登山やキャンプだけでなく、今やストリートでも絶大な人気を誇っているノースフェイス。
アウトドアでの使用を目的に作られたアイテムは、軽さ・暖かさ・質のどれをとっても一流といえるブランドです。
中でも、冬大活躍するのがノースフェイスのダウンです。
ファッションシーンにおいても他ブランドのコラボレーションなどにより、広く親しまれているノースフェイスのダウンは、今や冬アウターのアイコンになっているといっても過言ではないでしょう。
本記事では、そんなノースフェイスのダウンについて、各モデルの特徴や購入方法について詳しく解説していきます。
大寒波が予想されるこの冬、寒さ対策を考えている方は必見です。
Index
ノースフェイスとは
ノースフェイスは、米国サンフランシスコのノースビーチで誕生したブランド。
正式なブランド名はTHE NORTH FACE。
今やアウトドアウェアが絶大な人気を得ていますが、元々ノースフェイスは登山用の商品を扱うショップとしてオープンしています。
1978年には、日本の株式会社ゴールドウインがアメリカのノースフェイスとライセンス契約を結び、生産を開始。
94年には商標権も獲得したことで、今や日本で販売されているほとんどのアイテムが国内で企画から開発されています。
一昔前までは、海外ブランドの洋服は日本人の体型に合わないと悩まされていましたが、ノースフェイスはそんな心配もありません。
何年ものあいだ愛され続けていることで『このブランドのアイテムなら大丈夫』という信頼感すらあります。
ノースフェイスのダウンの種類はいくつある?
ノースフェイスのダウンウェアは大きくわけて2種類に分類されます。
- 科学技術を駆使し保温性能を高めた光電子ダウン
- 羽毛の性能を最大限活かしたダウン
どちらも真冬の季節に活躍するダウンウェアですが、商品によっては氷点下の地域を想定して最先端技術を駆使してつくられたモノもあるため、タウンユースで着るとなるとハイスペックすぎてしまうことも。
使用用途に合ったモデルを選ぶようにしましょう。
ノースフェイスのダウンの適正サイズは?
今やネットに出回るノースフェイスの商品ですが、中にはUS企画の商品が販売されていることもあります。
日本サイズだと思って購入したら、US企画の商品でサイズが大きかったなんていう失敗がないよう、ネットで購入する際は確認が必須です。
では、日本サイズとUSAサイズでどのくらい大きさが違うのか?
次のサイズ表をご確認ください。
日本サイズ:メンズ/ユニセックス(cm)
身長 | XXS(150-160)・XS(155-165)・S(160-170)・M(165-175)・L(170-180)・XL(175-185)・XXL(180-190)・BM(165-175)・BL(170-180) |
---|---|
チェスト | XXS(76-78)・XS(80-88)・S(84-92)・M(88-96)・L(92-100)・XL(96-104)・XXL(100-108)・BM(96-104)・BL(100-108) |
ウエスト | XXS(62-70)・XS(66-74)・S(70-78)・M(74-82)・L(78-86)・XL(82-90)・XXL(86-94)・BM(82-90)・BL(86-94) |
ヒップ | XXS(78-86)・XS(82-90)・S(86-94)・M(90-98)・L(94-102)・XL(98-106)・XXL(102-110)・BM(96-106)・BL(102-110) |
日本サイズ:レディース(cm)
身長 | S(150-160)・M(155-165)・L(160-170)・XL(165-175)・RM(170-180)・RL(175-185) |
---|---|
チェスト | S(76-84)・M(80-88)・L(84-92)・XL(88-96)・RM(84-92)・RL(89-97) |
ウエスト | S(56-64)・M(60-68)・L(64-72)・XL(68-76)・RM(68-76)・RL(73-81) |
ヒップ | S(82-90)・M(86-94)・L(90-98)・XL(94-102)・RM(90-98)・RL(95-103) |
USAサイズ:メンズ/ユニセックス(cm)
身長 | S(165-170)・M(170-180)・L(175-185)・XL(180-190)・XXL(185-195)・XXXL(190-200) |
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チェスト | S(84-96)・M(90-102)・L(96-108)・XL(102-114)・XXL(108-120)・XXXL(114-126) |
ウエスト | S(70-82)・M(76-88)・L(82-94)・XL(88-100)・XXL(-)・XXXL(-) |
USAサイズ:レディース(cm)
身長 | XS(150-160)・S(155-165)・M(160-170)・L(165-175) |
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チェスト | XS(70-82)・S(76-88)・M(82-94)・L(88-100) |
ウエスト | XS(50-62)・S(56-68)・M(62-74)・L(68-80) |
※US企画は偽物なんてことはありません。
USA企画の商品のほうが、ゆったりめに体格が良い方向けにつくられています。
袖丈が何より気になるため、USA企画の商品を購入する場合は袖丈を重視して購入するとよいでしょう。
ノースフェイスのダウン人気モデルを紹介!
ここからは、ノースフェイスのダウンを代表する人気モデルをご紹介します。
モデルによっては、メンズとレディースの展開がなく、ユニセックスの展開のアイテムもあります。
また、生地や機能性もそれぞれで異なるため、ご自身に用途に合うモデルを探してみてください。
ヌプシダウンジャケット
・中わた:GreenRecycled CLEANDOWN(ダウン80%、フェザー20%)
・肩部分・裏地:Recycled Nylon Cloth(ナイロン100%)
- カラーバリエーションが豊富
- 内ポケットへ収納できるためかさばらない
- ノースフェイスのダウンの中では比較的安価
- 街中で被ることが多い
・中わた:GreenRecycled CLEANDOWN(ダウン80%、フェザー20%)
・肩部分・裏地:Recycled Nylon Cloth(ナイロン100%)
- カラーバリエーションが豊富
- 内ポケットへ収納できるためかさばらない
- ノースフェイスのダウンの中では比較的安価
- 街中で被ることが多い
長く愛されているヌプシジャケットは、まさにノースフェスのダウンのアイコン。
レディースはショート丈の展開だが、メンズ、レディース、キッズと展開があるため、家族でお揃いにできるのも嬉しい。
毎年新色が登場し、都度注目を浴びるヌプシジャケットは、アウトドアからタウンユースまで幅広く活用できる1着です。
バルトロライトジャケット
・中わた:GreenRecycled CLEANDOWN 光電子(ダウン72% レーヨン20% フェザー8%)
・裏地:Nylon Taffeta(ナイロン100%)
- 雪や小雨程度の濡れであれば問題なし
- 汚れに強い
- 高い保湿効果
- 着ぶくれ感がでる
・中わた:GreenRecycled CLEANDOWN 光電子(ダウン72% レーヨン20% フェザー8%)
・裏地:Nylon Taffeta(ナイロン100%)
- 雪や小雨程度の濡れであれば問題なし
- 汚れに強い
- 高い保湿効果
- 着ぶくれ感がでる
近年、店頭では事前予約(抽選)商品として販売しているバルトロライトジャケット。
中わたには、特殊セラミックスの遠赤外線効果により、優れた保湿効果が持続する光電子リサイクルダウンが封入されています。
ワンサイズあげて着用する方も多く、メンズには比較的大きいサイズが人気です。
マウンテンダウンジャケット
・中わた:GreenRecycled CLEANDOWN(ダウン80%、フェザー20%)
・裏地:PERTEX QUANTUM(ナイロン100%)
- 防水ダウンジャケット
- GORE-TEXを採用
- 他のダウンに比べてやや値段が高め
・中わた:GreenRecycled CLEANDOWN(ダウン80%、フェザー20%)
・裏地:PERTEX QUANTUM(ナイロン100%)
- 防水ダウンジャケット
- GORE-TEXを採用
- 他のダウンに比べてやや値段が高め
表地に70デニールのGORE-TEX PRODUCTS2層構造を採用しているため、雪が降っても安心。
2022年の秋冬シーズンモデルから、身幅をハーフサイズ大きく、裄丈を1サイズ長くしたことで、より日本人の体型にも合うサイズ感にアップデートされました。
アウトドア重視の方はバルトロライトジャケットよりもマウンテンダウンジャケット一択。
アンタークティカパーカ
・裏地:TNF Embossed Taffeta(ポリエステル100%)
- フード付きの防水シェルジャケット
- 脇下にベンチレーションが備えつけられている
- 奇抜なカラーが2色でコーディネートが難しい
・裏地:TNF Embossed Taffeta(ポリエステル100%)
- フード付きの防水シェルジャケット
- 脇下にベンチレーションが備えつけられている
- 奇抜なカラーが2色でコーディネートが難しい
1989年に世界6カ国で編成された国際隊が、環境と平和の重要性を訴える目的で南極大陸横断に挑んだ際に着用していたウェアをベースにデザインされたフード付き防水シェルジャケット。
TransAntarctica Expeditionのシリコンワッペンがいいアクセントになっています。
カラーが3色に限定されており、内2つはビビットカラーのため、コーディネートが上級者向け。
ヒマラヤンパーカ
・中わた:CLEANDOWN 光電子 900 PRO(ダウン76%、複合繊維(ポリエチレン/ポリプロピレン)20%、フェザー4%)<肩、肘下>40D GORE-TEX WINDSTOPPER Insulated Shell(2層)(表側:ナイロン100%、裏側:ePTFE)
・裏地:PERTEX Quantum ECO(ポリエステル100%)
- 保温力が高い
- 防風性に優れている
- 普段着としてはハイスペック
・中わた:CLEANDOWN 光電子 900 PRO(ダウン76%、複合繊維(ポリエチレン/ポリプロピレン)20%、フェザー4%)<肩、肘下>40D GORE-TEX WINDSTOPPER Insulated Shell(2層)(表側:ナイロン100%、裏側:ePTFE)
・裏地:PERTEX Quantum ECO(ポリエステル100%)
- 保温力が高い
- 防風性に優れている
- 普段着としてはハイスペック
過酷な極地での行動を支えるハイボリュームな保温用オーバージャケット。
THE NORTH FACEが誇る極地用ウェアのフラッグシップモデルです。
そのため、普段着ではハイスペックになるため向いていません。
普段着る場合は、中はインナー程度でも十分の保温力があるので、注意しましょう。
キャンプシェラショート
・中わた:GreenRecycled CLEANDOWN(ダウン80%、フェザー20%)
・裏地:12D Recycled Nylon Light Rip with DWR(ナイロン100%)
- 静電気の発生を抑える静電ケア設計でつくられている
- フードの取り外しができる
- 普段着としてコーディネートしやすい
- 丈が若干短め
・中わた:GreenRecycled CLEANDOWN(ダウン80%、フェザー20%)
・裏地:12D Recycled Nylon Light Rip with DWR(ナイロン100%)
- 静電気の発生を抑える静電ケア設計でつくられている
- フードの取り外しができる
- 普段着としてコーディネートしやすい
- 丈が若干短め
1970年に発売したシエラパーカのデザインを継承するジャケット。
また、静電気の発生を抑える静電ケア設計を採用しているため、セーターの上に羽織っても安心。
シワ加工になっているデザインがおしゃれと評判に。
ビレイヤーパーカ
・中わた:CLEANDOWN 光電子 PRO(ダウン72%、複合繊維(ポリエチレン/ポリプロピレン)20%、フェザー8%)
・裏地:PERTEX Quantum Super DWR(ナイロン100%)
- 内側にも撥水素材が使用されている
- 汚れを徹底的に除去したダウンが使用されている
- カラー展開が少ない
・中わた:CLEANDOWN 光電子 PRO(ダウン72%、複合繊維(ポリエチレン/ポリプロピレン)20%、フェザー8%)
・裏地:PERTEX Quantum Super DWR(ナイロン100%)
- 内側にも撥水素材が使用されている
- 汚れを徹底的に除去したダウンが使用されている
- カラー展開が少ない
濡れたアウターシェルの上から着ることを想定してつくられたのがビレイヤーパーカ。
そのため、内側にも撥水素材が使用されており、雨にも強いのが特徴です。
女性人気も高く、毎年ケルプタンカラーのSサイズは即完するので、購入を考えている方は見つけ次第購入がおすすめです。
番外編!最新モデルのエア・チャンバー・ヌプシ・ベスト
2023年12月に国内の2店舗限定で発売したザ・ノースフェイスの「エア チャンバー ヌプシ ベスト」。
専用のポンプで空気を衣服内に取り込むという、これまでに類を見ないテクノロジーを採用した画期的なアイテムです。
シーンや用途によって衣服内の空気量を調整することでアウターとして、またはミドラーとしても着用可能。
また、使用しない際はコンパクトにして持ち運ぶことができるので、使い勝手も良いです。
空気の入れ方 | |
---|---|
前身頃の内側に設置された空気口のキャップを開け、弁の役割を果たす赤いボタンを操作することによって、空気量を調節することができます。 | 付属のスタッフサックに空気を集め接続、それを絞ってベストに注入。スタッフサックはそのままウェア本体を収納可能です。 |
エア・チャンバー・ヌプシ・ベストのポイント
- 衣服内に空気を取り込むテクノロジー
- 専用のポンプを使用し、衣服内の空気量を調節することで保温性の強弱や厚みの調整が可能
- 空気なので圧倒的に軽い
- 使用しない際は、空気を抜きコンパクトにして携行できる
- 羽毛や化繊等の中わた素材を使用しないことで軽量性と環境負荷軽減に寄与
更に進化したエア・チャンバー・ヌプシ・ジャケット
今シーズンはダウンとのハイブリッドに昇華して「エア チャンバー ヌプシ ジャケット」が登場。
前作のエアチャンバーヌプシベストでは空気のみで保温していましたが、今回はダウンが少量封入されています。
そのため、空気を封入しない状態でも最低限の保温性を担保!
また、空気量の調整によりその時に必要な保温性を自在に調整可能な画期的ダウンジャケットに進化しました。
エア・チャンバー・ヌプシ・ジャケットのポイント
- 衣服内に空気を取り込むテクノロジー
- 専用のポンプを使用し、衣服内の空気量を調節することで保温性の強弱や厚みの調整が可能
- ダウンを少量封入し空気を封入しない状態でも最低限の保温性を担保
- 空気なので圧倒的に軽い
- 使用しない際は、空気を抜きコンパクトにして携行できる
エア・チャンバー・ヌプシシリーズは、直営店である「THE NORTH FACE LAB(渋谷区宇田川町)」と「THE NORTH FACE+ グランフロント大阪(大阪市北区)」の2店舗のみで販売しています。
ノースフェイスのダウンは他ブランドともコラボしている
ここまでノースフェイスの定番ダウンを紹介してきましたが、ノースフェイスのダウンは他ブランドとも多くのコラボレーションをしています。
ここからは、今までノースフェイスがコラボして発売したダブルネームのダウンを紹介します。
Supreme
2007年から10年以上にわたり、毎年継続してコラボしているのがストリートブランドの代表格であるSupreme。
ダウンの他にもマウンテンパーカーやコーチジャケットなど、数々のアウターを生み出してきました。
最近ではアイテムの幅も広がり、春夏と秋冬の2回に分けてコレクションを展開しています。
毎回発売日にはSupreme各店舗に並びができるほど好評のコラボレーションです。
GUCCI
2021年1月に第1弾のコレボレーションが発表され、アウトドアブランドとラグジュアリーブランドのコラボは多くの反響を呼びました。
元々は、環境維持活動をサポートするという両ブランドのコミットメントを体現することからコラボが実現したとか。
そのため、多くのアイテムには再生可能な素材であるECONYL®がベースのファブリックが使用されています。
とはいえ、ノースフェイスの最新テクノロジーを駆使した機能性に優れたアイテムにグッチのデザインを載せた商品の数々は、価格帯も通常のノースフェイスのアイテムの倍以上。
価格帯も衝撃的でした。
HYKE
現在は、トレイルランニングに特化したコラボレーションとしてアイテムを展開しているノースフェイス×HYKEですが、2018年19年の秋冬コレクションではアウター(ダウン)の展開もありました。
保温性はそのままに、スタイリッシュかつデザイン性に優れたアイテムが話題となりました。
元々レディース展開のみだったアイテムも第2弾ではメンズ展開もあり、人気の高さが伺えました。
ノースフェイスのダウンは芸能人も愛用している!?
ノースフェイスのダウンは、多くの芸能人の方も愛用されています。
最近ではダウンブランケットをお子さんのベビーカーにつけて散歩させている方も。
ここからは、Instagramの投稿でノースフェイスのダウンを着用していた芸能人の方を厳選して紹介します。
浜田雅功(ダウンタウン)
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アメカジファッションのイメージが強い浜田雅功さんですが、バルトロライトジャケットも愛用されています。
カモ柄はシーズン限定カラーのため現在は販売されていませんが、真冬には最適なアイテムです。
野村周平(俳優)
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俳優の野村周平さんもバルトロライトジャケットを着用されています。
ストリートファッションのイメージが強い野村周平さんですが、アウトドアブランドもうまく取り入れカッコよく着こなしています。
タウンユースでも着用できるノースフェイスならではのコーディネートと言えるでしょう。
【人気ランキング】メンズとレディースで人気が分かれる!?
数多くのダウンを展開しているノースフェイスですが、メンズとレディースで人気アイテムが異なります。
ここからはメンズ・レディースそれぞれの人気ベスト3を紹介します。
ノースフェイスダウン人気ランキング(メンズ)
- バルトロライトジャケット
- ヌプシジャケット
- マウンテンダウンジャケット
ノースフェイスダウン人気ランキング(レディース)
- ビレイヤーパーカ
- ヌプシジャケット
- バルトロライトジャケット
メンズに人気なのは、圧倒的にバルトロライトジャケットです。
軽く保温性も高く、豊富なカラー展開がおしゃれ男子に大人気です。
また、真冬にはサラリーマンがスーツの上に着る姿なども見かけます。シンプルなデザイン性が好まれる理由の1つでしょう。
一方でレディース人気が高いのはビレイヤーパーカです。
パンツにもスカートにも合わせやすいケルプタン・ブラックカラーのアイテムが特に人気で、インスタグラマーの方がこぞって冬に着用されています。
ダウンでありながら、スタイリッシュなデザインが評判になっています。
まとめ
ここまでノースフェイスのダウンについて紹介してきましたが、自分好みの一着は見つかりましたでしょうか?
お世辞にも買いやすい金額とは言えないだけに、購入に迷われる方も多くいらっしゃることでしょう。
しかし、圧倒的な保温性と防風性は安いダウンに決してない、ノースフェイスならではの強み。
今年の冬は大寒波と言われているだけに、早めの購入を検討されてみてはいかがでしょうか。