キャンプをしていて突然の雨に見舞われた経験はありませんか?
山の中でのキャンプでは、天気がコロコロ変わりやすく、雨が降ってくることはよくありますよね。
という方に必見!
雨の中でのキャンプは確かに不便な点もありますが、晴天時には味わえない、特別なキャンプ体験ができる魅力があります。
また、雨の日は虫が出ないので、梅雨時期に行くキャンプは虫が苦手な人にもおすすめ!
そこで今回は、雨キャンプの必需品と使い方を徹底解説します。
雨キャンプ初心者におすすめの楽しみ方も合わせて紹介するので、キャンプ予定日に雨が振りそうな方はぜひチェックしてみてくださいね!
いちろー
キャンプ歴10年のベテランキャンパー。泳げないのに海キャン・川キャンが大好きでギアへのこだわりは非常に強く、ブランドや価格帯にこだわらず、使い勝手の良いギア・コスパの良いギアを好む。
Index
雨の日にキャンプってできるの?
そもそも雨の日にキャンプが可能なのか疑問に思う人もいるかも知れません。
雨キャンプは、雨の雨量により決行可能かどうかが決まります。
キャンプ初心者でも雨量が少ない場合は十分雨キャンプを楽しむことができるでしょう!
小雨・断続的な雨 | 台風/暴風雨 |
キャンプ可能。雨キャンプ日和。 | キャンプ不可能。 |
いつもと違った雰囲気が楽しめる。多少の不便がでてくるが、挑戦してみる価値あり。 | 土砂崩れ、土砂災害、倒木などの危険あり。 |
雨キャンプができる場合
小雨の場合や、一時的に雨が降るようなシーンは雨キャンプ日和。
土砂降りで自然災害の危険がなければ、雨キャンプは可能です。
キャンプ初心者ならば、小雨の中でのキャンプは雨キャンプのデビューには絶好のチャンス!
事前にしっかりと準備をしておけば、いつもとは違うキャンプ場の雰囲気を味わえます。
雨キャンプができない場合
最も注意すべき点は台風や暴風雨のとき。
大自然の中で行うキャンプでは、土砂崩れや土砂災害の危険があり、キャンプは中止したほうが良いでしょう。
また、川の近くでは水かさが増して水難事故に巻き込まれる危険もあるので、極力近づかないようにし、事故を未然に防ぐことが大切です。
雨キャンプ時のテントの設営方法
雨キャンプでは、雨を考慮してテントを設営する必要があります。
5つのポイントにまとめたので詳しく見ていきましょう。
1.テントの設営場所をさがす
テントを張る位置は、安全で水はけの良い場所を選ぶと良いでしょう。
川の近くは増水する恐れがあり危険なので、天気が悪い日は、川の近くにテントを立てないことがポイント!
また、「土」は水はけが悪く水たまりになりやすいため、テント内部へ浸水の恐れがあります。
2.タープ、テントの順で立てる
設営場所が決まったら、先にタープを立てましょう。
タープを最初に設置できれば、屋根の役割をしてくれるので、その後は濡れずに作業ができます。
また、タープの下にテントを張ることによりテントが直接雨に触れるのを防げます。
撤収は逆に、テント→タープの順に片付けると良いでしょう。
3.テント、タープの張り方を工夫する
テントの出入口をタープと連結しておくことで、テントとタープの間の移動で雨に濡れてしまうのを防ぎます。
イメージとしては「テントの出入口にタープの屋根がある状態」になるように設営すると良いでしょう。
また、雨水が溜まらないよう、雨の逃げ道を作ることが大切!
ポール1カ所を短くして斜めに設営すると、雨の通り道ができ、タープ上に雨水が溜まらなくなります。
4.テントの下にグランドシートを敷く
テントの下には防水のために、必ずグランドシートを敷きましょう。
この時、シートがテントからはみ出さないように敷くのがポイント!
テントからはみ出ていると、降ってきた雨水がシートとテントの間に溜まってしまって意味がなくなります!
テントに合った専用の物をメーカーが出している場合もありますが、フィットするものがなければテントの底と同じサイズの分厚めのビニールシートでも代用できます。
5.長めのペグで固定する
雨が降ると地面がぬかるんで打ったペグが抜けやすくなります。
ペグが短いと強風時に抜けてしまうことがあるので、長さ30cm以上のペグを使用し、上に重い石を置くなどしてしっかり固定しましょう。
雨の日に焚き火ってできるの?
雨キャンプに焚き火は可能なのか、、、答えは「はい」です!
雨だと火を起こすのが普通の日に比べ少し大変になりますが、焚き火ができないわけではありません。
雨キャンプで焚き火を楽しむ方法をご紹介します。
着火剤を多めに用意する
雨の日は湿気だらけなので、着火は一気にすることが大事です。
なかなか火が付かず時間ばかり経ってしまってはもったいないので着火剤を使いましょう!
ちょっと目を離したら消えてしまう可能性があるので、着火剤は多めに用意すると安心です。
着火のためにバーナーを使う
着火を一気に行うために、バーナーを使うのもおすすめです。
雨キャンプは湿気が多く、着火剤を使ってもなかなか火がつかないときもあります。
そんな時におすすめなのが、簡単かつスピーディーに火をおこすことができる、バーナー!
ガスバーナーやトーチバーナーは、アウトドアでの火おこしや調理器具などに幅広く利用されるアイテムで、可燃性ガスを使用して、800~2000度の炎を噴出させることができます。
火おこしはもちろん料理にも使えるため、一つは持っていて損はありません。
焚き火をする場所のタープは高めにする
焚き火をする際は、難燃性の高い素材でできたタープを用意してください。
雨の日の焚き火のシーンで使う場合は、高さがあり火と距離を取れるタープを選ぶのがおすすめです。
素材はコットン素材のものを選ぶようにしましょう。
コットンはわりと火に強い素材なので、多少火が飛んでも穴が開きにくくなっています。
ただし、難燃性素材は「燃えにくい」だけで、燃えないわけではないので、タープに火がつくくらい低く設営したり、大きな火にしたりするのは危険です。
薪を用意する
薪が湿っているから焚き火は無理かな、、、と思っていても、大丈夫!
ナイフなどを使って薪を割ったり裂いたりすると、意外と中は乾燥していることがあります。
乾燥している部分をなるべく細めに割って着火剤などで火起こししてください。
また、薪を外に置いているとすぐに湿ってしまいます。
焚き火の側に湿った薪を置いておけば結構乾くので、どんどん乾かしてすぐにくべられるようにすると良いでしょう。
着火後は普通の焚き火と同じように、小さい薪や枝に火を移していけば、しっかりと焚き火を楽しめます。
炎を小さく保つ
タープの下での焚き火では、炎が燃え広がらないように、小さく炎を保つことが大切です。
ポイントは、薪を横に寝かせ、火の高さが上がらないように調整すること。
また、小さな焚き火台を使うと、必然的に入れられる薪の量が減り、横に大きく広がることもなくなります!
タープ下の限られたスペースを有効的に使うこともでき、一石二鳥ですね。
薪の組み方を工夫する
「井桁型」は、小雨時にタープの外で焚き火をする際におすすめの薪の組み方です。
漢字の「井」の形に薪を乗せていく組み方で、一段目が組めたらその上にさらに薪を並べて、4〜5段組んでいきます。
井桁型は上部の薪が雨除けになるので、下側の薪は問題なく着火可能!
小雨程度ならこの方法でも火を起こせるので、タープの下で焚き火を行えない場合に試してみると良いでしょう。
雨キャンプの楽しみ方
雨キャンプは普段にはないキャンプ場の雰囲気を味わうことができ、非日常の特別な体験をさせてくれます。
大人も子どもも楽しめる、雨キャンプでの過ごし方をご紹介します!
雨音を楽しむ
雨だとキャンプサイトに人が少なくなります。
降り続く雨音によって隣の人の声や生活音などは更にかき消され、自然の音だけに耳を澄ますことができます。
雨音を聞きながらテントの中でのんびりと過ごすのも、雨キャンプならではの贅沢な時間です。
タープの下でコーヒータイム
タープの屋根の下で、雨が降る景色を見ながらコーヒータイム。
雨音と、コーヒーの暖かさが、そっと癒やしを与えてくれくこと間違いなしです。
葉っぱが雨つぶに揺られるのを眺めながら、大人の贅沢時間を味わってみてください。
カードゲームやボードゲーム
活動の範囲が限られる雨キャンプでは、テントの中で過ごせるグッズがあると良いでしょう。
時間に余裕ができるので、一緒に来た人と交流を深められるのも魅力の一つ。
カードゲームやボードゲームがあればテント内で楽しい時間を過ごせます。
また、プロジェクターを持って行ってみんなで映像を見るなんてこともでき、雨の日はいつもと違うキャンプの過ごし方ができるでしょう。
ストーンペインティング
キャンプ場ならではの自然を使った遊びがしたい方におすすめなのが、ストーンペインティング。
現地にある石を拾い、それに好みの絵を描いていくあそびです。
大人も子どもも楽しめて、作った作品はキャンプの思い出にもなるので、家族連れのキャンプにおすすめです。
雨の日キャンプの必需品15選
雨の日キャンプを楽しむために、事前準備はとても大切。
ここからは雨の日キャンプの必需品を紹介します!
使い方も解説するので、梅雨時期のキャンプを検討しているひとは要チェックです!
タープ
サイトの屋根の役割になるタープは、雨除けとして使うので必需品!
広いリビングスペースが確保できる大型のものが良いでしょう。
安いものだと5000円〜1万円程度の値段で購入できるので、雨キャンプに備えて用意しておいても損はありません。
ただ、タープの下で焚き火をしたい場合は難燃性のタープが必要になるので注意が必要です!
レインウェア
テント設営時など雨の中で作業するときは、両手が空くレインウェアがおすすめ!
ポンチョタイプだと袖が濡れることがあるので、上下に分かれたセパレートタイプが良いでしょう。
また、ずっと作業をしていると汗をかくこともあるので、通気性の良いウェアを選びましょう。
裏地がメッシュで蒸れずに快適!
アウトドアブランドからコスパ最強の一着が登場!
長靴、サンダル
雨のキャンプ場では、靴は濡れて汚れてしまいます。
キャンプ場のぬかるんだ道や水たまりを歩いても問題ない靴を履きましょう。
長靴やレインシューズは汚れも落ちやすく、雨キャンプに最適です。
暖かい時期はサンダルを履いて、濡れても問題ないスタイルで雨キャンプを楽しむのも良いですね!
大きめの袋・ドライバッグ
雨キャンプでは、びしょ濡れになった泥だらけのテントやタープ、シート類を持って帰ることになります。
とりあえずさっと汚れたテントをまとめて持って帰るための、大きめの袋やドライバッグがあると良いでしょう。
ちなみに泥で汚れたテント類は帰ってからまた洗って干すので、撤収時はきれいに畳んで収納する必要はありません。
スムーズに撤収するために、頑丈で大きな袋があると役立ちます。
目安としては90Lくらいの大きめサイズがおすすめです。
2ルームテントがすっぽり入る大きさ!
丈夫なゴミ袋!
雑巾
雨で濡れたものを拭くために雑巾は必須。
また、テント内に入る時に足を拭いたり、濡れや汚れを拭いたり、普段より格段に出番が多くなります。
なにかとあると便利なので、1人2枚以上は用意することをおすすめします!
水滴をすばやく拭き取る!
グランドシート
グランドシートとは、主にインナーテントの下に敷くシート。
地面の上に直接テントを設営するよりも、グランドシートの上に設営することで、大事なテントを汚れから守ってくれます。
雨キャンプで使えばテント内への水の侵入を防ぐことが可能!
雨天時にグランドシートを敷くときは、シートがテントからはみ出さないように敷くのがポイントです。
長めのペグ
普段はしっかりと固定できていても、雨天時には地面がぬかるんで打ったペグが抜けやすくなります。
ペグが短いと強風時に抜けてしまうことがあるので、長さ30cm以上のペグを使用し、上に重い石を置くなどしてしっかり固定しましょう。
大きめのテント
雨キャンプは室内で過ごす時間が長いため、居住空間が広い大きめのテントを持って行きましょう。
シンプルな構造で簡単に素早く設営できるドームテントは雨キャンプに最適!
空間を広く使用できるドームテントなら窮屈さを感じずに、ゲームや読書を楽しむことができるでしょう。
また、タープがない人におすすめなのがツールームテント。
リビングスペースがあるので、中で食事をすることもでき、雨天時でも空間を広く使えます。
キャノピーを跳ね上げると、更にスペースが広くなって快適に過ごすことができ、雨天時のファミリーキャンプにおすすめです!
雨キャンプにあったら便利なもの
ここからは、雨キャンプにあったらすごく便利!
というプラスアルファで持って行くことをおすすめしたいアイテムを順に紹介していきます。
気になるものがあったらぜひゲットして雨キャンプに持って行ってくださいね。
傘
レインウェアだけでなく、傘もあると便利です。
トイレに行くときやちょっと出歩く時に毎回レインウェアを着るのは面倒ですよね。
傘ならさっと広げて使いやすいので、なにかと使えます。
持ち運びや収納場所のことも考えると普通の傘ではなく、折り畳み傘がおすすめです!
12本骨の丈夫な構造!
予備の着替え
転んで泥だらけになってしまったり、思いがけず水浸しになってしまったり、ハプニングはつきものです。
服が汚れてしまったときのために、着替えがあると安心!
お子さんがいる場合、子どもの着替えは1泊なら3日分、2泊であれば5泊分と、プラスで2泊分ぐらい余裕に持っていくぐらいがベストです。
ブルーシート
ブルーシートは防水性に優れていて、雨の日に大活躍!
タープとして使ったり、荷物を濡れないようガードしたり、車の中に敷いて車内をガードしたり、様々な使い方ができます。
また、テントを張るときにグランドシートがない人は、ブルーシートで代用可能。
たくさん持っていると便利な雨キャンプ必須アイテムです!
景観に馴染みやすいグリーンシート!
オーソドックスなブルーシート!
ラゲッジシート
雨キャンプで汚れたギアを車内に積み込むとどうしても車内が汚れてしまいますよね。
できれば車内はきれいに保ちたい、、、そんな方におすすめなのが、ラゲッジシート!
リアシートの背面から後部のラゲッジスペースに広げて敷けば、汚れを気にせずに荷物を積んでいくことができます。
サイズをよく測ってピッタリのものを購入するのがおすすめです。
耐久撥水加工とpvc加工仕様!軽量で高い強度が魅力!
耳栓
意外と大切な役割を果たす耳栓。
雨がテントに当たると、「パン!パン!」と音が響きます。
音が気になって眠れなくなったときは、耳栓を使うと良いでしょう。
小さくて携帯しやすいので、一つ持っていっておくと安心ですね。
使い捨てられるので衛生的!
ガスコンロ、バーナー
雨キャンプで焚き火をするには、防火性のタープや、乾いた薪が必要で、少し準備が大変になります。
そこで、初心者キャンパーにおすすめなのが焚き火をしなくても料理ができるガスコンロやバーナー!
雨で寒くなったときに、温かいスープやコーヒーを手軽に飲むことができるので、料理をしない人にもおすすめです。
コット
コットは、キャンプの時に使われる簡易ベット(折りたたみ式ベッド)のことです。
地面から高さがあるので、万が一テント内が浸水してもコットの上は安全!
荷物の待機場所としても使えて便利です。
雨キャンプのテントの片付け
雨キャンプでの最後の難関、撤収作業!
初心者雨キャンパーでも分かりやすいよう5つのポイントに分けて解説していきます。
①小物を片付ける |
テントを片付ける前に、まずは小物から片付けていきましょう! タープの下でテントの撤収作業までするので、先にチェアやテーブルなどの小物をすべて片付け、タープの下のスペースをあけてから、テントの撤収に移ります。 |
②ペグ・チェア・テーブルの脚をサっと拭く |
雨天時の撤収作業は素早く行うのがコツ! ギアに雨水や泥などが付着していると思いますが、車に積む際はサっと拭き取って、帰ってからしっかり拭くのがおすすめ。 |
③最後にタープをたたむ |
設営時と同じく、撤収作業もすべてタープの下で行います。 タープは屋根の役割をしているので一番最後に片付けましょう。 タープを畳むときは、地面につくと汚れてしまうので、ビニールシートの上で畳むのがおすすめです! |
④テントやタープはとりあえず大きめの袋に入れる
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濡れたテントやタープを収納袋に入れると、袋も濡れるし、キレイにしまうのに一苦労します。 そこで、濡れたテントやタープは、ある程度たたんだらそのままゴミ袋に突っ込むのがおすすめ! 帰ったらまたすぐ広げるので、ここではキレイに畳む必要はありません。 |
⑤帰宅後テントやタープを干す |
カビや雑菌が繁殖しやすいので、帰ってきたら必ず干しましょう。 この作業はできるだけ早いうちに行うのがポイント! 密封状態のビニール袋から出して、ベランダやバスルーム、庭、ガレージなどに広げます。 広げたら、ぼろきれや新聞紙などで汚れと水分を拭きとりましょう。 天気が悪くて外に干せない場合は、室内に広げて扇風機や布団乾燥機、エアコンなどを活用するのもおすすめです! 雨に濡れたテントやタープはメンテナンスが一番大切! |
雨キャンプの撤収作業は短時間で終わらせるのがポイント!
濡れたもの、汚れたものは帰ってからメンテナンスすればOKです。
特にコットンやポリコットン生地は、出来るだけ早く乾かさないとカビが生えることがあるので注意が必要!
帰宅後すでに嫌な匂いがする、すぐに干せず匂いがついてしまった場合は、クリーニング店で洗ってもらうのがおすすめです。
雨キャンプのまとめ
雨キャンプは、晴れの日とはまた違ったキャンプの魅力がたくさんあります。
少し不便な点もありますが、不便を楽しむのが醍醐味ともいえるキャンプでは、雨キャンプこそキャンパーレベルをぐんと上げるいい機会にもなります。
突然の雨にも対応できるよう、ぜひこの記事を参考に、雨キャンプグッズを揃えて、素敵な雨キャンプ時間を過ごしてくださいね。