寒い季節のキャンプで欠かせないのが、薪ストーブが使えるテント。
気温が低くなる中で、火力の強い薪ストーブを使って暖かい空間を作るのに欠かせないギアです。

薪ストーブつきテントって安全なの…?

どのテントを選べば、薪ストーブが使えるのか分からない…
このように、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、薪ストーブ対応テントのおすすめ商品や選び方のポイントを紹介します!
薪ストーブで温まりながら、快適に秋冬のキャンプを過ごしたい方はぜひ参考にしてくださいね!

いちろー
キャンプ歴10年のベテランキャンパー。泳げないのに海キャン・川キャンが大好きでギアへのこだわりは非常に強く、ブランドや価格帯にこだわらず、使い勝手の良いギア・コスパの良いギアを好む。
Index
煙突穴付きの薪ストーブが使えるテントの特徴
まず最初に、煙突穴付きの薪ストーブが使えるテントの特徴を紹介します。
テント内で薪ストーブを安全に使うために大切なポイントなので、必ずチェックしてくださいね!
テント内で使ってもしっかりと換気ができる
煙突穴付きテントは天井部分に煙突穴があるため、テントを開閉することなく薪ストーブの煙突を外に出すことができます。
そのため、煙や一酸化炭素がテント内にこもるのを防ぎ、安心して暖をとることができますよ。
寒い冬でもテント内は暖かく、快適に過ごせるのが煙突穴付きテントの大きな魅力です。
一般的なテントは一酸化炭素中毒を引き起こす可能性があるため、テント内での薪ストーブの使用は禁止されています!
火に強い素材で作られている
煙突穴付きのテントは、テント内で安全に薪ストーブを使用できるよう、火に強い素材が採用されています。
素材の種類は、主に次の2種類があります。
- コットン素材
- ポリコットン素材(T/C素材)
各素材の特徴は「選び方のポイント」の部分で説明しますが、どちらもメリット・デメリットがあるので使用シーンや好みに合わせて選びましょう。
また、多くの一般的なテントは、ポリエステル素材が採用されています。
ポリエステル素材は軽量でシワになりにくい反面、一部の素材は火の粉で生地に穴が空いてしまうことがあります。
そのため、火の粉が飛ぶ可能性がある場所での薪ストーブや焚き火台の使用は控えましょう。
薪ストーブが使えるテントの選び方のポイント
続けて、薪ストーブが使えるテントの選び方のポイントを紹介します。
買った後に「思ったものと違う!」と思うことがないように、自分にあったものを選びましょう。
テントの素材は熱に強いものを選ぶ
素材の種類は、主に次の2種類があります。
- コットン素材
- ポリコットン素材(T/C素材)
コットン素材
コットン素材は、ナチュラルな見た目と手触りと夏は涼しく冬は暖かいのが特徴。
天然素材で火に強く、薪ストーブに対応したテントに最適の生地です。
そのため、ワンポールテントやベル型テントに多く採用されている素材です。
さらに、結露しづらく冬にはぴったりですが、雨に濡れてしまうと乾きにくいのでカビが発生するリスクもあります。

ポリコットン素材(T/C素材)
一方でポリコットン素材(T/C素材)は、ポリエステルとコットンの混紡素材で両者のいいとこ取りをした素材ともいえます。
コットン素材と同様に難燃性に優れているので、薪ストーブや焚き火に対応したテント生地として人気が高いおすすめの生地です。
また、コットン素材の持つ遮光性・通気性・吸湿性により、夏は日差しを遮り涼しく、冬は暖気を逃さず暖かく過ごせるため、オールシーズン快適に使用できます。
このように、基本的に薪ストーブが使えるテントは、熱に強い素材を採用しています。
そのため、ご自身の用途や好みのデザインに合わせてどちらかの素材を選ぶと良いでしょう。
煙突穴がついているかどうか
薪ストーブをテント内で使用する場合は、一酸化炭素中毒を防ぐためにも煙突を外に出すのが大前提です。
そのため、煙突穴がついているかどうかはチェック必須!!
自分の使う薪ストーブのプロテクターと穴のサイズが合っていないと使えないので、穴の直径も必ず確認しましょう。
煙突穴がないテントに自分で穴を開ける場合は、テント生地が熱で溶けないように煙突ガードやフラッシングキットを使って設置する必要があります。
手間を掛けず安全に薪ストーブを使用したいなら、煙突穴つきのテントを用意するのがおすすめです。
テントのサイズ
テント内に薪ストーブを設置する場合、ストーブの周りには十分なスペースを確保するのは必須!
薪ストーブの近くに燃えやすい衣類や紙類をおいたりすることがないように注意が必要です。
そのため、安全で快適に過ごすためにも使用人数よりも余裕を持った大きめで広めのサイズを選ぶようにしましょう。
薪ストーブのサイズと実際にテントを設営したときの幅や高さなども確認して、十分な空間が作れるかチェックしておくと安心です。



スカートの有無
スカートとは、フライシートと地面との隙間をカバーするものです。
秋冬キャンプでチェックしておきたいのが、スカートの有無。
スカートがあることで地面との隙間を埋めてくれるので、テント内に外気の侵入を抑えられテント内の温度が下がるのを防げます。
しかし、薪ストーブ使用時は一酸化炭素中毒を防ぐためにも通気性を確保する必要があります。
必要に応じてスカートを巻き上げるなどして調整することで、安全に使用できますよ。
薪ストーブが使えるおすすめテント【ソロ】
ここからは、薪ストーブが使えるおすすめのソロキャンプ用テントを紹介します。
煙突穴付きモデルのみを厳選しているため、手間をかけずにすぐ使いたい方にもぴったりです!
【OneTigris】SOLO HOMESTEAD
参考価格:¥31,000
- コンパクトで持ち運びやすい
- 設営の簡単さ
- 無骨でワイルドなデザイン
- 防水性が低い
前室付きのデュオ向けテントで、薪ストーブにも対応しています。
デュオ向けのテントですが設営が簡単なので、ソロで使うのにもおすすめです。
遮光性の高いポリコットン生地を採用しているため、夏でも快適に過ごせるのでオールシーズン活躍します。
テントの前後どちらからでも出入り可能なメッシュドア付きで、通気性も抜群!
【フューチャーフォックス】FOX-BASE EVO
参考価格:¥35,800
- 軽量で持ち運びがしやすい
- 耐久性が高く、急な雨でも安心
- 設営が簡単で初心者にぴったり
- 強風時不安定になる場合がある
無骨なデザインがクールな軍幕テント。
TC素材(ポリコットン)を採用しており、難燃性が高く、火の粉にも強いのが特徴です。
前室の高さが180cmなので、背の高い人でもかがんで過ごす必要がなく、快適に過ごせます。
コンパクトに収納できるため、持ち運びも便利です。
【ネイチャーハイク】Campfire
参考価格:¥26,990
- 天井が高くて快適
- 通気性に優れておりオールシーズン使える
- インナーテントの取り外しが可能
- スカートが短く、冬場は追加の購入があったほうが良い
コストパフォーマンスに優れた薪ストーブ対応テント。
ワンポール構造なので、設営が簡単で初心者の方でも扱いやすいのが特徴です。
耐水圧3,000mm以上で、急な雨でも快適に使用できます。



薪ストーブが使えるおすすめテント【デュオ】
続けて、デュオキャンプにおすすめの薪ストーブが使えるテントをご紹介します。
各テント異なる素材のアイテムをセレクトしたので、用途にあった素材のテントを是非チェックしてくださいね!
【OneTigris】CONIFER
参考価格:¥31,000
- 設営が簡単
- オールシーズン使いやすい
- 無骨でおしゃれなデザイン
- 天井の高さが低いので、かがむ必要がある
軽量でコンパクトなティピーテント。
二股ポールが採用されているため、従来のシングルポールテントに比べてテント内のデッドスペースが減り、快適に過ごすことができます!
広めの前室があり、荷物の収納スペースにも困りません。



【YOKA】ティピワンポールテント
参考価格:¥31,000
- 軽量で持ち運びやすい
- 設営が簡単
- デザインが可愛らしい
- あまり風の強い日には向かない
シンプルなワンポール構造で、設営が簡単なテント。
煙突穴部分の耐熱布はハサミでカットできるため、使用する薪ストーブの煙突に合わせて調整しやすく、便利です。
また、耐熱布の部分は取り外し可能で、交換することもできます。
テント本体と一体になっているスカートの外周はリフレクターの帯で囲まれており、光に反射するので暗闇でもテントを見失うことがありませんよ。
【テンマクデザイン】サーカス TC DX+
参考価格:¥52,800
- 居住スペースが広い
- サイドフラップ付きでアレンジできる
- 設営が簡単
- 人気のテントなので、キャンプ場で被る
人気の高いワンポールテントで、デュオキャンプにぴったり!
TC素材(ポリコットン)を採用しており、火の粉にも強い仕様になっています。
サイドウォールが開閉できるため、通気性やレイアウトの自由度が高い点も魅力です。
広々とした空間で、快適にくつろぐことができます。
薪ストーブが使えるおすすめテント【ファミリー】
最後に、薪ストーブが使えるファミリー向けのテントのおすすめを紹介します!
4~5人用や最大10人入れる大型のテントをセレクトしました。
【ogawa】ピルツ15 T/C
参考価格:¥176,000
- オールシーズン快適に過ごせる
- モノポール構造で簡単に組み立てられる
- 8箇所のベンチレーションが設けられており、通気性抜群
- メッシュ部分の割合が少なくて、夏場は暑い
キャンパーの憧れのogawaのファミリー向け大型ワンポールテント。
室内空間が広く、大人4~5人でも余裕のある設計です。
耐風性が高く、悪天候時にも安心して使うことができます。
設営がシンプルなため、初心者の方でも扱いやすい仕様です。
【Helsport】Varanger Dome 4-6 Outer Tent incl. Pole
参考価格:¥209,000
- 高い耐久性
- 強風にも負けない圧倒的な安定性
- 優れた通気性
- ドーム型テントにしては、組み立てるのが難しい
北欧ブランドHelsportの本格派ドーム型テント。
広々とした室内空間で、4~6人が快適に過ごせるサイズです。
ポールで支えるドーム構造のため、強風にも耐えられる設計になっています。
耐久性の高い素材を採用しているため、長く愛用できますよ。
【TOMOUNT】ベルテント 5m
参考価格:¥69,999
- 天井の耐水圧は3000mm超えで急な雨にも対応できる
- TC素材が採用されているので、吸湿性抜群!
- テント・タープの2WAY仕様
- ベルテントなので、多くのペグを打ち込む必要があり、設営場所を選ぶ
最大10人まで入れる、大型のベルテント。
サイド部分に壁があるため、ワンポール型よりもデッドスペースが少ないので大人数でも快適にくつろげる広さ。
全方向に大型のメッシュ窓が配置されており、全てのメッシュ窓から出入りがすることが可能です。
グランドシートは取り外し可能で、壁を巻き上げると大きなタープになります。
テント内で薪ストーブを使うときの注意点
「薪ストーブ用テントさえあれば安全につかえる!」というわけではありません。
テント内でストーブを使うときの注意点をしっかりと確認し、安全で快適な空間を作りましょう!
薪ストーブの周りは十分なスペースを確保する
薪ストーブを使うとストーブの周りは高温になり、十分なスペースがないと火傷をしたり、テント生地が溶けたり引火する危険性があります。
そのためテント生地とは離して設置し、ストーブの周りには燃えやすい衣類や紙類、薪を置かないようにしましょう。
また、人が通れるように使用人数よりも少し広めのテントを選ぶのも重要です。
一酸化炭素中毒を防ぐ!密閉したテントでは絶対に使用しない
煙突穴がないテントなど、密閉された空間で薪ストーブを使用すると一酸化炭素中毒を引き起こす原因になります。
燃やすときに酸素をどんどん使用するので、密閉空間だと酸欠になり、人間にとって有害な一酸化炭素が発生してしまうのです。
もし一酸化炭素中毒になってしまった場合、頭痛や吐き気・めまい・集中力の低下・嘔吐・眠気などがおこります。
特に眠気は、一酸化炭素中毒になっていても中毒症状だとは認識せず、そのまま眠ってしまい吸い続けてしまうことがあるので特に注意が必要です。
- 薪ストーブを使用するときは、必ず煙突を外に出して煙を外に排気する
- 2箇所以上の通気口を設け、十分に通気性を確保する
- 一酸化炭素チェッカーを設置する
テント内で薪ストーブを使用するときは、一酸化炭素チェッカーを設置すると効果的です。
高い濃度になっても無臭・無色で気づきにくいのを、音や光で教えてくれる優れもの!
危険な場合は目や耳でわかるので安心です。
よく乾いた薪を使用し、入れすぎないように注意する
ストーブに入れる薪は、できる限り乾いた薪を使うようにしましょう。
乾いていない薪を使うことで、煙突内にタールがこびりついたり、煙が出やすく煤が溜まり火の粉が出る危険性があります。
使用する薪は室内においておくなどして、雨や雪で湿ることがないように管理するのがポイント。
また、テント内を早く温めたいからといって薪を入れすぎるのもNG!
煙突の温度が高くなり、事故につながる場合もあるため危険です。



煙突はしっかりと固定する
煙突穴から出ている煙突は、風が強いと倒れてくる危険性があるため、必ずしっかりと固定するようにしましょう。
もし薪ストーブ使用中に煙突が倒れてしまったら、高温な煙突が当たって火傷をしたり怪我をするおそれがあります。
また、外部に煙を出せなくなり、テント内で一酸化炭素が発生する場合もあり非常に危険です。
煙突穴やテントに煙突が接触しないようにする
薪ストーブの煙突を外に出すための煙突穴や、その周りのテント生地に高温の煙突が接触しないように注意しましょう。
接触してしまうと、幕体が溶けたり燃えだしてしまう危険性もあります。
煙突穴に通すときには、テントに接触しないようプロテクターと呼ばれる煙突ガードを使用するのがおすすめです。
おすすめの薪ストーブが使えるテントまとめ
薪ストーブが使えるテントを使えば、暖かくて快適な空間で秋冬のキャンプを楽しめます。
ただし、テント内での薪ストーブの使用は注意点もたくさんありますので、必ず頭に入れて使うようにしましょう。
本記事を参考にテントを選んで、キャンプを安全に楽しんでくださいね。