キャンプで手軽に湯沸かしや料理ができるシングルバーナー。
なかでも「プリムス 153ウルトラバーナー」は、長年にわたってキャンパーや登山者に愛されてきた超ロングセラーモデルです!
プリムス 153ウルトラバーナーが人気の秘密は?
ジェットボイルやSOTOも気になるけど、なにが違うの?
そんな疑問を持っている人に向けて、本記事ではプリムス 153ウルトラバーナーを5年以上使っている私が、特徴やメリット・デメリット、他のシングルバーナーとの比較や口コミを紹介します。
プリムス 153ウルトラバーナーが気になっている人はぜひ参考にしてくださいね。
Index
プリムス153ウルトラバーナーの特徴と性能
まずはプリムス153ウルトラバーナーの特徴・性能を紹介します。
プリムス153ウルトラバーナー |
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収納サイズ | 7.5×8.8×3.0cm |
重量 | 116g |
出力 | 4.2kW/3,600kcal/h |
ガス消費量 | 245g/h |
世界の冒険家も愛用する信頼のメーカー
PRIMUS(プリムス)は、1892年にスウェーデンで生まれた燃焼器具ブランド。
コンパクトで高出力なプリムスのバーナーは冒険家に愛用され、南極点到達やエベレスト登頂にも携行されました。
現在は日本の岩谷産業のグループ会社と合併し、イワタニ・プリムスとして取り扱われています。
そんなプリムスのシングルバーナー「P-153」は、長年にわたってキャンパーや登山者に人気のベストセラー商品です。
3,600kcal/hの圧倒的出力
シングルバーナーの一般的な火力は2500kcal/h程度ですが、プリムス 153ウルトラバーナーは3,600kcal/hと圧倒的に高い出力が特徴です。
私が実際に計ってみたところ、500mlの水を沸騰させるのに3分ほどしかかかりませんでした。
使用する場所の標高や風の強さで沸騰時間は変わってきますが、アウトドアで使うのには充分すぎる火力です。
わずか116g!登山にも最適
本体の重さは116gしかなく、たたむと手のひらサイズです。
登山やワンパックキャンプに、サイズを気にせず持っていけますよ。
風や寒さに強く、1年中使える
例えば室内用のカセットコンロを外で使うと、耐風性能がないため風にあおられただけですぐに火が消えてしまいますよね。
しかし、アウトドアを想定して作られているプリムス 153ウルトラバーナーは、高出力でかつ風にも強いので使う場所の標高や季節を問わず使えます。
プリムスのガスカートリッジは、ノーマル(春・夏用)とハイパワー(オールシーズン用)があるので、使用する場所の気温や季節で使い分けてくださいね。
プリムス153ウルトラバーナーのメリット
プリムス153ウルトラバーナーをしばらく使ってみて、個人的に感じたメリットをまとめました。
超コンパクトだから小鍋にスッポリ納まる!
同じプリムスの「ライテックトレックケトル&パン」にガスカートリッジとバーナー本体が気持ちがいいほどシンデレラフィットします。
他ブランドのほとんどのクッカーに収納可能で、使わないときもセットで収納しておけば場所を取らず、持っていくときもバーナーやガスカートリッジだけを忘れてしまうことがありません。
ゴトクが広がるから大きめのクッカーも置ける
ゴトクの直径は90㎜で、さらに一段階広げると148mmになります。
小さめのシェラカップから大きめの鍋まで、幅広いサイズが利用可能です。
公式には耐荷重は公表されていませんが、直径16㎝ほどのクッカーであれば問題なく置けました。
シングルバーナーは、鋳鉄製のスキレットや鉄板は使えません。
ガスボンベに輻射熱がかかると、ガスが温められ爆発する可能性があるからです。
危険なので、小さいサイズであっても載せないでくださいね。
着火が簡単!X型のゴトクが風防の役割に
プリムス 153ウルトラバーナーは初めてでも着火が簡単!
圧電点火装置が付いているため、つまみを回してガスを少し出した状態で着火装置をカチッと押すだけで着火できます。
また、ゴトクと上に乗せるクッカーの隙間をせまくしているので、余計な風の影響を受けづらいです。
さらにゴトクのX字型は風防の役割も担っていて、1方向から風が吹いて1区画の火が消えたとしても、他の区画は火がついたまま!
屋外では無風の状態はほどんどないので、バーナーの防風性能は必須です。
プリムス153ウルトラバーナーのデメリット
プリムス153ウルトラバーナーのデメリットも紹介します。
重心が高いので安定性に欠ける
バーナーとガスが一体化しているタイプ全般に言えることですが、重心が高いので安定感に欠けます。
鍋をしっかりゴトクの中心に置かないと、少し触れただけで落ちてしまう危険も。
対策としてはガスカートリッジホルダーを取り付ける方法があります。
私の場合、キャンプではユニフレームの薪グリルsoloを利用しています。
高さがシングルバーナーのゴトクにピッタリなのでおすすめですよ!
低温時は着火装置が使えないことも
圧電点火装置は5℃以下の気温では着火しない可能性があります。
そのため、万が一のためにライターやマッチなどを用意すると安心です。
プリムス公式サイトには、着火しない場合の理由と対処方法が書かれていますので、チェックしてみてください。
プリムス153ウルトラバーナーの評判・口コミ
プリムス153ウルトラバーナーを実際に使っているユーザーの評判・口コミを紹介します。
良い評判・口コミ
良い評判・口コミをまとめると、
- ゴトクが4本で安定する
- メンテナンスしながら長く使える
- 小型でクッカーに収納できる
プリムス153ウルトラバーナーは、軽量コンパクトが求められる登山用バーナーの超定番モデルとなっています。
定期的に部品の交換やメンテナンスを行えば長く使えるところもメリットです。
悪い評判・口コミ
悪い評判・口コミをまとめると、
- 燃焼音が大きい
- 鉄板などを置くと不安定
ハイパワーなので、そのぶん「ゴーッ」という燃焼音が気になる人もいるようです。
また、ガス缶と一体型のバーナーなので重心が高く安定感に欠けるという意見も。
安定感を求めるのであれば、重心が低い分離型を選ぶのがおすすめです。
プリムス153ウルトラバーナーを他アイテムと比較
プリムス153ウルトラバーナーをほかのシングルバーナーと比較しました。
重量とサイズで「ジェットボイル フラッシュ」と比較
バーナーとクッカーがセットになっているジェットボイル フラッシュ。
その特徴は0.5Lの水が1分40秒で沸騰するというエネルギー効率の良さです。
私はお湯を沸かす以外の調理もしたかったので、湯沸かしに特化したジェットボイルはやや物足りない印象。
また、ジェットボイルは約371gとバックパックに入れて持ち歩くにはやや重くてかさばるので、コンパクトで使い勝手のいいプリムス 153ウルトラバーナーを選びました。
ジェットボイルが気になる!という方は下記の記事も参考にしてみてくださいね。
パワーでSOTO「マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター」と比較
プリムス同様、登山者に人気のSOTOのマイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター。
独自のすり鉢状のバーナーヘッドを採用し、防風性能と高い燃焼効率を実現したプリムス 153ウルトラバーナーに並ぶ人気モデルです。
重量も67gと153ウルトラバーナーよりも軽量ですが、火力は2800kcal/hで付属のゴトクは外径10㎝の3本ゴトクのみ。
153ウルトラバーナーのような安定感のある4本ゴトクは別売りです。
出力の大きさと標準ゴトクの安定感では、153ウルトラバーナーのほうが優れていると感じました。
用途と使用人数でプリムス「ウルトラ・スパイダーストーブⅡ」と比較
同じプリムスの製品で分離型のウルトラ・スパイダーストーブⅡと比較しました。
分離型のメリットはゴトクが独立しているため安定感があり、大きな鍋を置いても安定することです。
キャンプで使うのであれば分離型が使いやすいでしょう。
ただし、私の場合はキャンプだけでなく登山で使う機会も多いことから軽量の153ウルトラバーナーを選びました。
ソロ~2人程度で使うのであれば、153ウルトラバーナーで充分対応できます。
プリムス153ウルトラバーナーレビューまとめ
プリムス153ウルトラバーナーは小さいのにハイパワーなので、ベランダや庭でちょっとコーヒーを淹れてみたり、登山で山ごはんを楽しんだりと気軽に使えるシングルバーナーです。
- 他社バーナーに比べても火力が圧倒的に強い
- 小型軽量でクッカーに収納できる
- 風があっても火が消えにくい形状のゴトク
- 圧電点火装置で着火が簡単
- パワーがあるぶん、燃焼音も大きめ
さすがベストセラーのバーナーだけあって、機能と重量のバランスがいいモデルです。
ソロキャンプにこれひとつあるだけで料理の楽しみがグッと広がりますよ!
シングルバーナー選びで迷っている人は、ぜひプリムス153ウルトラバーナーを検討してみてくださいね。