日差しや雨風を防いでくれるタープは、テントと並んでキャンプに欠かせないアイテムのひとつ。
ただ、どんなタープを選んだら良いのか迷っている初心者キャンパーも多いのではないでしょうか?
より快適なキャンプを楽しむためには、シチュエーションや目的に合わせて適切なタープを選ぶことが大切です。
本記事ではタープのメリットや選び方、おすすめモデルを紹介します。
キャンプの時間を快適に楽しく過ごしたい人は、ぜひ参考にしてください。
いちろー
キャンプ歴10年のベテランキャンパー。泳げないのに海キャン・川キャンが大好きでギアへのこだわりは非常に強く、ブランドや価格帯にこだわらず、使い勝手の良いギア・コスパの良いギアを好む。
Index
タープの必要性
タープは主に、自然の中での屋根の役割を果たします。
強い日差しや雨風から身を守ってくれるため、安全で快適なキャンプを楽しむためには欠かせないアイテムです。
基本的に布やポール、ペグなどのシンプルなパーツで構成されテントに比べて軽量なのが魅力。
慣れれば設営も簡単なので、ソロキャンパーからファミリーまで幅広く利用されています。
コールマンやスノーピークなど、さまざまなアウトドアブランドから販売されているので、シチュエーションや用途に合わせて好みのものを選びましょう。
タープ選びのポイント
まずは、タープ選びのポイントを紹介していきます。
キャンプ初心者の方やタープを買おうと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
使う人数と大きさ
タープは使う人数に合わせた大きさのものを選ぶのが大切です。
もちろん大きいければ大きいほど日陰になるスペースは増えるのですが、その分設営や撤収に時間がかかってしまったり重くなってしまいます。
様々なバランスを見て最適なモデルを選ぶようにしてみてください。
ソロ・少人数(1〜3人) | 大きさの目安は〜3m前後。おすすめモデルはヘキサタープ・オクタタープ・ウィングタープなど。 |
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ファミリー・大人数(4人〜) | 大きさの目安は4m前後。おすすめモデルはスクエアタープ・レクタタープ・スクリーンタープ・ワンタッチタープなど。 |
耐水圧
キャンプ場は山に近いことが多いので天候が崩れることもしばしば。
耐水性が高いものを選べば、突然の雨に焦らなくて済むので選ぶときはチェックするようにしてください。
耐水圧は高ければ高いほど雨を防いでくれますが、その分通気性が悪くなるので注意してくださいね。
生地や性能
日差しが強まる夏に使用する場合は「遮光性やUVカット機能」寒い季節は「フルクローズできるモデル」を選ぶなど使いたい季節によって性能をチェックするのも大切です。
また、その他にも生地の素材によって耐火性や耐久性が変わるので、キャンプスタイルに合わせ素材から選ぶのもおすすめです。
タープの種類
ここからはタープの種類を紹介していきます!
耐風性と開放感を重視するなら「ヘキサタープ」
六角形の1枚布とポール、ペグなどで構成されたヘキサタープは、タープの中でも主流なタイプです。
生地の面積が狭いぶん風に強く開放感もバツグン。
慣れれば1人での設営もできるぐらいシンプルな作りなので、多くのキャンパーに選ばれています。
ただし、横から吹き込んでくる雨や虫の飛来などは防げないため注意が必要です。
日陰の広さを重視するなら「レクタタープ」
レクタタープとは「スクエアタープ」とも呼ばれる四角形の布地で作られたタープです。
開放感もありながらヘキサタープと比べて布地の面積が広いため、大人数でのキャンプなど日陰の広さを重視したいときに活躍します。
また長方形の布地でできているおかげで、張り方のアレンジが利くのも大きな魅力。
片側を閉じるようにアレンジして設営すればプライベート感がよりアップし、風よけにもなります。
様々な用途に対応するなら「スクリーンタープ」
メッシュやナイロンの壁がついたスクリーンタープは、さまざまな用途に対応できると評判です。
フルオープンにすれば開放感を味わうことができ、クローズにすればプライベート感が増します。
また、壁があるおかげで虫の飛来を防げる点も魅力的。
蚊やアブ、ハチなどから身を守ってくれるので、小さいお子さんとのキャンプでも安心して使えます。
屋根のみのタープに比べて雨風にも強いため、天候に左右されずに使えるのも嬉しいポイントですね。
設営の手軽さ重視なら「自立式タープ」
ワンタッチタープとも呼ばれる自立式タープの1番の魅力は、設営がとても手軽な点です。
元々フレームと布地の部分が一体化しているため、収納バッグから取り出し、ワンタッチで簡単に設営できます。
初心者キャンパーや、アウトドアに不慣れな人にも最適なタープです。
また、ペグを打ち込む必要がなく設置場所を選ばないため、アスファルトの上などで使いたい場合にも重宝します。
おすすめの人気タープ10選
ここからはおすすめの人気タープを紹介していきます!
少人数向け、大人数向けそれぞれピックアップしたので、ぜひ参考にしてください。
ソロ・少人数向け
ここからは1〜3人ほどでキャンプを楽しむ際におすすめな「ソロ・少人数向け」のタープを紹介していきます!
ここでは3m前後のタープを中心に紹介するので、ぜひチェックしてくださいね!
アクアクエスト「Guide 超軽量 防水 タープ」
Guideのタープは100%防水なので、雨の中でも快適に楽しむことができます。
また430グラムと軽量なので小柄な女性でも持ち運びラクラク。
付属のキャリーサックに詰め込めばコンパクトになるので収納場所にも困りません。
耐久性もあるため、長く安心して愛用することができるのも魅力的です。
カラー | オリーブ、グリーン、ステルスグレー |
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サイズ | 約300×200cm |
重量 | 約430g |
耐水圧 | 5,000mm |
コールマン「スクリーンキャノピージョイントタープ3」
「スクリーンキャノピージョイントタープ3」は4面フルメッシュのスクリーンタープ。
付属のジョイントフラップで簡単にコールマン製のテントと連結ができます。
テントとタープの組み合わせで、アレンジは自由自在。
雨の日でも広い空間でキャンプを楽しめるのが魅力です。
またメッシュパネルが広々としているため、壁があっても開放感が味わえます。
サイズ | 約320×340×215(h)cm |
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収納サイズ | 約φ23×82cm |
重量 | 約11.3kg |
耐水圧 | 1,200mm |
材質 | タープ:75Dポリエステルタフタ(UVPRO、PU防水、シームシール)/ポール:(メイン)FRP約φ12.5mm(コーナー)スチール約φ19mm (ジョイントフラップ)FRP約φ7.9mm |
DD Hammocks「DD Tarp 3×3」
さまざまな張り方を楽しめる万能タープ!
タープの端と中央に19箇所ものループがついており、ペグダウンしたりガイロープを通すのに使えます。
耐久性・耐水生もバッチリで、とりあえず持っていると安心のギアとして多くのキャンパーに愛されています。
カラー | オリーブグリーン、サンセットオレンジ |
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サイズ | 約300×300cm |
重量 | 約790g |
耐水圧 | 3,000mm |
FIELDOOR「タープテント(スチール)」
強くて安定性抜群なスチール製のタープテント。
安定性があるので足場が悪いところでも設営可能で、様々なシーンで使用できるのが魅力の1つ。
ベンチレーション付きで、タープ内の空気が抜けてくれるので風によるタープの転倒を防いでくれます。
シルバーコーティングされているので、暑さを抑え紫外線からもしっかり守ってくれるのも嬉しいですよね。
カラー | ライトベージュ、グリーン、ブルー、オレンジ、ダークブラウン、ターコイズ、ボルドー、ライム、ブラック、ホワイト、ブルースカイ(青空)、カモフラージュ(グリーン)、カモフラージュ(サンド)、ネイティブ、トライアングル(ホワイト)、トライアングル(ネイビー) |
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サイズ | 【3.0m×3.0mタイプ】約3.0m×3.0m×1.76m / 2.48m / 2.56m【2.5m×2.5mタイプ】約2.5m×2.5m×1.65m / 2.37m / 2.45m |
収納サイズ | 約22cm×22cm×114cm |
重量 | 【3.0m×3.0mタイプ】約14kg【2.5m×2.5mタイプ】約12kg |
耐水圧 | 2,000mm以上 |
材質 | フレーム : スチール/生地 : ポリエステル |
クイックキャンプ「ワンタッチタープ 2.5m」
しっかりとした高さがあり、ゆったりした空間が作れるワンタッチタープ。
脚を伸ばして紐を引っ張るだけなので、1人でも簡単に設営できます。
日差しに合わせて付け替えられるフルフラップ付き。
付属のリングに引っ掛けるだけで簡単に使うことができ、フルクローズ状態とハーフクローズ状態にできるので日差しに合わせて付け替えることができるのが便利です。
カラー | サンド、グレー |
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サイズ | 約255cm×255cm×200cm |
収納サイズ | 約17cm×17cm×124cm |
重量 | 約5.6kg |
耐水圧 | 1,000mm |
材質 | 本体:ポリエステルオックスフォード/UPF50+ポール:ファイバーグラス |
ファミリー・大人数向け
ここからは4名以上でキャンプをする際におすすめの「ファミリー・大人数向け」のタープになります。
4m以上の大きなタープを紹介していきますので、家族や仲間とのキャンプにぜひ役立ててください!
DOD「いつかのタープ」
扱いやすさにこだわられた初心者にもおすすめなヘキサタープです。
厚み150デニールの生地を使用しており「遮光率: 90%以上」「UVカット: UPF50+」を実現!
夏の暑い日差しの中でも快適に過ごすことができるのが嬉しいですよね。
キャリーバッグに付属品一式をコンパクトに収納可能で持ち運びもラクラクです!
カラー | タン、カーキ、ブラック |
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サイズ | 約W420×D410cm×H230cm(付属ポール使用時) |
収納サイズ | 約W67×D14×H14cm |
重量 | 約5.4kg |
耐水圧 | 2,000mm |
材質 | 生地:ポリエステル150D(PUコーティング)/ポール:スチール |
SoomLoom「ヘキサタープ」
自由に張り方をアレンジできるヘキサゴン型のタープ。
耐水性・遮熱性に優れているので、濃い日陰ができ快適な空間を作ることができます。
耐火性のある素材なので火の粉にも強く、よく焚き火をする方でも安心。
ナチュラルな風合いで自然に馴染むデザインも魅力の1つです!
カラー | カーキ、グリーン |
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サイズ | 約420×410cm |
収納サイズ | 約36×16cm |
重量 | 約3.8kg |
材質 | TC素材(コットン35%、ポリエステル65%) |
ロゴス「Black UV ヘキサタープセット L-BB」
耐風性に優れ多彩なアレンジが楽しめる大型のヘキサゴンタープです。
広々としたスペースが確保できるロゴス「Black UV ヘキサタープセット L-BB」は大人数でのキャンプにおすすめ。
高い断熱効果を発揮するブラックのスタイリッシュなカラーで、「UVCUT率96.5%」「遮光性99.2%」を実現。
遮光性が高い為、日射しが強い日でも安心して使用できます。
サイズ | 約縦570×横500×高さ230cm |
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収納サイズ | 約縦16×横69×高さ16cm |
重量 | 約4.4kg |
耐水圧 | 1,200mm |
材質 | ポール:スチール/シート:ポリタフタ |
コールマン「XPヘキサタープMDX」
アウトドアブランドとして有名なコールマンの「XPヘキサタープMDX」。
二股に分かれたクロスポールを採用しているため、簡単に高さを調整できるのが便利です。
高さを出したいときにはクロスポールの間隔を狭め、低くしたいときは間隔を広げればOK。
状況に応じてスピーディーに対応できるのが魅力です。
またデザインも洗練されているため、おしゃれにキャンプを楽しみたい人にもおすすめです。
サイズ | 約460×435×230(h)cm |
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収納サイズ | 約φ18×74cm |
重量 | 約7.6kg |
耐水圧 | 1,500mm |
材質 | タープ:75Dポリエステルタフタ(UVPRO、PU防水、シームシール)/ポール:スチール |
スノーピーク 「HDタープ “シールド”・ヘキサ」
ハイエンドなアウトドアグッズを取り扱うスノーピークも、多くのキャンパーから支持されているブランドです。
スタイリッシュさと広さを兼ね備えたスノーピークの「HDタープ “シールド”・ヘキサ」はファミリーキャンプにもぴったり。
組み立てやすい形状なので、はじめてタープを張る人でも安心です。
また、風に煽られても倒れにくい耐風性も魅力のひとつ。
安心して長く使い続けられるモデルです。
サイズ | 約475×420×280(h)cm |
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収納サイズ |
約80×17×22(h)cm |
重量 | 約3.1kg |
耐水圧 | 3,000mm |
材質 | 本体:210Dポリエステルオックス、遮光ピグメントPUコーティング耐水圧3,000mmミニマム、UVカット加工、テフロン撥水加工 |
おすすめの人気タープ比較一覧表
ソロ・少人数向けおすすめの人気タープ比較一覧表
製品名 | アクアクエスト「Guide 超軽量 防水 タープ」 | コールマン「スクリーンキャノピージョイントタープ3」 | DD Hammocks「DD Tarp 3×3」 | FIELDOOR「タープテント(スチール)」 | クイックキャンプ「ワンタッチタープ 2.5m」 |
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製品画像 | |||||
特徴 | ずば抜けた耐水性が魅力。 | 簡単にコールマン製のテントと連結可能! | さまざまな張り方を楽しめる万能タープ。 | 広げて立ち上げるだけの簡単設営。足場が悪いところでも設営できます! | 1人で簡単設営可能!ゆったりした空間が作れるワンタッチタープ。 |
サイズ | 約300×200cm | 約320×340×215(h)cm | 約300×300cm | 【3.0m×3.0mタイプ】約3.0m×3.0m×1.76m / 2.48m / 2.56m【2.5m×2.5mタイプ】約2.5m×2.5m×1.65m / 2.37m / 2.45m | 約255cm×255cm×200cm |
収納サイズ | − | 約φ23×82cm | − | 約22cm×22cm×114cm | 約17cm×17cm×124cm |
重量 | 約430g | 約11.3kg | 約790g | 【3.0m×3.0mタイプ】約14kg【2.5m×2.5mタイプ】約12kg | 約5.6kg |
耐水圧 | 5,000mm | 1,200mm | 3,000mm | 2,000mm | 1,000mm |
ファミリー・大人数向けおすすめの人気タープ比較一覧表
製品名 | DOD「いつかのタープ」 | SoomLoom「ヘキサタープ」 | ロゴス「Black UV ヘキサタープセット L-BB」 | コールマン「XPヘキサタープMDX」 | スノーピーク 「HDタープ “シールド”・ヘキサ」 |
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製品画像 | |||||
特徴 | 扱いやすさにこだわられた、初心者にもおすすめなタープ。 | 自由に張り方をアレンジできるヘキサゴン型のタープ。おしゃれなデザインも魅力的。 | 様々なアレンジが楽しめる大型のヘキサゴンタープ。 | クロスポールを採用しているため、簡単に高さを調整できる便利なタープ。 | 耐風性抜群!スタイリッシュさと広さを兼ね備えたタープ。 |
サイズ | 約W420×D410cm×H230cm(付属ポール使用時) | 約420×410cm | 約縦570×横500×高さ230cm | 約460×435×230(h)cm | 約475×420×280(h)cm |
収納サイズ | 約W67×D14×H14cm | 約36×16cm | 約縦16×横69×高さ16cm | 約φ18×74cm |
約80×17×22(h)cm |
重量 | 約5.4kg | 約3.8kg | 約4.4kg | 約7.6kg | 約3.1kg |
耐水圧 | 2,000mm | − | 1,200mm | 1,500mm | 3,000mm |
タープのよくある質問(Q&A)
タープに関するよくある質問をまとめました。
これからタープを使用する方はぜひ目を通してみてくださいね。
ペグを打ち込むときの角度は?
地面の状態によって異なりますが、基本的にはロープに対して90度、地面に対して60~90度の角度でペグを打ち込むと、タープの強度が発揮されます。
もし打ち込んでいる途中で石などの硬いものにぶつかる感覚がある場合は、少し場所を変えましょう。
ムリにそのまま打ち込もうとすると、ペグの破損につながるため注意が必要です。
タープのメンテナンス方法は?
タープを長く愛用するためには、定期的に洗濯することが大切です。
お風呂場など、濡れても良い場所でよく水洗いをしましょう。
汚れが目立つ場合は洗剤をつけて、スポンジなどで優しくこすり取ります。
水で十分にすすいだら、日陰でしっかりと乾かしてからしまいましょう。
タープが強風で飛ばされそうなときは?
強風の日は風の抵抗を少しでも抑えるために、タープを低めに張るのがおすすめです。
ポールの高さが変えられる場合は、短めに調整しましょう。
また、センターポールにつながるロープの本数を3~4本に増やすと、力が分散されるので効果的です。
おすすめなタープポールをこちらでまとめてますので、ぜひ参考にしてください!
おすすめの人気タープ10選まとめ
おすすめの人気タープを紹介しました。
- タープは雨や風、日差しを防げる便利なアイテム
- ソロキャンプ向けの小さいものからファミリーサイズまで豊富
- 大きさ、重さ、組立方法を確認する
- 目的に合ったタイプを選ぶ
- メンテナンス次第で長く愛用できる
タープは重くて設営も面倒臭いという意見もありますが、軽量モデルやワンタッチで組み立てられるモデルも増えています。
タープをまだ使ったことがない人は、紹介した内容を参考に、自分にマッチしたものをぜひ見つけてくださいね。