開くため、食材の出し入れや手入れがしやすいのも特徴となっています。
付属の高品質スモークチップで、ロースハムやベーコンなどお肉料理への香り付けも楽しむことが可能です!
使用サイズ | 約26×25×42cm |
---|---|
収納サイズ | 記載なし |
重量 | 約3.1kg |
素材 | ステンレス、スチール |
熱源 | 記載なし |
バンドック「スモーク缶温度計付」
燻製料理が手軽にできる、空気調節弁&温度計付きのスモーク缶燻製器です。
S字吊り下げ金具と格子網付きで、魚などを吊るしながらチーズや肉を燻すことができます。
ガスコンロやカセットコンロだけでなく、炭火や七輪など幅広い熱源に対応している優れもの。
取っ手が備わっているため、アウトドアの持ち運びや移動もラクラクできる機能性も高く評価されています。
使用サイズ | 25×25×45cm |
---|---|
収納サイズ | 記載なし |
重量 | 約1.4kg |
素材 | 表面処理鋼板・スチール |
熱源 | ガスコンロ、カセットコンロ、七輪、バーベキューコンロ、炭火 |
ソト「お手軽香房」
温燻や熱燻に対応したおかもち形状で使いやすい、お手軽香房!
燃焼器具の総合メーカーとして、徹底した安定性と機能性の向上にこだわったソトの燻製器です。
前面をフルオープンできるため、チーズやソーセージなどの食材の出し入れが簡単なのが魅力。
燻製ビギナーにはもってこいのお得な価格なのも、嬉しいポイントです。
使用サイズ | 22.2×19.4×41.5cm |
---|---|
収納サイズ | 23×4×44.4cm |
重量 | 2kg |
素材 | スチール |
熱源 | 記載なし |
ユニフレーム「フォールディングスモーカー」
フォールディングスモーカーは、通気性が良くウッドチップが最後まで消えにくいのが特徴。
スタンドは着脱可能で、直火だけではなくシングルバーナーやツーバーナーでも使用できます。
温度管理の失敗も少なく、初心者でも扱いやすいのがポイント。
耐久性に優れたステンレス製でサビにくく、お手入れも簡単に行えます。
使用サイズ | 約26×25×60cm |
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収納サイズ | 約25×60×8cm |
重量 | 約8.5kg |
素材 | ステンレス |
熱源 | シングルバーナー、ツーバーナーなど |
キャプテンスタッグ「燻製ビギナーセット」
初めて燻製に挑戦したい方にピッタリのビギナーセットです。
スモーカー、温度計、クイックチャッカー、軍手が付いており、本体と底板が外れるのでとっても便利。
熱燻、温燻、冷燻などの調理方法に対応しており、食材に合わせて色々な料理が楽しめます。
レシピ本付きなので、燻製料理のバリエーションに迷ったときに参考にできるのも嬉しいです。
使用サイズ | 26×29.5cm |
---|---|
収納サイズ | 記載なし |
重量 | 約1.2kg |
素材 | 鉄 |
熱源 | 記載なし |
スノーピーク「コンパクトスモーカー」
簡単にスモーク料理を堪能できる、便利な2段構造のコンパクトなスモーカー。
肉や魚をスモークした際に出る肉汁を受け皿がセット可能で、ベタつくことなく後処理がしやすいです。
ハンドル付きで持ち運びも簡単なので、キャンプサイト内での移動も楽にこなせます。
ファミリーキャンプなど大人数分の燻製を作るときにも活用できるでしょう。
使用サイズ | 31.5×22×16.5cm |
---|---|
収納サイズ | 記載なし |
重量 | 約1.5kg |
素材 | ステンレス |
熱源 | 記載なし |
マルカ「くんせい器スモーくんDX」
くんせい器スモーくんは、ロング仕様で吊り下げ調理にぴったりの燻製器です。
熱燻、温燻、冷燻全てに対応しており、S字フックで長めの食材も美味しく燻製可能。
側面のスライド窓で空気調整が可能なので、作業性が高く本格的なスモークが楽しめます。
網でチーズやちくわなどを燻っても相性抜群で、調理器具として充分楽しめるアイテムです。
使用サイズ | 24.5×40cm |
---|---|
収納サイズ | 記載なし |
重量 | 約1.3kg |
素材 | ガルバニウム鋼板、亜鉛メッキ網、さくらチップ |
熱源 | ガスコンロ |
燻製器は自作できる?
出典:PIXTA
燻製器は100均のアイテムでも自作できます!
ステンレスボウルや鍋などを使って作ることもできますが、個人的にはダンボールがおすすめ。
金網を用意する必要がありますが、燻製スペースも広く使うことができ、折りたためば簡単に収納も可能です。
<材料>
・ダンボール
・割り箸
・金網
・アルミ皿
・スモークウッド
・着火剤
<作り方>
1.ダンボールを組み立てる
2.横に切れ込みを2つ入れて割り箸を差し込む
3.金網を載せてその上に食材を置く
4.スモークウッドを着火してアルミ皿に載せ、下に置く
5.蓋をしっかり閉めてスモークウッドが燃えるまで燻製して出来上がり
燻製におすすめの食材
ここからは、燻製におすすめの食材5選をピックアップ!
絶対に試してほしい王道の食材を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
チーズ
出典:PIXTA
燻製の定番といえばチーズ!
下味なしでカットするだけと調理もとっても簡単です。
燻すだけで美味しく食べられますが、チップを変えれば違う風味を楽しむこともできます。
玉子
出典:PIXTA
火加減を調整することで、半熟や完熟など色々な柔らかさにして味わえます。
とろとろの黄身と一緒に美味しいお酒を嗜めたら、ドハマリすること間違いなし!
燻製するまでにしょうゆやだし、めんつゆなどでしっかり味付けしておくと良いでしょう。
ソーセージ
出典:PIXTA
味がついているため、下処理なしで燻製できる簡単食材。
バジル入りやチョリソーなど、種類によって様々な味を楽しめるのも魅力です。
温度を上げすぎるとソーセージ内の脂が溶けてしまうので、注意しながら調整しましょう。
シシャモ
出典:PIXTA
ただ焼くだけでも美味しいシシャモですが、燻製してみると食感が変わり絶品!
旨味が引き出されてホクホクとした仕上がりになり、高級な味わいになります。
外のカリッと感と中のつぶつぶ感が癖になるので、ぜひ試してみてください。
ナッツ
出典:PIXTA
おつまみには欠かせないナッツも、燻製することで煙をまとって香ばしさがアップ!
オイルを混ぜて塩を振りかけることで、簡単にスモークナッツが完成します。
弾力ある食感と噛めば噛むほど広がる風味に、ワインが進んでしまいそうです。
その他にも、ホタテやベーコン、明太子など燻製にぴったりの食材はたくさんあります!
燻製器のまとめ
出典:PIXTA
キャンプやバーベキューで使うと大盛りあがりの燻製器。
燻すだけで香り立つチーズやソーセージを食べられたら、とっても素敵ですよね。
熱燻や温燻などどのような燻製を作りたいかによって選び方も変わってくるので、しっかり調べることをおすすめします。
ぜひ燻製器を活用して自然の中で癒やされながら、至福の時間を過ごしてみてください!